ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
日本スポーツ界の惨敗
今から20年前の今日、ソウル五輪が終わった。
日本が獲得したメダルは金4・銀3・銅7の計14個で惨敗した。
これは東京五輪で成功していたやり方の終焉という事でメキシコ・
ミュンヘンまでは通用していたが、モントリオールで綻びが見え始めて
いた。
モスクワは不参加、ロスは共産圏のボイコットでメダル量産が期待され
ながら金10・銀8・銅14の計32個だった。
それがキューバ以外の国が参加したソウルでロスの半分以下である
14だった。
実はソウルはプロが本格的に参加し始めた五輪だったが、日本は東京
以来のやり方だ。
これまでの日本のやり方は才能があってもコーチの言う通りしない者を
排除し、才能がなくてもコーチの言う事を聞くタイプの者を選ぶ傾向が
強かった。
いわゆる‘才能があっても努力しない者’より‘才能がなくても努力する
者’を優先していたのだ。
つまり当時は‘努力というのは才能がない者がする’という概念があった。
しかしスポーツ先進国はプロ、つまり‘努力する才能のある者’である。
‘才能がなくても努力した者’では厳しかったのだ。
ただしソウル以降は‘才能がある者’を努力させるコーチング法が海外
から入り始めた。
そこで‘才能ある者’を選んだバルセロナでは金は3だったものの、銀8・
銅11の計22個と健闘したのである。
次のアトランタでは更なる飛躍が期待されたが‘才能ある者’を甘やかし
過ぎて勝負強さ不足というエラー。
これで金3・銀6・銅5で計14個に終わる。
そしてシドニー、アテネと上昇カーブを描いてきたが、今回の北京では
‘努力する才能ある者’がオーバーワークというエラーを犯すケースが
目立った。
日本は‘オーバーワークせずに努力する’という要素を求められ始めた
のだ。
それでもどん底だったソウルよりも10個以上多い25個のメダル獲得
だから、かなりの進歩である。
ソウルの惨敗の時は20年後に ここまで持ち直せるとは思わなかった。
しっかりとしたコーチングが、
いかに大事か分かる。
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いわゆる体育会系と言われる連中がメディアを利用して今風のやり方に難癖をつけているケースが多いようですね。
そういう連中は、かつての英雄ですからメディアも
遠慮してそのままの意見を垂れ流し、ミスリードをしてしまいます。
まずメディアの意識改革から始めないとダメでしょうね。