ゲゲゲの鬼太郎の魅力について

水木しげるさん死去=「ゲゲゲの鬼太郎」など妖怪漫画―文化功労者、93歳

 漫画家の水木しげる氏が亡くなったというニュースが昨夜から流
れており氏の功績を称える声が絶えないわけだが、コチラでは氏の
代表作であるゲゲゲの鬼太郎の凄さについて記したいと思う。

 私がゲゲゲの鬼太郎を初めて見たのはモノクロアニメの頃からで
恐ろしかったのを覚えており、猫娘なども最近の作品に比べて不気
味な雰囲気だった。

 調べてみると68年1月からのOAだから、この作品がヒットした事
から怪獣から妖怪がブームになっていったというのが分かる。

 鬼太郎の魅力だけでなく目玉おやじや砂かけ婆に子泣き爺、塗り
壁や一反木綿にねずみ男ら鬼太郎ファミリーの活躍も頼もしく見て
いたわけで今にしてみると水木氏1人でここまでの妖怪を考え付いた
と感心するもの。

 実際ダイダラボッチやぬらりひょんなどの敵妖怪の名前を覚えた
のも鬼太郎からだから、怪獣の名前を覚える感覚で覚えて行った
わけだ。

 また非常に博学で鬼太郎らに対して適格なアドバイスを送る目玉
おやじのキャラが、ドロロンえん魔くんのシャボーじいや牙狼の魔
導輪・ザルバなどに受け継がれたのではないかと思ってしまう。

 そして何といっても鬼太郎に負けない存在感を持つ ねずみ男は
欲望の塊で、目的のためには手段を選ばず悪玉妖怪にも協力したり
鬼太郎を平気で裏切ったりもする事から本来なら嫌なヤツなのだが
最後は改心して鬼太郎に協力するというパターンが多く妙に憎めな
いキャラだった。

 子供の頃セーターを頭で引っかけて‘ジャミラ’のマネをした
のと同様、フードをかぶって‘ねずみ男’とやっていた同級生が
必ずいるぐらい親しみがあったのは人間の持っている負の面を象
徴しているのではないだろうか。

 人間の‘善’の面を象徴である鬼太郎と‘悪’の面の象徴である
ねずみ男のコンビが支持されたのも、そういう理由だからだと思う
のだ。

 こういう作品は藤子不二雄だけでなく手塚治虫や石ノ森章太郎に
永井豪らでも作れない、独特の世界を作り出せる偉大な漫画家だっ
たと思う。
 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
今、特集放送聞いてます (柴田真紀)
2015-12-01 23:25:40
『ゲゲゲの鬼太郎』のメインキャラは、ねずみ男かも~!?
己の欲のために、主人公たちを平気で裏切り、立場があやうくなると、急に態度が変わるあたり、『ルパン三世』の峰不二子と双璧をなすと思います。
それにしても、去年の『妖怪ウオッチ』あたりから、妖怪ブームなのも、何かの因縁ですかね~。

昨日から、仕事中でもアタマの中を、あのテーマソングが回る回る回る~
 
 
 
峰不二子ですか! (こーじ)
2015-12-02 23:02:58
>柴田真紀様
 たしかに自らの欲望に忠実というキャラは峰不二子と
双璧ですよね。

 ただし姿は対照的ですが。

 永井豪のドロロンえん魔くんでは目玉おやじのキャラをシャポじいが、ねずみ男のキャラをダラキュラが担当してましたけどダラキュラでは格が違いますよね。
 
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