宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

下り坂

2022年07月19日 | 音楽

どうもまた更新が滞ってしまったな。

あまり考えず、日常を記録していこう。

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音楽のサブスクリプションサービスがあってよかったなと思ったこと。

なんとなく利用している apple music だが、ニューリリースのおすすめで佐野元春&THE COYOTE BAND の『今、何処』が入っていた。

なんの情報もなく、運転中のBGMに、なんとなく再生してみたんだけど、BGMでは済まされず、気になる気になる。

歌詞表示させて、歌詞を見ながら聴くということを久々にした。

いやほんとにものすごい傑作だ。

初めから終わりまで全部がすごい。

聴きながら何度も涙した。

apple music に入ってなかったら、たぶん自分から求めて聴く機会はなかったと思うのだ。届いてよかった。

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『今、何処』の中に「斜陽」という曲があって、このタイトルはベタといえばベタだけど、「ゆっくり この下り坂を 降りて行こう」という歌詞で始まる。

下り坂といえば、ふと思い出す歌がいくつか。

「この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せてー」

で始まる、「夏色」(ゆず)。

今検索したら、この曲の発売は1998年なのだそうで、年代を考えると

「ブレーキいっぱい握りしめて ゆっくりゆっくり下ってく」

という歌詞も、なるほどなと深読みしてしまったりして。

実際は、湘南の夏の青春のリアルな一風景を切り取った歌なのだろうけど、人口に膾炙する歌は、やっぱり人々の集合無意識を反映するものがあるのかな、などと。

「下り坂」で思い出す歌もう一つ。

それは「Flash!!!」(King Gnu)。

こちらは「ゆっくり」ではなく、

「猛スピードで駆け抜けるんだ」だけど。

そうそうそれで今並べてみて思ったのだけど、『今、何処』の「エデンの海」で歌う「閃光」(White LIght) は、まさに「Flash!!!」だよね。

ロック魂、受け継がれてるなぁ、なんて。

猛スピードで駆け抜けることで、落下ではなくて飛行機の滑走路のように浮上できるんじゃないかと思わせられるのが若さなんだなー…


9つの宝石!

2022年05月02日 | 音楽

またもや記録が遅れてしまったが、

4月24日は

東京スカパラダイスオーケストラ TOUR2022 BEST OF LUCK

@糸魚川市民会館

に行ってきた!

新幹線で30分ちょっとだし、まぁ富山県内と同等と思っていいだろう、石川県方面に行くより感染確率は低かろうと慮っての選択。(追加公演のお知らせはまだ出ていなかった)もう一般的にはそんな心配していないのかな…

正直、行く前は、チケット取ったしおっくうだけど行くか、くらいの気持ちだったのだけど、それだけにいっそう声を大にしてお伝えしたい。

お近くでライブの開催があったら、絶対!足を運んだ方がいいですよー。

オープニングから皆さん登場した瞬間の心の高揚といったら!

あわわわ、まさかこんなにテンション跳ね上がるとは。

メンバー紹介でよく言っている「奇跡の9人」は決してただの内輪褒めではない。まさに真実。なんなのこの方たち。

(年齢のことをいうと現実的になりすぎるけど、皆さんover50なんですよ。信じられないというか、この年代における最高のかっこよさと体力というか。9人9様、全然違う個性なのがまたイイ!)

糸魚川で有名なヒスイになぞらえての「9つの宝石」には、まさに「それだ!」と膝を打ったよ。

いやー、近年、従来とは違った意味合いで使われている「尊い」とはこのことだったのね。

こんな方々が、全国津々浦々そんなに大きくないホールに来てくれるなんて、なんてありがたいことなんだ。

でもね、決してカルト的だったり、マニアックだったりしないで、間口が広いところがいいんだよね。

(今の世の中、興行収入的には「信者」が多いほうがいいだろうし、話題にもなるだろうから、歯がゆいところではあるが)

もちろんビジュアルばかりでなく、ステージ全体、嬉しく楽しかった。

時折、前の席の人の「GAMOさんこっちこっちタオル」に視界をさえぎられて閉口したりもしたけど(^^; それもまた良し。

新曲には「ウェディングソングにまで手を出したか…」と残念感もあったりしたんだけど、笑顔で歌う欣ちゃんを見ているうちに、なんだか広い心になって、結婚式の定番曲になるのもいいかもねーと思えてきた。

