朝青龍の暴走が、及ぼすもの

 今日のスポーツ紙に‘友綱親方、朝青龍の出稽古拒否’
という記事が載っていた。
 これを読んで‘来るべきものが来たかな・・・・’と思った。
 
 もともと朝青龍の稽古の激しさには、定評があった。
 昨年の佐渡ヶ嶽部屋への出稽古では、琴光喜との申し合い
を行ったが、申し合いを始める前に稽古場を仕切るステン
レスの引き戸を全部外していた。
 朝青龍から投げ飛ばされて、引き戸に叩きつけられケガを
しないようにという配慮が働いたものと思われる。
 佐渡ヶ嶽部屋の朝稽古に行き始めて12回目になるが、初め
て見る光景だ。よく‘のたり松太郎’などでは、申し合いで
稽古場の羽目板を突き破る勢いで投げ飛ばすシーンがあるが、
これを朝青龍はやりかねないのだろう。
 
 ただ、こういう激しい稽古はファンとしては大歓迎だが
力士達にとっては大変だ。
 特に吊り落としや、プロレス技をかけて大ケガをさせるの
は暴走としか言いようがない。
 こういう時こそ師匠の指導がモノを言うのだが、残念なが
ら朝青龍は師匠である高砂親方の言う事を聞かない。
 今回の朝青龍騒動の経過を見ると、高砂親方の指導力不足
というのは深刻である。
 今日の某ワイドショーで‘部屋から横綱が出ると相乗効果
で他の力士達も強くなるが、朝青龍以降に部屋からまともな
関取が出てない’というコメンテーターの言葉があった。

 確かに猛稽古とシゴキは紙一重。
 朝青龍からこういう目に遭わされるとなると、入門者も減る
だろう。
 双葉山が、かつて稽古で徹底的に力士を しごいて横綱への
恐怖心を植えつけていたという話があった。
 それをマネているとしたら、大間違いだ。
 少なくとも双葉山は、相手力士をケガさせるようなマネは
しない。
 
 つまり本当に弟子達を育てようとしての行為ならば、ケガを
してもそこまで苦情は出ないだろう。
 ‘強ければ何をやっても許される’という部分だけを誇大
解釈して、師匠も許容しているとしか言いようがない。
 友綱親方の‘出稽古拒否宣言は、高砂親方への不信任でも
あるのだ。
 このままでは高砂部屋が、没落するのは時間の問題だろう。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
« 高校のクラス... 韓国が、野球... »
 
コメント
 
 
 
つり落とされた力士の方に (屯田兵)
2007-12-12 07:21:05
親方が怒ったとか?最後まで油断するなみたいなこと言ったんでしょ。

相手を怪我させてまでが稽古なのかね?

巡業で子供たちに倒されてニコッニコッしてる

横綱は好きなんだけどね

自分はさ
 
 
 
しごきはあったけど (屯田兵)
2007-12-12 07:30:29
水戸ちゃん 水戸泉へのシゴキは違うからね。

強くさせるんだという愛情があったもん。

全体に



高砂は昔高見山と冨士桜という親分がいて この二人が今の高砂 朝潮を大関にしてジェシー引退の代わりに小錦を作ったんだよね



あっ水戸ちゃんも
 
 
 
見ました (怪人太郎冠者@1553)
2007-12-12 12:15:43
吊り落とし、テレビでやってて、何なんだと思いましたよ。場所中の取り組みならいざ知らず、あそこまでやるとは何事ですかね。鈍い音が聞こえましたし、相手力士痛がってましたよ。
双葉山は相手に横綱の強さを見せ付けるのが目的であって、この男みたいに相手にケガをさせてつぶすとか、場所で負けたお礼参りや八つ当たりの類ではなかったと思います。実際双葉山は土俵上一回仕切るとあとは待ったなしでどっからでもかかって来いってスタンスでしたから。
そういえばこの男、あのボクサー一家とは仲がいいみたいで、さらにあの月見草監督夫婦、わけてもムショ帰りの豚女房(豚に失礼なら訂正します)がファンだそうで、まさに類は友を呼びますなあ・・・・・・。

でもって譬えれば
[双葉山] 長嶋 王
[朝青龍] どっかのもとキャッチャーですかね

追伸
佐渡ヶ嶽部屋の稽古を見に行かれるのですか? 先代親方は厳しくもあり優しくもあるそんな人でしたね。
 
 
 
荒稽古 (りょうころり)
2007-12-12 16:32:53
 >つまり本当に弟子達を育てようとしての行為ならば、ケガをしてもそこまでの苦情は出ないだろう。
 
 その通りだと思います。何か武道を極めようとするなら、荒稽古は絶対に必要だとは思います。そのときに鍛える者は鍛えられるものに対して愛情がないとただのいじめになってしまうんだと思います。

 …体育系は何かと理不尽なシゴキが多いのは確かですけどね・・・・
  
 
 
 
訂正です (怪人太郎冠者@1553)
2007-12-12 21:54:08
そういえばこの男、あのボクサー一家とは仲がいいみたいで、さらにあの月見草監督夫婦、わけてもムショ帰りの豚女房(豚に失礼なら訂正します)がボクサー一家のファンだそうで、まさに類は友を呼びますなあ・・・・・・。

でした。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2007-12-12 23:58:28
>屯田兵様

 そうですね、高見山と富士桜というリーダーがいたからこそ朝潮や小錦らが育ったのですが、今はいませんね。
 朝青龍の稽古には、愛情が感じられません。

>怪人太郎冠者@1553様

 横綱とヤンキー一家の仲のよさは有名で、兄が世界を取った時はリングサイドで観戦し、勝ったらリングに上がって祝福してましたからね。
 双葉山は、横綱の定義をほとんど満たしていた稀有の横綱ですよね。
 福岡時代の先輩の婿入り先が、後援をしていたので
10年連続で九州場所の時は、朝稽古に連れて行ってもらってましたよ。

>りょうころり様

 ただ理不尽なシゴキをするチームは、決して強くないのが定番ですけどね。
 やはり、やられている力士が愛情があるかどうか感じるのではないかと思いますよ。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。