オオタカ生態写真集『里山オオタカ物語』には、7~8ヶ所の営巣地で撮影した写真を使用している。 営巣場所の探し方は、調査等では、ここぞと思う場所にICレコーダを置き、鳴き声を録音する方法をとっている。 これで効率よく調査できる。
しかしながら、私は古い人間のようで、文明の利器はあまり使いたくない。 早朝の森に着き、森の空気を肌で感じたいのだ。 五感、時には第六感を使って探す。 オオタカがケッと一声鳴けばそれで分かる。 大体3回行けば様子が分かるのである。
コールバックなどで撮影をするカメラマンを時々見るが、これも邪道である。 オオタカをだまして写真など撮りたくない。 人の作為などの及ばない、ありのままの自然な姿を撮りたいのである。
野生の生き物に近づきたい場合、楽に、効率良くなどは考えてはいけないと思っている・・・・。