先週NHKのBSプレミアムでOAされた熱中スタジアム:ウルトラ怪獣第1夜の
中にあったQちゃんのウルトラ怪獣研究所のコーナーでバルタン星人のハサミ
の裏話が語られていて興味深く見る事ができた。
バルタン星人といえば両手のハサミを顔の横に上げているポーズが有名なの
だが、このコーナーの説明によれば撮影現場からの苦肉の策だったようだ。
基本的にバルタン星人のハサミのサイズが星人の顔よりも長いため、スーツ
アクターの腕が しっかり入りきれておらず、ちょうど手首のあたりまでだった
という事。
悪い事に撮影上10秒は最低でも同じポーズをしてないとダメらしいのだが、
約2㌔と推測されるハサミを持って相手に向けているポーズは大変だった
らしい。
だから通常はハサミを顔の横に上げるか、下げているポーズばかりだった
ようだ。
唯一の相手に向けているシーンは2話でイデ隊員との会談の前に屋上に誘導
する時にハサミを背中に拳銃を突きつけるようにしているのも、実はイデの背中で
ハサミを支えていたという事。
そしてアクションが必要な時のみ一回り小さいハサミを使って撮影したらしい。
どうしてもバルタン星人の象徴が両手の大きなハサミ。
このインパクトが強いのだが あまりにも大きかったのが裏目に出たようで、これ
こそが制作第1話ならではのエラーといったところだったのだろう。
ただし そのエラーがバルタン星人の決めポーズになったのだから、災い転じて
福とはこういう事なのかもしれない。