大型ショート育成は日本野球の課題

 来シーズンからドラゴンズの監督に就任した立浪和義が、若手の
ホープである根尾昴に来シーズンは外野手一本で勝負させる事を伝
えたとの事。

 確かにドラゴンズの編成からするとショートとしては京田陽太が
いるわけで、守備力などを考量すれば根尾の外野コンバートという
のは現実的な考えだが少しばかり残念な思いがする。

 というのが日本のショートに対する価値観として小回りの利く俊
敏なタイプという要素が最優先され長打力は二の次というもので、
1番&2番タイプという固定観念があるので大型ショートというのが
生まれにくいものがある。

 一方MLBでは90年代後半にデレク・ジータやノマー・ガルシアパ
ーラ、アレックス・ロドリゲスという中心打者を兼ねる大型ショー
トが出て来て今や長打を打てるショートが主流だ。

 もともとアメリカやキューバなど北中米では少年野球から最も身
体能力の高い者がショートを守るケースが主流で、日本では投手に
なるような人材がショートに回されているのだからMLBで日本人内
野手が活躍できない理由の一つになっている。

 そういう意味でジャイアンツのショートが二岡智宏から坂本勇人
と中心打者になれるタイプというのはMLBに近いと思われるが、こ
ういったケースは日本では稀でショートで入団してもキャッチャー
同様に長打力があるとサードや外野にコンバートしてしまうケース
が目立つ。

 ‘技は力の中にあり’とは極真空手の総帥・大山倍達の格言だが、
いくら技が優れていてもヘビー級と戦うのにライト級以下では勝
ち目がなくミドル級ぐらいでないと技が生きない。

 それと同じでMLBを凌駕しようと思えば大型ショートの育成は
必要不可欠ではないかと思われるし、大谷翔平が松井秀喜もでき
なかったMLBでのHR王争いをしたのだから大型ショート育成も現
場のやる気とマスコミのバックアップが絶対必要だと思う。

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