2ステージ制の影響を受けた鳥栖

決め手欠き分ける=Jリーグ・浦和―鳥栖

 気が付けば後半に入っている今年のJリーグだが九州で唯一の
チームである鳥栖は30試合を終え7勝111分12敗の勝ち点32で
得失点差-19の14位と苦戦している。

 12年にJ1昇格した頃は降格候補と言われながらも最高で5位と
ACL圏内争いをするほどに健闘していたのだが、今年はACL争い
どころか下手すればJ2への降格もありえるぐらいの失速ぶりで
ある。

 運動量で勝負するというスタイルに上位チームが慣れてきたとい
う事情もあるだろうが個人的には今シーズンから始まった2ステー
ジ制の影響がモロに出ているのではないかと考えられるのだ。

 J1がシーズンのヤマ場を作り地上波TV中継の放映権欲しさに
心あるファンの反対を強引に押し切って復活させた2ステージ制は
予想通り過密日程という弊害をもたらしており、最たるものが東
アジア選手権での代表チーム最下位でハリルホジッチ監督も最大の
原因に上げた程だ。

 春秋制で行われるJリーグにとって夏休みは各クラブはかき入れ
時という事もあって日程が立て込んでいたのだが、2ステージ制に
なってからは更に日程が圧縮されているので鳥栖のような運動量で
勝負するものの選手層が薄いチームには不利になるのは当然だ。

 だから夏場にスタートする2ndステージでの苦戦は予想していた
のだが、現在の戦いぶりを見ると不幸にも予想は的中してしまった。

 運動量で勝負しているラグビー日本代表が南アフリカに勝つという
大金星を上げながら、中3日で臨んだスコットランド戦で完敗した
のは体力回復のリカバーが間に合わなかった事が最大の理由だ。

 サッカーの場合はラグビーほどは消耗しないものの、夏場の圧縮
日程は堪えるはずだ。

 とりあえずJリーグが現状の2ステージ制に固執するならば鳥栖の
ように選手層が薄く運動量で勝負するようなチームが優勝争いを
するのは厳しくなるだろうし、目標は優勝争いやACL争いどころか
降格争いに巻き込まれないようにせざるを得なくなるだろう。

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