特撮好きの悲しいサガ

　私は自他共に認める特撮好きである。
　昨今は｀特撮好き’と公言しても市民権を得ているので
よほどの事がない限りは問題ないが、昔は悲惨だった。
　例えば高3の時に文化祭で、体育館を使った出し物をやる
のに17：00からウルトラマンの再放送があるので早く帰り
たいのに結論が出ないため「水戸黄門でもやるか」と学級
委員の私がヤケクソで出した案が通り、言い出しっぺで私が
水戸黄門を演じるハメになった事もあった。
　家で見ると親達からグチャグチャ言われるのが鬱陶しいの
で友人宅で見ていた経験がある。
　でもそこまでしても特撮ファンは止められない。
　
　他にも例えば4月に博多の森球技場にサッカー観戦に行くと
｀スタジアムがウルトラマンメビウスのGUYS基地の外観と似て
いるな’と思ったり、福岡市内に行くと岩田屋のビルを見て
｀ここにラドンが降りてきたのか’とかソラリアプラザを見て
｀ここで戦車隊がラドンを囲んで集中砲火を浴びせたのか’
などと連想してしまう。

　そしてちょっとした外人の名前を聞いて怪獣や宇宙人を連想
してしまうのだ。
　チャンドラー、ゴメス、ウィンダムなどの人名やダダビルと
いうビルを見つけて｀ダダが出てきたら怖いなぁ～’とオマエ
思いよったろう？と友人から言われた事もあった。
　サッカーの鹿嶋アントラーズと聞いて真っ先に思い出したの
は、やはり磁力怪獣アントラーだった。
　
　40年近いファン歴だとこうなってしまうのか・・・・・
　厄介ながら嬉しい癖でもある。