絶望感なきウルトラ兄弟の全滅

 今から50年前の72年9月29日のウルトラマンA26話・全滅ウル
トラ5兄弟は、タイトルにあるようにエース以下ウルトラ5兄弟
がヒッポリト星人のヒッポリトタールによりブロンズ像にされ
て全滅し後編にあたる奇跡!ウルトラの父に続く。

 夕陽の中ウルトラ兄弟がブロンズ像にされて全滅したシーン
は本来なら絶望感溢れるラストだが、そういった感は意外にな
かった。

 最大の理由がネタバレで2学期に入って間もなく友人達が‘9月
最後の話でウルトラ兄弟が全滅し、父親が助けに来るらしい’と
言っていたのだ。

 しかも予告編を見るとウルトラの父の姿が、しっかりで見え
たしタイトルも奇跡!ウルトラの父ではないか!

 この頃になると我々も事前情報を雑誌などで知るようになっ
ていたし先述したようにウルトラマン達の父親が助けに来ると
いう情報は既にあり、前作の帰ってきたウルトラマンのナック
ル星人編の後編では初代マンとセブンが登場する的な情報があ
って帰ってきたウルトラマンを救出したのでウルトラマンの父
親登場も同じパターンだろうと思ったものだ。

 むしろゴルゴダ星編の前編のラストの方がゴルゴダ星でウル
トラ兄弟が囚われの身となっており、それを盾にウルトラマン
Aは地球で超獣バラバに敗れるし予告編ではエースキラーの姿
までありサブタイトルも銀河に散った5つの星だから‘死んで散
るのか?’とコチラの方が絶望感があったのだ。

 これはセブンのガッツ星人編と同じでセブンがエネルギー切
れで囚われの身となり夜明けと共に処刑されるというシチュエ
ーションで‘次回へ続く’だから、ゴルゴダ星編と同じく大丈夫
か?という雰囲気とセブンが敗れたという絶望感に囚われたも
のだ。

 こうしてみると予告編などで新たなキャラが映ると例えピン
チの場面で終わってもサブタイトルなどからも、ネタバレ的に
次回の展開が分かるので緊迫感や絶望感はなくなるのだった。

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