(フィッシュマンズだし関係ないんだけど『僕と魚のブルーズ』にあった欣ちゃんの結婚パーティーの描写を思い出したりも)

新曲やコラボが目白押しなのにも、ついていけない感があったけど、それを可能にしていること自体がすごいんだわ。まさに「SKA=ALMIGHTY」(このアルバム特に好き)。

とにかく、自分もいろいろがんばろうと思った。と締め。


久しぶりのイベント

2022年03月21日 | 音楽

いつも遅れてしまうが、3月のあれこれをさくっと書き残しておこう。

3月13日(日)

富山市民プラザでの「大人の音楽談義」10周年記念シリーズのひとつ、「佐橋佳幸トーク&ライブ~佐橋佳幸の”渋谷と僕と音楽と”」に行ってきた。

前日のピーター・バラカンさんのも行ってみたかったのだけどかなわず。というか、この「大人の音楽談義」、今回はじめて参加したのだけど、この10年でもっと行っておけばよかったな。これからも続くことを願う。

そもそも私の居住地は富山市から離れているので、同一県内といえども、なかなか気軽に行けないんである。

今回も新型コロナウイルスオミクロン株の流行におびえて、結構迷った末のチケット購入だったのだが、休日の街中は普通に(中心地の空洞化が言われているが意外と)にぎわっていた。

会場ホールは、やはりコロナ禍で参加を控えた人が多かったためか、ちょっと寂しい感じだったけど、ともあれ、イベント自体はとても楽しかった。

佐橋さんのトークは快調、ここでしか聴けない話もあったということだけど、うろおぼえで書いて間違ってたら困るので控えておこう。

聴いていて印象に残ったのは「ヤマハ」の存在感。そういえばポプコンってヤマハ主催だった。道玄坂のヤマハのお店での、楽器、レコード、フリーライブ、そして店員さんからの佐橋さんへの影響はすごく大きかったようだ。

そして、佐橋さんは楽譜を読めなかったと(うろおぼえだがたしか)言っていて、とにかく聴いて弾いてギターを身につけられたようだ。なるほどなー音楽家ってそういうものなんだなーだからアレンジとかアドリブが効くんだなーと、あらためて自分は「音楽の人」ではないなと思った。

さて、後半は佐橋佳幸 feat. SETA のミニライブ。

全然知らなかったのだけど、実はこちらのほうが主だったのかな。

SETAさんは、佐橋さんと今回の進行役庄司明弘さんがつくったレーベルに所属しているらしい。渋谷駅で、佐橋さんと毎月「うたのカレンダー」というフリーライブを行っているそうだ。

今回カバー曲5曲と自作曲2曲を披露。

カバー曲は「遠く遠く」「Rain」、アンコールに佐橋氏選曲の「すばらしい日々」と、私の偏愛曲が3曲も含まれていて(あとの2曲はルクプル「ひだまりの詩」小田和正「たしかなこと」)、歌声もすばらしかったのだけど、でもオリジナル曲のほうが圧倒的によかったな。

佐橋さんのギターはもちろんかっこよく、カバー曲を歌うことで表現力の幅が広がると思うし、今は月一で新曲をつくっているそうで、修業というか鍛錬の時なんだろうなと思う。

けど、ゆくゆくは同世代でつながっていったほうがやっぱりいいと思うなー。

20代女子の本領は、おじさんのプロデュースでは活かしきれないと思うんだよねー。私もおじさん側だが感性のギャップを感じる。

などと、考えさせられてしまった・・・


30年

2021年10月11日 | 音楽
10月9日
「A Change Is Gonna Come ~ Original Love Live at 日比谷野音」
オンタイムというわけにはいかなかったけど、ストリーミングで観る!

