福岡国際マラソン・佐々木悟の3位は立派だが

佐々木、日本人最高の3位=マカウが2連覇―福岡国際マラソン

 来年行われるリオデジャネイロ五輪の男子マラソン代表選考レー
スの第1弾・福岡国際マラソンが今日行われ、ケニアのパトリック・
マカウが2:08:18で2年連続優勝を飾り2:08:56の自己ベストでゴール
した佐々木悟が3位に入りリオ五輪出場へ近づいた。

 レースは2:02:57の世界記録保持者であるデニス・キメットが5㌔
過ぎに棄権するという波乱の展開で始まり日本人選手の最有力候補
だった川内優輝もレース前半に左足の痺れを発症して12㌔過ぎから
脱落すると、高田千春や門田浩樹に外丸和輝らの有力ランナー達が
脱落する中で一般参加選手の佐々木が先頭集団に食らいつきバーナ
ード・コエチを振り切って3位に入ったのだ。

 最近は五輪の選考レースが複数ある中で‘日本人1位’になるのが
選考される条件になっていた事から、いつしかタイムが悪くても日本
人1位に入れればOKという思想が蔓延っていた。

 そこで昨年の世界陸上では日本人1位の選手がタイムの悪さや優勝
争いに絡まなかったのを理由に落選し問題になったのだが、今回の
佐々木のレースは とりあえず36㌔あたりまでは先頭集団に食らい
付きマカウのスパートで遅れたコエチを振り切って3位に入った日本
人1位だから評価してもいいだろう。

 ただし2時間8分台というのは20年前なら絶賛されるべきタイムだ
ろうが世界記録が2時間2分台で陸連の設定する2:06:30にも及ばな
いし、せめて40㌔ぐらいまで粘れないようではリオでも入賞がやっ
とだろうとは思う。


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