尾川堅一のラスベガスでのタイトル奪取に思う

日本人ボクサーが海外で勝つ衝撃。尾川堅一が開いた新しい時代の扉。

 11日にOAされたWOWOWエキサイトマッチはラスベガスで
行なわれた尾川堅一とテビン・ファーマーとのIBF:Sフェザー級
王座決定戦と、オルランド・サリドとミゲール・ローマンとのノン
タイトル10回戦だったのだがメインのサリド-ローマン戦は凄ま
じい打ち合いでローマンが9RでTKO勝ちしWBC王者ミゲール・
ベルチェルトへの挑戦権を獲得する形になった。

 ミゲール・ローマンといえば今年の1月に当時1位の三浦隆司が
戦い、こちらも壮絶な打ち合いの末にボンバーレフトのボディブロ
ーでダウンを奪い流れを引き戻して12RTKO勝ちした相手として
有名だ。

 タフで有名なローマンと正面から打ち合って倒した事で三浦の評
価が上がった一方で、2度のダウンを喫するという事はローマンも
限界かと思っていたらサリドとの対戦が決まり2度のダウンを奪っ
た末にTKO勝ちしたのだから驚いたし三浦の凄さを改めて実感し
たものである。

 残念ながら三浦は7月のベリチェルト戦で敗れた事から年齢的な
事もあって引退したのだが、尾川の今回の快挙も三浦が作った流れ
が呼び込んだものと言っていいだろう。

 つまり日本人選手のレベルはSフェザーでいえばロマチェンコの
ような抜きん出た選手を除けば三浦に勝ったベリチェルトやフラン
シスコ・バルガスとも互角に戦えるし、サリドやローマン相手にも
勝てる可能性が高いという事になるので敢えて言えば足りないのは
海外での場馴れぐらいか。

 たしかにフライ級近辺はアメリカなどでは評価が今ひとつなので
日本がビッグファイトの中心だろうが、ライト級近辺になると層も
厚いためアメリカなどで戦う方が世界的な知名度も上がるし収入も
違ってくる。

 それを考えると日本のライト級近辺のトップ選手達も更なるレベ
ルアップのためにも、日本に引きこもって戦うより海外に進出して
いくべきではないだろうか。

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