ウルトラマンネクサスの千樹憐で編最初に登場して戦ったビース
トが、7つの気門から追尾性のある火球を発射するグランテラ。
グランテラは前週扱ったように全身を硬い甲羅で覆われており、
ナイトレーダーの誇るチェスターの攻撃を全てシャットアウトする
ほどで姫矢ネクサスがEP1以降で戦ったペドレオンよりも断然強そ
うだった。
最大の武器である火球は一撃でチェスターへの攻撃を庇ったウル
トラマンの肩に命中させ、かなりのダメージを与えているので複数
の気門から発射された場合は相当な苦戦をしそうな雰囲気だ。
最終的にジュネッスブルーは空中機動によって相殺されるという
意外な展開で、これを可能にしたのはジュネッスブルーの‘速さ’
だろう。
基本的に歴代のウルトラヒーローは昭和ではスピードを武器にし
たウルトラヒーローは殆どないのに対し、平成に入るとティガでは
ボディが紫系にタイプチェンジするスカイタイプというのがあった
のを皮切りにダイナのミラクルタイプなどが印象深い。
ただし考えてみると昭和ではCGが使えないためスピードを武器に
したウルトラヒーローは作られなかったのに対して、ティガあたり
からCGを使えるようになったのだろうがネクサスの場合はティガや
ダイナのように元に戻せないという事もある。
今回の敵・グランテラは強力な火球を発射するにも拘わらずウル
トラマンは敢えて立ち向かうという良く言えば‘勇気ある’悪く言
えば‘無謀な’戦いを見せていたが、これがCGを使ったスピード感
溢れる戦いになっていたわけでジュネッスブルーならではのシーン
だと思う。
これほどスピードという要素を強調したウルトラヒーローは初め
てで、最終的にどういう結末を迎えるのか?という興味が大いに沸
いたのだった。