画像の聖像は
(写真でも)目にする事によって功徳が得られるとされます。
現代日本では よほど非道徳的な人間でもない限り地獄には堕ちない、
もしくは地獄は無く
故人はみな天国から穏やかに地上を見守っているとか、
故人は皆 安らかに眠っているといった解釈が多いですが、
地獄に関する体験をしたという人々は、
「一見 何の罪もないような人でも地獄行きになる場合がある」と証言します。
そうして 大乗仏教は
どのような人であっても業障や魔障をもっており、
また日常の中では不徳や小さな罪や過失を犯すものであり、
それを懺悔して償ったり浄化して 三悪趣に転生せずに
功徳と資糧を積累して成仏し、
一切有情の解脱を祈り
特に三悪趣に堕ちた者に救苦を与えるために
どのような人であっても信仰が必要であると教えます。
こちらは大陸の 一つの地獄の様相を表した像です。
以下 ネットに投稿されていた体験談です。
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Rは高校時代はバスで通学だった、1日7本と少なくはないが決して多くはない本数だ。
Rはバスケット部で夜最後の7時15分のバスに乗らないと帰れない。
その日もそのバスに乗るべく帰り支度をして近所に住む美術部の同級生Sと正門で待ち合わせして帰った。
いつもと同じ日常、バスに乗り込む。
バスはいつもの常連さんを乗せて走り始めた。
Rはバスの心地よい揺れと部活の疲れから居眠りをした。
それからRは目を覚ました
自分の降りるバス停が過ぎてしまったのかと焦ったが
隣にSがうつむきながら座っていたのを確認してRはほっとした。
だが何気なく外の風景を見ると見たこともない景色が広がっているのだ。
空は赤く黒いまだら雲があり、木が一本もない岩山を縫う様にバスが走っている。
かなり焦ったRは
「Sちゃん! 起きて!」
揺すってもSはうつむいたまま。
Rが顔をのぞき込むと目が虚ろなSの顔、ほかの乗客を見渡す、
いつも乗っている人もいれば乗っていない人もいる。
バスには金額表示もなければ「降りますボタン」もない。
Rは運転手さんに、
「すみません! ここはドコなんですか!? 降ろして下さい!」
Rの言葉に運転手は、
「……たま~にアンタみたいなのが乗ってしまう事があるんだよ」
運転手の低く太い声にRは恐怖で気絶しそうになりながらもこらえた、運転手は
「行き先は地獄だ」
Rは腰が抜けた。
「このバスは止まれないからドアを開けてやる、そこから飛び降りろ」
運転手の言葉に、
R「無理です…怖い」
運転手「バスが着いたらアンタは死ぬよ」
R「Sちゃんも…」
運転手「アンタ以外はダメだ…無駄口叩いているうちにもう着く」
Rは腰が抜けたので泣きながらはいずりながらドアへ向かい飛び降りた。
その時、運転手が
「K子を宜しくな…」
って今までの低い声とは違う暖かい声で言ったんだ。
K子はRの母の名前。
Rが目を覚ましたときには病院のベッドだった。
隣では父と母が泣きながら
「良かったぁ~!」
と言っていた。
まだ頭がボーっとしていて右足はギプスで固定されつり上がっていて体全体が軋むように痛む。
どうも事情が飲み込めなかったが母から聞いて驚いた。
私達が乗ったバスが対向車線からはみ出したトレーラーと衝突してバスが横転したらしい。
運転手を含む9人中私を含む4人が助かり5人は即死だったとの事。
その死亡の中にはSちゃんがいてRは泣いた、
だがどうも同時にRがSの所に座っていたらRが死んでいたという、
かなり無惨な状況だったらしい。
Rは左腕骨折・あばら骨4本骨折・頭には7針の裂傷・右足骨折に
靭帯損傷・圧迫による全身打撲で退院までに一年近くかかった。
退院してからSの家に線香をあげにいった、覚悟して行った、
Sの親に自分の娘が死んで私だけ…
そんな負い目だったがSの母親はRを泣きながら抱きしめてくれたそうだ。
「Sの分まで生きて」って言われた。
それから例のバスの運転手を思い出して母に聞いてみた。
母はたぶんRが生まれる一ヶ月前に死んだRの母方の祖父かもしれないと言った。
祖父はRが初孫だったんだが生まれる一ヶ月前に仕事中に事故に巻き込まれて亡くなった。
その祖父の仕事がバスの運転手だった。
その偶然は偶然ではなく必然だったのかもしれない。
そのRも今は婚約者がいる、その相手の職業が観光バスの運転手…因果なものだと俺は思った。
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【懺悔文】
「我由無始返際乃至今(がゆうむしへんさいだいしこん)
誤道失道而落三有輪(ごどうしつどうじらくさんゆうりん)
前世逆業罪行而愧疚(ぜんせぎゃくごうざいぎょうじかいきゅう)
所作諸種罪業極猛悔(しょさくしょしゅざいごうごくもうかい)
増勝粗暴業力甚逼悩(ぞうしょうそぼうごうりきじんひつのう)
故沈輪回劇猛苦海中(こじんりんねげきもうくかいちゅう)。」
【観世音菩薩への祈願】
「聖者尊具大悲勢力者(せいじゃそんぐだいひせいりょくしゃ)
切莫散逸懈怠与舎棄(せつばくさんいつけだいよしゃき)
大悲勝天祈以心観照(だいひしょうてんきじしんかんしょう)
無有余他依処悲憫摂(むゆうよちいしょひみんしょう)。」