ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
ノンマルトの使者のOAから50年
今から50年前の今日68年7月21日にOAされたのが、ウルトラ
セブン42話・ノンマルトの使者。
セブンどころかウルトラ史上に残る問題作で地球の先住民族を名
乗るノンマルトが、自らの居住区である海底を海底開発の名の下に
人類から侵略される事に対する反撃にモロボシ・ダンは困惑すると
いうストーリー。
そしてノンマルトの使者として2年前に海で死んだ真市少年が、
海底開発に対する警告に来るという内容になっている。
死んだはずの少年がメッセンジャーとなって女性隊員に警告に来
るというのはウルトラマンのヒドラ編を髣髴させるが、共にメイン
ライター・金城哲夫の作品で当初は夏のOAという事で少しばかり
怪談的な内容の作品を予定していたのだろう。
ところがウルトラセブンのファンコレによれば金城哲夫と満田監
督が飲み屋の会話で‘地球人はどこから来たのか?本当に最初から
地球に住んでいたのか?’的な会話から金城哲夫がアイディアを膨ら
ませてできたEPのようだ。
このEPに登場する怪獣ガイロスは前話・水中からの挑戦に登場
したテペトと共に怪獣デザインコンクールの入賞作品だが、ハイド
ランジャーの水中ミサイル攻撃で退却したりセブン相手にあっさり
やられたりと全く強くない。
ノンマルトからのメッセンジャーである真市少年はダンとアンヌ
の前にしか登場しなかったのだが、当初は普通の少年と思いきやガ
イロスと戦うべく変身しようとしたダンの前に必ず現れるというの
は人間ではない事を仄めかしていたしラストで事件が解決した後の
エピローグに墓標があった事からようやく死んでいた事が分かる。
ただしノンマルトが真市少年が言うように本当に地球の原住民だっ
たのかは全てが消滅してしまった今、永遠の謎になってしまったわけ
だが31年後に武上純希氏が平成セブンの1999最終章で再びノンマル
トを題材にした作品は微妙だった。
結局このEPの脚本を書いた金城哲夫が亡くなっているのでノンマ
ルトの一件は文字通り永遠の謎で終わらせていいのではないかと思う
のだ。
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私も先日『ジャンボーグA』#8の再録をしながら、
結局ナオキは芝居をしていたのか、光子は、その芝居に気づいていたけれども、一日楽しかったので、いつ死んでも悔いはない、と言っていたので、それで良かったんだ、という結論に達しました。
金城脚本は名作が多いので、「まぼろしの雪山」などは、今見ると子供の頃と違った印象を受けたりします。ヒドラ回もラストがいいですね。
ノンマルトの場合は当初自分で作ったオリジナルストーリーで‘ノンマルトの復讐’という話を作ろうとしたのですが、やはりノンマルトは金城さんでないとダメだと考えボツにしたのを思い出します。
後に朱川さんがメビウスで怪獣使いの遺産を作った時も賛否両論ありましたからね。
ヒドラのラストはラルゲユウス編で流れた‘少年と鳥’が見事にフィットしてましたね。