尚志館、逆転で初戦突破=北照、浦和学院も3回戦へ―選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース
今日の注目は第3試合の浦和学院-土佐戦。
史上初の関東大会3連覇を果たした浦和に対し21世紀枠で出場した古豪・
土佐が挑むのだが20年ぶり出場の土佐は大応援団をバックに どこまで迫れるか。
第1試合は初出場の尚志館打線が大和広陵の好投手・立田を どう打ち崩すか。
第2試合は北海道大会優勝の北照と東海大会準優勝の菰野の対戦だが山中
&浦嶌の左右の好投手を擁し出場校トップ打率を誇る菰野が力を発揮できるか。
第1試合:尚志館 2-1 大和広陵
1回表に尚志館は1アウトからエラーとヒットでチャンスを作ったが4番が併殺に
終わったのに対し、大和広陵は その裏1番がヒットで出塁すると盗塁とバントで
1アウト3塁から3番のタイムリーで1点を先取する。
先制された尚志館は2回に1アウトから2ベースが出て1アウト2塁、3回には
2アウト1・2塁と立田を攻めるものの得点できず、5回にはノーアウト1塁でバント
失敗の併殺と攻めの拙さも目立つ。
ところが大和広陵打線も3回、4回と2アウトからヒットが出たものの追加点が
奪えず5回以降は吉国の前にパーフェクトに抑えられる。
そして迎えた9回に3・4番の連打と四球で満塁から6番がライト線へ起死回生の
2ベースを放って尚志館が逆転し2-1で そのまま逃げ切った。
尚志館の粘りを褒めたいし吉国の立田に負けない好投は素晴らしかったものの
大和広陵打線が あまりにも打てなさ過ぎたし、打力が進化した21世紀の野球で
1回裏のスミ1得点で1-0勝ちというのが いかに至難の業かというのが分かる。
第2試合:菰野 0-7 北照
菰野の左腕・山中相手に2回までランナーを出しながら得点できなかった北照
は3回に1番がヒットで出塁すると2番のバントが野選になり3番の遊ゴロで
1・3塁から4番の内野安打で先制すると、5回にも2番・3番の短長打で2-0と
リードを広げる。
6回にも北照は1アウト2塁から相手エラーで1・3塁から2番の内野安打で3点
目を挙げると、更に四球で満塁から4番と5番の連続タイムリーで4点を追加して
勝負を決めた。
菰野打線も大串から2回に2アウト1・2塁のチャンスを作ったのを皮切りに6回
と8回に1・2番がヒットなどで出塁してノーアウト1・2塁とするもののクリーン
アップが悉く凡退して得点できず完封される事になった。
結果的に6回にエラーが絡んで一気に与えた4点で流れが北照に流れた形
だが、北照のクリーンアップが8安打6打点だったのに対し菰野は1安打と
クリーンアップの差が出たという事になる。
第3試合:浦和学院 4-0 土佐
2回に浦和は土佐の先発・宅間を攻め1アウトから連打で1・3塁として8番の
犠牲フライで先制すると4回まで毎回ランナーを出しながら追加点を奪えず。
土佐打線も浦和の先発・小島相手に3回までノーヒットだったが4回に1アウト
から3番が内野安打で出塁すると4番が歩いて1・2塁から暴投で2・3塁としたが
ヒットエンドランを空振りして侠殺プレーとなり無得点。
6回に浦和は2番手の高橋を攻め1アウトから四球とヒットで1・2塁とし1番の
難しい1塁ゴロを1塁手が捕って2塁ランナーを刺したものの併殺を焦った送球
が逸れて2点目が入る。
8回に土佐は1アウトから9番・1番の連打にセーフティーバントで2アウト
2・3塁とするが3番のショート後方へのフライをショートが好捕して無得点。
その裏に浦和は2つの四死球とバントで2アウト2・3塁から3番のタイムリーで
2点を追加して土佐を突き放し、9回のノーアウト1・2塁も後続を絶って4-0で
快勝。
結果的にヒット数は6本づつだったが土佐の投手陣が12個もの四死球を与え
毎回ランナーになったのが土佐の攻撃のリズムに悪影響を及ぼしたのは明白
だろうが、浦和も再三のバント失敗が一方的な内容を接戦にした感は否めない。
やはり地力で浦和が一枚上だったという事だろう。