2019夏の甲子園 第7日

 

 早いもので大会が始まって今日で1週間経ち、49校全てが登場
する大会7日目の注目カードは第3試合の智弁学園-八戸学院光星。

  共に強力打線を擁するチーム同士で光星は開幕戦で誉相手に7
本の長打を含む11安打9得点を挙げるなど地力を証明しているの
に対し、智弁は待たされての初戦だから試合カンの鈍りが気に
なる。

 第1試合は宇和島東の2年生エースの舩田が宇部鴻城打線をどこ
まで抑えられるかで、共に打線が強力なだけに両校投手の踏ん張
りがカギを握るだろう。

 第2試合は予選で2完封の聖光のエース・須藤を海星打線がどこ
まで打てるかが焦点で、特に俊足の1番・松尾がどこまで出塁でき
るか。

 第4試合は初戦で佐賀北に快勝した神村学園と石見智翠館との延
長戦を制した高岡商との対戦となるが、神村のエース・田中が1番
・ 森田を中心にした高岡商打線をどこまで抑えられるか。

 第1試合:宇和島東 3-7 宇部鴻城

 2回に宇部は1アウトから6番がヒットで出塁し2アウト後8番&
9番の短長打で2点を先行すると、4回にもヒットで出塁した7番を
バントで送り9番のタイムリーで追加点を挙げ更に1番の2ランで
5-0とリードを広げる。

  3回まで1安打の宇和島は4回にヒットで出塁した2番が2塁に
進み5番がタイムリーで1点を返すと、5回には7番のHRで5- 2
と追い上げに入る。

   それでも宇部は6回に1番の2ベースを足場に1点追加すると9回
にも2ベースで出塁した4番をバントで送り6番のタイムリーで7
点目を挙げたのに対し、宇和島も9回にヒット3本で1アウト満塁
と攻め3番が犠牲フライで1点を返すが後続が絶たれ宇部が逃げ
切る。

 ヒット数は宇部が15本に対し宇和島も13安打を放っていたが
宇和島は5番と9番が3安打づつ放っているわけで、他の打者が
打ってないという事になる。

 宇和島が1点づつだったのに対し宇部が複数得点イニングが2
イニングと、たたみかける攻撃ができた宇部とできなかった宇
和島の差が出た形だろう。

 第2試合:海星 3-2 聖光学院

 3回に聖光が先頭の7番が2ベースを放つのだがベース踏み忘れ
でアウトになると、海星は4回に2アウトから4番&5番の長短打で
先制する。

 聖光は5回に2アウトから6番&7番の連打で1・3塁とするが8番
の3塁線への一打をファインプレーで刺された直後に海星は1アウ
トから2番のHRで2-0としたのに対し、聖光も7回に3番のHRで
1点を返し終盤へ。

 9回に海星はエラーで出塁した4番が盗塁と2ゴロで3塁に進み
6番の犠牲フライで3点目を入れたのに対し、その裏に聖光も3番
が2本目のHRを放ち1点差に迫るがそれまで。

 結果的に3回の先頭打者の2ベースがベース踏み忘れでアウトに
なったのが聖光にとっては最後まで響く形になったし、ポイント
ポイントで全て海星有利な流れになったと思う。

 第3試合:智弁学園 8-10 八戸学院光星

 1回に2アウトから3番のHRで先制した光星は3回にも1番のHR
で2点目を挙げると2番以降4安打を集中し3点を挙げて4-0とし
たのに対し、3回以外毎回ランナーを出していた智弁も5回に6番
のヒットを足場に相手エラーなどで1点を返す。

 直後の6回に光星はヒットで出塁した7番をバントで送り9番の
タイムリーで1点追加すると、更に3連打で3点を追加し突き放す。

 ところが智弁はその裏に3番&4番の長短打で1点返すと1アウト
後に3連続四死球で2点目を挙げ2アウト後1番の2点タイムリーと
四球で再び満塁にすると相手エラーとショート前でイレギュラー
する幸運な2ベースで一気に7点を挙げ逆転する。

 直後の7回に光星は1アウト2・3塁を逃すが8回に3番&6番の短
長打で追い付くと、9回に8番&2番のヒットと敬遠で2アウト満塁
から4番の1塁強襲ヒットで2者が還り決勝点となった。

 確かに智弁の6回の猛攻は素晴らしかったが結果的にヒット数は
智弁の8本に対し光星は18安打と攻撃力の差は光星に軍配が上がっ
たわけで、これが49番目の登場なのに対し光星が初戦を戦った後
というのも多分にあったのだろう。

 6回に凄まじい反撃で逆転されながら8回に追い付き9回に勝ち
越した光星を褒めるべきだという一戦だ。

 第4試合:神村学園 3-4 高岡商

 3回までランナーを出しながら得点できなかった高岡は4回に1
アウトから死球で出塁した4番が暴投で2塁に進み5番のタイムリ
ーで先制すると、更に2アウト2塁から7番のタイムリーで一気に
2点を先行する。

 高岡・荒井のクセ球に手こずっていた神村打線は5回から反撃
を開始し7回に3番のヒットから1アウト後5番&6番の連打で1点
返すが、その裏に高岡は8番が2ベースを放ち9番&1番の連打で
1点を追加すると8回にも3番の2ベースを足場に5番の犠牲フラ
イで4-1と突き放す。

 神村は9回に死球で出塁した4番が盗塁などで2アウト3塁から
7番の内野安打で1点返すと、8番の2フライ落球でチャンスを広
げ9番のタイムリーで1点差に追い上げるが1番が倒れ反撃もここ
まで。

 勝敗の分岐点は7回に神村が1点返した裏に高岡は先頭の2ベー
スで出た8番がバントで3塁に進んだが、サインミスで3塁ランナ
ーが飛び出してアウトになった直後に2ベースからの3連打で挙
げた1点が試合の流れを決定付けた。

 

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