高校のクラスマッチでは・・・

　高校時代の今頃は、2学期の期末テストも終わりクラス
マッチが行われる時期だ。
　基本的に7月に行われる前期のクラスマッチは、ソフト
ボールと卓球。12月に行われる後期はバレーボールと卓球
というパターンだった。
　
　男女で計４つのタイトルがあるのだが、近所に八百屋が
ある関係でベスト4に入ると前期はスイカを 後期はミカンを
賞品で貰える。
　だから、それが励みになって更に盛り上がる。

　ただ残念な事に、行われている種目を部活でやっている
者は審判に廻され出場できない。
　だから私は野球部だったので、ソフトボールには出場でき
なかったのだ。
　因みに私は、卓球が大の苦手だった。前期は、審判ばかり
していたので後期はバレーに燃えた。

　ところでクラスマッチの男子バレーでは、面白い現象が
あった。
　というのも、セッター役を何故かクラスで一番デコの広い
ヤツがやらされるのだ。
　セッターといっても所詮は素人バレーだから、レシーブ
ボールは集まらず、まともなトスアップもできない。
　にも拘らず何でデコの広い男がセッターに指名されたかと
いうと、当時世界最強の男子バレーチームはソ連。
　そのソ連の攻撃を組み立てる名セッターが、ザイチェフと
いう選手だったがこの選手の特徴は頭が薄い！
　当然デコも広かったので、それにあやかって殆どのクラス
のデコが広い男がセッターをやらされていたのだ。
　ていねいにも‘ザイチェフ、行ったぞ！’‘ちゃんと上げろ
ザイチェフ！’などと皆から言われながら・・・・
　けっこうバレーが、生活に密着していた時代ではあった。