|・) 「視聴者の皆さん、こんにちは。
本日はですね
日本列島を 10年に1度の大型台風縦断の嵐の中、
日本西洋魔術界におけるチャンピオンであります
"日本リガルディー"の決定戦が急遽行われる運びとなった訳であります!」
|・) 「さあ、リング上には既に、
春端勉選手、そして 夜松健選手が
ゴングが鳴るのは 今か今かとスタンバイをしていまして、
色とりどりの紙テープが投げ込まれております。」
|・) 「さて 夜松健サイドでありますが、
自称西ドイツ出身
実際は 現・中華人民共和国出身、
しかし出身校は 月寒(つきさむ)高校という
ミステリアスな経歴の持ち主であります。」
|・) 「本日の解説は…」
|・)…
(大 物 主)
( `m´) 「…やはりこのような 日本リガルディーの決定戦という大勝負でありまして
この道 10万年という わたくしのようなものでなくては
解説は難しいですからね。」
|・) 「カーンとゴングが鳴りまして、
いよいよ昭和越しの対決が始まったのであります!
さあ どちらから仕掛けるのでありましょうか、
リングに上がると性格の激しい夜松健でありましょうか、
おっと やはり夜松健からであります!」
(夜松健)
( `m´)つ
|・) 「おっと いきなり 高等魔術実践マニュアル・回転ライダーキック!
この技の決まり具合は いかがでしょうか。」
(大 物 主)
( `m´) 「…やはりですね タットワ・カードの付録がいいですね。
普通 この付録だけで本一冊の定価を超えますし
当時の日本では 中々製作や入手も難しかったですからね。」
|・) 「なるほど。
おっと、これは確かに春端勉に効いているようだ!
少しよろめいている!
夜松健 更に変身力を呼び起こし ヘッドシザースをかましました!」
(夜松健)
( `m´)つ
|・) 「春端勉、コーナーに寄せられました、
魔術の学院の生徒達が セコンド役として
春端勉に 盛んに声援を送っております!
おっとー!
ここで 春端勉の実践魔術講座ハンマーロックーーーー!!」
(春端勉)
( `m´)つ
|・) 「夜松健、一気に体勢を崩して倒れた、
このまま立ち上がれず、万事休すか!
おっとーーーーーーーーー?!」
(短尾豊)
( `m´)
(春端勉)
( `m´)つ
(夜松健)
( `m´)
|・) 「夜松健に助っ人でありましょうか!
"魔術プロレスの家庭教師" と呼ばれております
短尾豊が今 リングのエプロンサイドに上がりました!
日本 黄金の夜明け 三羽烏が今
この特設会場のリング上に集結であります!」
|・) 「しかし 今回の一本勝負は タッグマッチではありませんので、
2人がかりは 反則という事になりますが?!」
(大 物 主)
( `m´) 「…血沸き 肉踊る 魔術師達よ、
わが言葉に耳を傾けよ。
"愛は法 意思のもとの愛なり"。」
(夜松健)
( `m´)…
(春端勉)
( `m´)…
(短尾豊)
( `m´)…
(大 物 主)
|・)! (`m´ ) 「…それでは わが魔術師達よ
共に意思を合わせて
実況に 母大陸の勝利を叫ばせよ。」
(大 物 主)
|ミ サッ (`m´ ) 「母大陸が日本の母であると叫ばないか!!!!」