準々決勝2試合、雨で順延=決勝は4月3日に―選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース
選抜高校野球は今日行われる予定だったベスト8の2日目が雨のため中止と
なり今大会2度目の順延でファイナルが3日の火曜日になった。
この雨を喜んでいると思われるのが明治神宮大会の準優勝校で優勝候補の
愛工大名電。
ベスト8は明治神宮大会ファイナルと同じ光星学院との顔合わせになるの
だが、光星学院は初戦で城間と2回戦ではエースの金沢を起用し大差が付いた
後半は伊藤も起用して3人の投手に甲子園のマウンドを経験させているし名電
が中1日なのに対し光星は中2日と休みも1日多いのだ。
今大会も そうだが、最近の大会を見ていると1枚エース1人で まかなうという
スタイルは年々減ってきていて、控え投手を複数ベンチに入れ交代で登板させ
たり継投で勝負したりというケースが多い。
象徴的だったのがベスト8の1日目に登場した4校は全てエースを先発させなか
った事。
ベスト8の1日目に登場すれば2日目に登場したチームよりも1日余裕がある
ので日程的にも楽なのだが、注目された大会屈指の大型右腕・藤浪までが先発
しなかったという事実には驚いた。
昔の高校野球の常識だったら組み合わせ上2連投にしかならないのでエースに
全試合登板させるし、仮に敗れても‘エースと心中’的な感じで賞賛されても批判
はされなかっただろう。
ところが藤浪ですら3試合目の先発を外れるという事は どこのチームも‘エースと
心中’という戦い方を否定していると思えるし、そういう発想は前時代の遺物的な
事になっている証明だ。
大会屈指の藤浪ですら最後は抑えたとはいえ浦和学院から3連打されたりと
ピンチを招いているし、今をときめくダルビッシュ有がいた東北も真壁という2番手
投手との併用だったのだから‘スーパーエースを抱えていれば優勝できる’という
発想は時代遅れという事になる。
それどころか履正社のように1人が3イニングづつ3人で継投するというスタイルを
取るチームまで現れたのだから、これからの高校野球は化石頭の連中が愛して
止まない‘腕も折れよと炎の4連投!’などという言葉が死語になる日は近い。
そういう環境で育った投手達がプロに入るのだから‘ピッチャーは先発したら完投
するべし’という発想も時代遅れになるのは時間の問題だろう。