すばらしいセットリスト!
あらためていい曲ばかり。
「夜をぶっとばせ」「Let's Go!」「The Rover」と鉄板曲はもちろん「夢を見る人」は嬉しいし、「時差を掛ける想い」も好きなんだー。
近作では「ラヴァーマン」は最近も聴くたびに涙出る、柄が大きく懐深くかつ瑞々しい、いい曲だなーと思っていたのだ。

とは言っても、なにぶんにわかファンなので、知らなかったり、出所あやふやな曲について、音源に当たるために収録アルバム覚書を。

クレイジーラブ(井上陽水曲カヴァー)(「井上陽水トリビュート」)
Bird(「Rainbow Race」)
ミッドナイト・シャッフル(「Rainbow Race」)
Hum a Tune (「Desire」)
LOVE SONG (「LOVE! LOVE! & LOVE!」)

「LOVE SONG」はデビューアルバム収録曲だったのですね!
初期からのファンにはたまらんだろうなー。
もともとどういう想いがあってつくられた曲か分からないけれど、30年前の1991年よりも今聴くほうが胸打たれるなぁ・・・

「30年前は、こんなにいい30周年を迎えられるとは思いもしなかった...」
「1日1日いろんなことをやっていけば、いいことあると思いますよ...」
心からの実感って感じで、ああ、なんというか、30年経ってこういう場を目撃できたことに(配信ではありますが)こちらもとても嬉しくなった。

25周年のツアー(あれから5年ももう経ってしまったのね・・・)では、子供のようにはしゃぐ田島さんが印象的だったが、今回はバンドメンバーが違うためもあると思うけど、より渋く重厚で大人っぽい(というのもヘンだが)雰囲気(?)
ギター演奏もかっこよかったなぁー
とにかく、現在進行形で充実した活動をしておられることが嬉しい。

10月10日 NHKEテレ「The Covers 沢田研二ナイト」で、田島さんが歌う「晴れのちBLUE BOY」も観た! この曲好きなのだー。
ああいうのはジャングルビートというのか、とメモ。

観た観た

2021年10月05日 | 音楽
10月3日
遅ればせながら、くるり主催「京都音楽博覧会2021」ストリーミングを観る。
会場は立命館大学構内のホール。
前半は最新アルバム『天才の愛』より。
多彩な楽器のアンサンブル。特に打楽器がいろいろ入っているのが楽しい。
こんな楽器をこんなふうに奏でてこういう音になっているのだなぁー、と目で見る楽しみも。
後半は主に初期の曲だったのかな。
去年も書いたような気がするのだけど、私にとってはくるりは青春の思い出でももちろんないし、ビジュアル的にどうこうとかアイドル視しているのでもないし、特別深い思い入れがあるわけでもないのだけど、とにかく、たっぷり聴けて、全然飽きず、すごく良かった。

10月4日
前日録画したテレビ朝日系『関ジャム』伝説のライブ特集プラス藤井風ライブ後のインタビューを観る。
「伝説のライブ」紹介どれもおもしろかった!
特にマイケル・ジャクソンの1992ルーマニアブカレストでのライブ。
登場後1分39秒間完全静止!微動だにせず!
そして首だけ振って7秒!
そして11秒かけてサングラスをはずす!
うわわーそりゃー失神もするわー。ちらっと見ただけの私も大興奮!

藤井風さんの日産スタジアムでの無観客ライブ、オンタイムではないけど、You Tube で観た。
雨の下、本人や芝生はいいとして、ピアノはちょっと大丈夫なのかなーと思いながら観ていたのだったが。
インタビュアー関ジャニ∞安田章大さんはよく知らなかったのだけど好印象。
「讃美歌を聴いているみたい」とかちょっと言えないですよ。
音源とアレンジを変えていたことについての質問もあって、そうか、音源どおりに演奏するものと普通は思うものなのか。自分もプレイヤーの立場に立って「すごいなー」と思ってる感じがよかったな。

9月にさかのぼると矢野顕子さんのソロライブ@ブルーノート東京のストリーミングも観た。
自己都合でじっくり堪能というわけにはいかなかったのだけど、楽しかった!
恒例の命名カクテルは「すれちがう夏」。来年は現地でいただきたいものですなー。

ゆっくり進む秋の日差しを3

2021年09月23日 | 音楽
おとついのNHK「うたコン」で、デビュー25周年というPUFFYの出演に関連して、1996年の年間CD売り上げランキングの上位19位までがミリオンセラーだったという話があった。

90年代中期が音楽CD販売の最盛期だったのだなというのは、自分が久保田利伸さんの「La・La・La LOVE SONG」やら、globeのアルバムやらを買っていたという事実からも実感できる(^^;

