遂にウルトラマンの力を使いこなした姫矢准

　ウルトラマンネクサスの姫矢編ラストは終焉の地におけるダーク
メフィストとの最終決戦になるのだが、ウルトラマンの戦い方を見
ると これまでの戦いに比べて格段に力強い戦いぶりを見せている。

　当初のウルトラマンはデュナミストである姫矢がウルトラマンの
力を使いこなせてないようで、かなり手こずったり苦戦したりする
ケースが目立っていた。

　特にメタフィールドでの戦いの最中に乱入してきたダーク･ファウ
ストからダークフィールドに変換され2対1の状況に追い込まれて
苦戦するというのは前半の定番パターンだったし、ウルトラマンの
力を使いこなせ始めた頃には姫矢にダメージが蓄積しての苦戦とい
うパターンが多かった。

　ダーク・ファウストとの戦いはファウストのスタミナ不足的な要
素に救われる形で何とか切り抜けていたが操っている形だったダー
ク・メフィストは当然ながらファウストよりも強いと思っていたし、
これまでの戦いのダメージから徐々に弱ってきた状態ではメフィス
トには勝ち目がないと思われ実際に終焉の地ではメフィストに辿り
着くまでにクトゥーラから倒されてしまう。

　ところが瀕死の状態の姫矢が精神世界でセラに再会し、これまで
姫矢がセラに対して悔いていた事を‘悔いる必要はない’と励まさ
れて復活した後、TLTから奪われていた光のエネルギーを注入され
ジュネッスにタイプチェンジして完全復活すると以前よりも力強く
なっていたのだ。

　特に地上にいる佐久田 恵に対して撃ち出され降り注ぐダークレイ
クラスターをサークルシールドで防ぐ姿はこれまでにない力強さで、
自分の理解者を絶対に守るという姫矢の強固な意志が感じられるシー
ンだろう。

　こうして見ると以前も記したようにウルトラマンの力を最大限に
引き出すのは、デュナミストの精神面の充実という事になるのだろ
うか。