プロ野球CSと同じ扱いのJリーグチャンピオンシップ

年間3位G大阪、下克上で浦和を破りCS決勝進出…藤春が延長劇的ボレー弾

　Jリーグが地上波TVの視聴率アップを画策して今シーズンから
導入された2シーズン制のチャンピオンシップ決勝が、明日から
ホーム&アウェー方式で始まる。

　1シーズン制にはない最後のヤマ場を作って地上波TVに映権して
もらう思惑でスタートしたチャンピオンシップだが、最大の目的で
ある視聴率が準決勝では低調だったという記事が載っていたし決勝
の方も このままでは前途多難である。

　ちなみに準決勝では1stステージ優勝の浦和がホームでG大阪に
延長戦の末に敗れてマスコミは早くも‘下克上’と騒いでいるよう
だが、G大阪が年間勝ち点1位で2ndステージをも制した広島に勝
つと必ず‘1年通しての優勝の価値がなくなる’という批判が出るの
は必至だろう。

　つまり今回Jリーグが導入したチャンピオンシップはプロ野球の
CSと同じ課題を そのまま抱え込んでいるのだ。

　プロ野球でも10年にパ・リーグ3位のマリーンズがCSで2位の
ライオンズや優勝したホークスに勝ち、日本シリーズでもドラゴン
ズに勝って‘下克上’とマスコミは大きくもてはやしたが反面‘レ
ギュラーシーズンの価値がなくなる'という批判も根強かった。

　もっともリーグ優勝したチームが勝ち抜いて日本シリーズに出ると
‘何のためのCSだったのか’という批判が出るのは必至で、リーグ
優勝チームが順当に勝っても下位チームが波乱を起こしても批判を
受けてしまうわけだ。

　プロ野球の場合は12チームしかないので前後期制以外では現行の
CSは苦肉の策だろうが、Jリーグの場合は18チームあるのだから
もう少し違ったシステムを模索できないものか。

　ちなみにプロ野球のCSの1stステージでは地上波の中継はなく、
ファイナルステージでもBS中継の方が目立つという結果になって
いるのだが・・・。