当時は(今も似たようなものだが)評価の定まった人以外では、全国ネットのテレビ番組を通じて知った音楽だけを聴いていたのだと思う。
そんな程度の、熱心な音楽ファンでもなんでもない、90年代にはフィッシュマンズのこともまるっきり知らなかった私が書く戯言なので、以下、もしかして目にして気を悪くする方がおられたらすみません。

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フィッシュマンズの「IN THE FLIGHT」で気になるフレーズは、なんといっても、
「あと10年たったら なんでもできそうな気がするって」だ。

「10年たったら」で私がまっさきに思い出すのは奥田民生「愛のために」だ。
「10年たったら空行こう」というフレーズがある。
「10年たったら、なんでもできる」と言っている。
「そんなのウソさ」という心の声を振り払って、あえて高らかに宣言している。
(と私は思う。)

奥田民生は地に足が着いた人だ。翻って、佐藤伸治は「いつまでも何も出来ない」かもしれないが、奥田民生が10年たったらと言っている空の中にすでにいる。空の中にいるからこそ地上の事柄については何もできないと思うのだろうけど。

ふたつの曲を並べたら、「IN THE FLIGHT」冒頭のギターの囁くような音も、「愛のために」のジャーンというギターの対比として聞こえてきた。

佐藤伸治詞で回避されている「愛」の文字を、奥田民生が堂々と使っているところも両極だ。

しかしながら二人が見ている景色、心情はすごくよく似ていると思うのだ。
要は忙しくしたくない、なにもしないでただゆったりとこのまま、好きな人と一緒にいたい、といったところでしょう、身も蓋もない言い方だが。
(「全然分かってない」と反発されそうだが、まあいいや。その奥にあるものは今書けそうにないので)
「10年たったら」でもう一つ思い出すのはユニコーンの奥田曲「服部」だが(10年たてば 君も晴れて仲間入り)あれも現状のマッチョな社会への違和感あっての詞で、それを忌避するかあえて突っ込むかの違いで、強いひっかかりを感じているという点では同じだと思うのだ。

そして佐藤伸治は奥田民生と同学年だ。

実際、佐藤伸治が奥田民生を意識していたかは知らないけど(今のところそういう意見は見かけないけど)、とりあえず、初期フィッシュマンズがヒットに恵まれなかったのは、ユニコーンが先行していたからではないかと思った。
共通する心情を持つ者を受け止めてくれる音楽として、ユニコーンがすでにあった、と。
しかも、音楽的な違いとか全然知らない一般庶民にも届くくらいヒットしていた。世の中に受け入れられていた。

これはまったく個人的な印象なのだけど、『映画:フィッシュマンズ』で初めてギターの小嶋謙介さんを見て「あっなんだかユニコーンにいそうな感じ」と思ったのも連想につながった(^^;

そしてソロ活動を始めた奥田民生の初シングル「愛のために」、リリースは1994年10月とのこと。
『僕と魚のブルーズ』のこの年の頃のページをめくると小沢健二のアルバム『LIFE』について書いてある。この本には元フリッパーズ・ギターの二人が並列して取り上げられていて、東京という現場から見たらそうだったのかなと思うけど、佐藤伸治が意識すべきはユニコーンと奥田民生ではなかったか、というのが地方在住一般庶民の見解。

94年(もう95年だったかも)の私は「愛のために」を聴いて涙ぐんでいたのだった。

フィッシュマンズファンの方にはとんちんかんなことを書いてしまって申し訳ないような気がしてきた。
「10年たったら」のフレーズにひっかかって長々書いてきたが、「100ミリちょっとの」の歌詞を見ていたら
「100年 過ぎたら きっと 浮かびあがるだろう」というフレーズがあって、うわあ、そうかもと感嘆したことを書いて終わりにしよう。

ゆっくり進む秋の日差しを

2021年09月10日 | 音楽
9月5日
『映画:フィッシュマンズ』を観た。
(@ダ・フレンズ×ほとり座 ステキな場所だった。レモネードおいしかった。また行きたい)

