今日からWOWOWでウルトラマンタロウのハイビジョンリマスター
版が始まり、毎週末毎にOAされるようだ。
それに先立って先日ウルトラマンタロウの魅力を語る予告編的な
番組があり、プロデューサーの熊谷健とメビウスらの監督をしてい
る原口智生監督らが出演していた。
意外だったのは熊谷プロデューサーが小津安二郎監督に師事して
いた事で‘小津ワールドを円谷作品に持ち込みたかった’と語って
いた。
熊谷氏がプロデュースした作品は民話や童話的な要素が入るの
だが、こういう要素を前面に押し出した最初の作品でもある。
それを考えるとウルトラシリーズというよりもホームドラマ的な
作品だった快獣ブースカ的な内容で、実際に他のウルトラに比べて
子供の数も多い。
だから最初に見た時は おとぎ話的な内容も多く明るく楽しい
作品だったので、エースまで見ていた私などは面食らったものだ
が意外に小さな子供達には大いに受けているし好評だったようで
コスモスの杉浦太陽やウルトラマンゼロの声優・宮野真守らがタロ
ウファンだったらしく新しいファン層の開拓にも貢献している。
しかも大和田獏や中田喜子に坂口良子らホームドラマの常連も
多くゲスト出演しているのも特徴で、特に大和田獏はべムスター
の腹にダイナマイトを突っ込もうとする猛者だった。
こういう要素を頭に入れて久しぶりにウルトラマンタロウを
見るのも悪くないだろう。