面白かった江戸川乱歩ワールド?のルパン三世

 10月から始まったルパン三世PART6は3話目からオムニバスエピ
ソードとなり、先週と今週は前後篇ものでタイトルは帝都は泥棒の
夢を見る’。

 ルパンがいきなり戦前の東京に飛ばされるEPだったわけだが何と
ルパンは黄金仮面呼ばわりされ銭形ならぬ波越警部に追い掛け回さ
れる事になったり、そのルパン=黄金仮面を助けるのは峰不二子な
らぬ黒蜥蜴など江戸川乱歩ワールドだったから当然のように探偵の
明智小五郎も登場するわけである。

 今回のEPの脚本を書いたのが推理小説作家の芦辺拓だからかミス
テリー感満載で、なかなか引き込まれる内容だったので前後篇の2
話どころか金曜ロードショーの中でのような2時間スペシャルにし
た方が面白いような感じだった。

 やはり日本の推理小説といえば江戸川乱歩が原点と思えるし明智
小五郎シリーズにはアルセーヌ・ルパンと対峙する黄金仮面という
作品があったので、小学生当時喜んで読んでみたらオリジナルのモ
ーリス・ルブラン作とはルパンのキャラが変わっていて驚いたのを
覚えている。

 そもそも黄金仮面のヒロインでルパンが惚れ込むのが良家の令嬢
・大鳥不二子というのだから峰不二子の元ネタなのかと嫌でも思っ
てしまうし、明智小五郎シリーズの黒蜥蜴まで出しているのだから
完全に狙っていると言っていいだろう。

 ルパン三世PART6はアニメ版ルパン対ホームズという意味合いの
内容でシャーロック・ホームズとの戦いが意識されているのだろう
が、今回のEPで明智小五郎との対決というか絡みがあるというのは
ある意味で夢の対決になるわけだ。

 ただしルパン対ホームズは怪盗ルパンのモーリス・ルブランが書
いている事もあってホームズは完全な脇役のように、黄金仮面では
当然のように江戸川乱歩作なのでアルセーヌ・ルパンが脇役になっ
ているわけで今回は明智小五郎が脇役になるというのは仕方ないだ
ろう。

 それにしても次元大介としか思えない帝国陸軍の軍人が悪キャラ
・大道寺大佐の横に常に控えているわけで、誰になっているのかと
思ったら何と軍人探偵・本郷義昭少佐で山中峯太郎が書いた戦前版
007のようなキャラだったらしい。

 以前も記したようにルパン三世なくして名探偵ホームズには行き
ついてないのだから、またしても本郷義昭少佐という新たな探偵の
キャラを知る事ができたわけで最近のルパン三世はオムニバス版も
本当に面白く見る事ができる。

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