2010 選抜高校野球は興南初優勝

興南、延長戦制して初優勝 選抜高校野球大会(共同通信) - goo ニュース

　今日行われた選抜高校野球のファイナルで沖縄の興南が延長12回の
死闘の末10－5で日大三を破り春夏通じて初優勝を飾った。　

　沖縄県勢の選抜優勝は99年と08年の沖縄尚学が2度優勝しているが 3度
目になるし、九州勢としては08年の沖縄尚学・昨年の長崎・清峰と 3年連続
優勝になった。

　優勝投手となった島袋は5試合を8失点・自責点6というピッチングを見せ
たが、特に帝京や大垣日大を完封したのには驚いた。

　とはいえ昨年など春夏とも島袋が好投したものの打線の援護がなく初戦で
敗退していただけに、打線の奮起が上位進出の絶対条件だと思ったし初戦
で左投手の堅田を擁していた関西戦で下手したら負ける可能性があると
思っていた。

 　更に勝っても強打の智弁和歌山に帝京との対戦が続く‘死のブロック’
だっただけに優勝は まず厳しいだろうと思っていただけに関西戦が10安打・
智弁和歌山戦13安打・帝京戦12安打・大垣日大戦15安打にファイナルの
日大三戦も13安打と全試合2桁安打を記録した。

 　ここまで打てば投手がいいだけに優勝してもおかしくない。

 　更に興南にとってラッキーだったのが雨で、初戦が4日目の第1試合だったが雨で2日連続で順延された。
　実はエースの島袋が甲子園入りして体調を崩して甲子園練習に参加して
なかったらしいが、雨で2日順延されたおかげで体調が回復したというもの。

　ベスト8までは連投がないというスケジュールだったが、ベスト8以降は3連
投のはずが雨でSファイナルが流れて中1日空く形になった。
　しかもSファイナルの大垣日大戦では4回までに8点と大量点を奪ったので
楽な展開で投げられたし、8回以降は2番手の砂川を起用できた。
　だから初の連投ながら余力はあったのだろう。

 　興南といえば68年夏に沖縄県勢で初めてベスト4に進んだチームで、現
監督の我喜屋監督は当時のキャプテン。
　しかも沖縄県勢が選抜に初出場して50年目の優勝だし、延長で一挙に
5点を挙げて10－5で優勝したのは75年の高知以来と35年前と同じスコア。

　前日 今日の予想では選抜で沖縄勢は沖縄尚学が過去2度優勝していて
ファイナルの相手は水戸商や聖望学園といずれも関東勢相手。

　Sファイナルが2日に分けて行われたのは38年前の72年以来だが この
年は日大三がファイナルで日大桜ヶ丘に敗れて準優勝に終わっているし、
夏は九州の津久見が優勝している。

　また80年夏に同じくSファイナルが雨で2日に分かれているが この時も
早稲田実は準優勝と東京勢にとって縁起はよくない。

 更にSファイナルで今回の日大三のように連打で一気に逆転勝ちしたチー
ムは 96年の智弁和歌山が高陽東相手にやっているし、夏では75年に新居
浜商が上尾に 86年にも松山商が浦和学院相手にやっているが全てファイ
ナルで敗れている。　

　こういう例を挙げるとデータがあるので力的には日大三だが、ジンクス的
には興南が有利かと思っていたが当たった形だ。