ソフトB、4番内川3戦連続V打で日本S決めた!“下剋上”ロッテを撃破
今日ヤフオクドームで行われたパ・リーグのCSファイナルステージ
G3でホークスは内川の先制タイムリーと李大浩の2ランで上げた
3点を中田賢一・千賀滉大・デニス・サファテのリレーでマリーンズの
反撃を1点に抑えて3-1で勝ち2年連続の日本シリーズ進出を決
めた。
結果的にシリーズ3連勝で終わったのだが、一歩間違えれば1'st
ステージを勝ち抜いたマリーンズの勢いに呑まれかねなかった
ので最後まで息を抜けなかったのも事実。
今シリーズの分岐点はG1の3回に出た柳田悠岐の同点2ランと5回
1アウト2・3塁から登板した千賀滉大のアルフレド・デスパイネと
ルイス・クルーズを2者連続三振に討ち取ったピッチングだろう。
基本的にCSファイナルステージの場合はリーグ優勝チームが最初
の2試合をエース格が投げるのに対し、G3以降に下位チームのエース
格が投げるのを考えるとG1の勝敗が重要になってくる。
ところがG1は下位チームが勝ち上がった勢いで来るのに対し優勝
チームの場合は真剣勝負から離れているのでゲーム勘の鈍りという
ハンデがあるし、ホークスのように打線が看板のチームの場合なお
さらである。
実際に2回の1アウト1・3塁で高谷裕亮がSゴロ併殺に倒れた直後の
3回に、悪い立ち上がりではなかった武田翔太が2アウト1・2塁から
清田育宏の2ベースで2点を先行された時点でマリーンズに流れが
行った感じがしたし同点になった後も4回の1アウト2・3塁や降板前
もノーアウト2・3塁とされるなどリズムに乗れずイニングを重ねた。
打線も6回以降パーフェクトに抑えられただけでなく4回、5回も
ランナーは出したもののスコアリングポジションに進められなかっ
た事を考えると3回の柳田の2ランがいかに大きかったか分かる。
そして5回の1アウト2・3塁から登板した千賀が乗せると怖い両
外国人選手を三振に討ち取って流れを引き込んだため、7回以降は
ランナーを出してもマリーンズの方が走塁ミスなどで得点できずに
最後はサヨナラとなったわけだ。
マリーンズはホークス相手に05年と10年に2度‘下克上’をして
おり、いずれも9月に入ってから勢いに乗って臨んでおり1’stステー
ジを連勝して福岡に乗り込んでいた。
更に05年は1勝アドバンテージがない上に5番キャッチャーの城島
健司不在という要素が大きかったし、10年はゲーム差が殆どなくエ
ースの成瀬善久がCSに入って中4日で大車輪の働きをしたのが勝因で
日程的にもG1が木曜日だったので中4日の連続登板ができたのだ。
今年は柳田が10年前の城島同様に出場が危惧されたが幸い
出場できたし、マリーンズも札幌で連勝できなかったのでエースの
涌井秀章が10年のように中4日でフル回転するのは無理だった
のが下克上失敗の原因の1つではないだろうか。