7月15日に長男の通う東鷹高校が夏の甲子園予選で勝ち進んで
おり、3回戦を鞍手竜徳と対戦するという事で長男の希望もあって
応援に行って来た。
試合は2回に東鷹が3安打で先制した後にセーフティースクイズ
と相手エラーで幸先よく3点を先行するものの、直後の3回に2ア
ウトランナーなしからヒットと四球で1・2塁となり3番のタイムリ
ーの後に4番&5番に連続HRを打たれて5失点で流れを持って行
かれ最終的に5-12の8回コールドで敗れた。
しかし内容的には東鷹も9安打を放っただけでなく凡退した打球
も野手の正面を突いたようなのがかなりあり、4本のHRさえ打た
れてなければという感じだったのだが感心したのは両校の戦い方。
内野手は平然と逆シングルで打球を処理していたしフライを捕る
時には片手取りというように最近のセオリーに沿った守り方をして
いたし、打つ方でもバットをそれなりの長さで構えファーストスト
ライクからしっかり振っていたのが目に付いたのだ。
我々が現役の頃に教わっていた内野ゴロは必ず正面に回り込んで
フライは両手で捕り、打つ時は小さく構えてバットを短く持ちセカ
ンドの頭を狙うような打ち方をしている選手はいなかった。
東鷹は公立の普通校で以前ならこういったチームは先述したよう
な伝統的なセオリーに沿った守り方や打撃をしていたのだが、最近
では筋力トレーニングや食トレで鍛えており今風の鍛え方をしてい
るのが分かる。
そういえば4年前にベスト16に残ったチームの内野手は全員が
前に飛んだ緩いゴロを逆シングルの体制で追いかけてキャッチし送
球していたのに感心したのだが、甲子園出場が厳しそうなチームで
も今風の鍛え方やプレーをしているのが目に付いたわけで高校野球
の指導者達の意識が進化しているのを感じた。
にも拘らずプロ野球のOBの中には未だにフライの両手捕りや逆
シングルキャッチに、ファーストストライクからのフルスイング
を否定する者がいるのだから愕然とするわけだ。
どんな競技も進化しておりセオリーも変わるのでトレーニング
法も時代に応じて変わって行くのが当然だが、そういう事に目を
背け自分達が現役時代にやっていた伝統のやり方に固執する指導
者や彼らが率いるチームが勝てないのは当たり前だというのが分
かる。