昭和終了へのカウントダウン始まる

 今から20年前の今日・88年9月19日は月曜日。
 ソウル五輪が開幕して最初の休日を迎えていた。
 午前中から寮の部屋でゴロゴロして、夕方から出かけ後楽園ホールに
向かった。
 後楽園ホールでは日本ミドル級タイトルマッチが行われていたのだ。
‘和製タイソン’こと大和武士が田島義秋相手に防衛戦を行うのだが、
田島は30歳近いし戦績も10戦して6勝(4KO) 4敗という平凡な成績だった
ので‘大和が何Rで倒すか?’ と思って会場入りした。 

 前座では鬼塚勝也が片岡鶴太郎をセコンドに3RでKO勝ちするなど
会場が徐々に暖まっていった。
 そしてメインの日本タイトルマッチ。
 1Rから田島の思いっきりのいいパンチが大和を捕え、大和は防戦
一方だ。
‘これぐらい挑戦者が頑張らないと面白くない’と思いながら見ていたが
大和が反撃するムードがなく、反対に田島の勢いが止まらない。
 そして4Rにとうとう大和がダウン、結局4RKO勝ちという大番狂わせで
田島が新王者に輝いた。

  興奮して帰宅した私は1:00前からOAされる録画中継を見るべく TVの
前に陣取った。
 そして1Rの映像が流れていたとき

天皇陛下が吐血されて救急車が皇居に入った’という

ニュース速報が・・・・

 一旦CMに入るがCM明けには‘天皇陛下倒れる’というリポートで完全に
ボクシング中継は中断。
 結局放送時間の終わりがけにフィニッシュシーンだけ流れて、 TVは
そのまま天皇陛下入院の続報に終始した。 

 翌日からTVを点けると主治医や侍従長達の天皇陛下の ご容態説明の
記者会見が1時間に1度は流れるようになったし、各地でお祝い行事が
片っ端から自粛される事になった。

 いわゆる自粛協奏曲が

 始まったのだ。 

 昭和が終わったのは、この日から

 110日後である。

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