‘激闘王’遂に引退


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/sports/kyodo_nor-2020090101002207

 ボクシングの元3階級制覇王者で激闘王と呼ばれていた、八重樫
東が引退を表明したとの事。

 八重樫東といえば07年にプロ入り7戦目の最短キャリア世界奪取
をかけてイーグル京和に挑戦したものの0-3で判定負けしただけで
なく完敗だった事から、国内止まりの選手だと思っていたし11年10
月にWBAミニマム級王者ポンサワン・ポープラムックに挑戦し激闘
の末に10RにTKO勝ちしタイトルを奪取すると12年6月の初防衛戦で
WBC王者の井岡一翔と初の王座統一戦を行う。

 この試合は井岡のジャブに前進を阻まれながら前進し続けポイン
トを失うものの、結果的に井岡を追い詰める事になり0-3の判定負
けしたが名を上げる事に。

 翌年1月に再起を飾ると4月にWBCフライ級王者・五十嵐俊幸に2
階級上げて挑戦すると、序盤からペースを握り11Rにはダウン寸前
に追い込むなど3-0の大差の判定勝ちで2階級制覇に成功。

 特筆すべきはLフライ級時代に10度の防衛に成功していたエド
ガル:ソーサとの2度目の防衛戦で見事なアウトボクシングを見
せてソーサを完封すると、3度目の防衛に成功した後に強打のロ
ーマン・ゴンサレスの挑戦を14年9月に受け健闘するものの9Rに
力尽きTKO負けでタイトルを失う。

 それでもLフライ級に落として3階級制覇を狙い12月にWBC:L
フライ級王者ペドロ・ゲバラにYKO負けし、これまでかと思われ
たのだが15年12月にIBF王者ハビエル・メンドーサに3-0の判定
勝ちし3階級制覇を達成。

 これは決定戦なしで王者に挑戦してタイトルを奪取するという
正統派の3階級制で素晴らしいと思う。

 このタイトルは17年5月にミラン・メリンドに1RKO負けして
3度目の防衛に失敗し、昨年12月にIBFフライ級王者モルティ・
ㇺザラネにTKO負けしたのがラストファイトとなった。

 最終的に36歳まで戦い世界戦だけで14戦をこなした中には
井岡一翔やエドガル・ソーサらの強豪と戦っただけでなく、
井岡が対戦を忌避したローマン・ゴンサレスの挑戦を逃げる
事なく受けて最終的に敗れるものの勇気あるボクサーという
イメージをファンに植え付けた。

 当時は某一家など強敵から逃げる者が目立っていたのだが
強敵から逃げる事なく、果敢に対戦した事によってレベルを
上げていったのを考えると強敵との対戦が選手をレベルアッ
プさせるというのを実感するものだった。

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