ウルトラマンネクサスの主役・孤門一輝はレスキュー出身という
事からか斎田リコという恋人が存在する。
恋人といっても帰ってきたウルトラマンの坂田アキやミラーマン
の御手洗朝子のような存在ではあるが、当初は過酷なナイトレーダ
ーでのストレスを癒す存在だろうと思われていた。
これまでの円谷作品は民間ヒロインは主役のストレスを癒し心の
支えになる存在で坂田アキや山口百子のように途中で彼女達が死亡
する事から主役が心にダメージを受けるものの、それをいかに乗り
越えるかというのが物語のヤマ場にもなっていたところもある。
ただネクサスの場合は変身するのが姫矢なので狙われるとすれば
姫矢の恋人と思われたし、後に溝呂木から佐久田 恵が終焉の地に
拉致されてしまう事があった。
この時点での孤門はナイトレーダーの任務に付いて行くのに精一
杯という状態だったわけでリコを狙うような意義は感じられないし、
別に孤門を追い詰めなくてもいいのにと思っていたのだがノアへの
変身能力があったからと分かったのは終盤になってからだったから
OA当時は今ひとつ理解しづらかったのも事実。
ラフレイア編で孤門に‘オマエハダイジナモノヲウシナウ’と
いうメッセージが来たり、リコに向かって上から大きなガラスが落
ちて来るなどダークファウストあたりからリコが狙われる描写が描
かれたので以後は孤門がナイトレーダーの任務とリコの身を案じる
という板ばさみに遭うのではと当時は考えていた。
だからこそノスフェル編の展開には大いに驚いたのだった。