172分全然長くなかった。もっと観ていたいくらいだった。

公式サイトにあるコメントの中では、菊地成孔さんのものが自分にいちばん近い。

恥ずかしながら90年代の私はフィッシュマンズのことも全然知らず。
知ったのはここ数年で、ドラムスの茂木欣一さん(欣ちゃん)を通じてだったので。
ものすごく忙しそうなのに、そこまでして続けていきたいフィッシュマンズとは?というのが興味の原点なのであった。

フィッシュマンズについての文章で印象に残っているのはpha氏の著書にあった「冬とカモメとフィッシュマンズ」なのだけど、映画の感想も的確だと思った。
phaの日記

映画を観た後で、製作の経緯を知って感銘を受けた。初期からのファンの方の想いと行動が始まりだったのね。
「ボーカル急逝から20年、フィッシュマンズの映画化を目指す女性プロデューサーの思い」

時代背景とか当時の社会についての描写はないんだけれど、おのずと90年代の空気が思い出された。ぽかぽかおひさまの名残りがだんだんと冷たくなっていって、しまいにはしんと凍り付いてしまいそうな、実際の気象とは関係なく、なにかそんな空気の移ろいがあった。

些末な感想
小嶋さんのお話で、結成時の命名について、フィッシュマンズじゃなかったらマヨネーズと言っていたのが、一瞬、それいい!さすがのセンスと思ってしまったが、マヨネーズのズは複数形のズじゃない(^^;あえてか。オーストラリアのスタジオに「Fishmen」とあったのを、素で「あら現地の人が間違ったのね」と思っていた、英語が身体に入ってない私・・・(^^;

欣ちゃん以外の元メンバーの人たちは全然知らなかったのだけど、バンドや佐藤さんについて語るときの表情にそれぞれ見入ってしまった。
20年後だからこそのいろんな思いが表れていると思う。
個人的にはミーハーでちょっとなんですが、特に、小嶋さんってかっこいいなー今バンドやっても普通に人気出そうな感じ、と思った。
佐藤さんと小嶋さんの関係やお互いに対する思いは分かるような気がするのだが、佐藤さんと欣ちゃんの関係は結局のところよく分からない。佐藤さんがつくる音楽のいちばんのファンというのは分かるけど、当時どんなふうに話してたのかな。
佐藤さんのお母さんはさっぱりした方のようで、雰囲気はちょっと欣ちゃんに似てる?と思った。
若い時に観ていたら、お母さんの心境まで考えることはなかっただろうなぁ・・・

・・・などと、とりとめなく書くことしかできないが。
フィッシュマンズについてほとんど知らなくても(知らないからこそ?)興味深く観られる普遍性のある映画だと思う。音楽への良い入り口にもなると思う。(私はなった。それまでちょこっとは聴いてみたけど、あまり入り込めなかったのだったが)

行きたいな

2021年09月01日 | 音楽
8月31日(火)19時半より、生配信にて
矢野顕子 featuring 小原礼・佐橋佳幸・林立夫『音楽はおくりもの』リリース記念ライブ
@ブルーノート東京
を鑑賞する。

(このために休みを取ってみた。これまでの上原ひろみさんとのライブとかも配信で観ているけど、連勤と重なると十分に楽しめず辛かったので)

同時配信ということで、多少の音や映像の乱れはご愛敬。
(次回視聴時には当たり前だがきれいになっていた)
やっぱりライブはいいなあ!!
CDとはまた違う、その時その場でしか体験できないものがある。
矢野さんの場合は、特にそれが顕著に分かる。

佐橋さん9月7日がお誕生日なのですねースカパラ北原さんと全く同じかー(!)。
小倉さんとのユニット「山弦」17年ぶりに新アルバムを出したとのこと。
今確認したら、私が金沢に山弦のライブを観に行ったのは、2002年のことだった。

そういえばブルーノート東京にはじめて行ったのもこのころだったか。
(矢野顕子トリオの最初の公演は2003年らしい。そうだっけ・・・?)

これまでは配信の画面で観られるだけで嬉しくて気にならなかったのだけど、今回はなぜ自分は客席にいないんだろうとしきりに思ってしまった。ブルーノートのご近所に住んでいる人は迷いなく行けるんだろうなー・・・

12月のさとがえるコンサートも、良席をキャンセルすることになったらもったいないと思って、まだ申し込んでいないんである。不要不急の用事でなくても誰もが普通に遠出して咎められない日はいつ来るんだろう、そしてどういう形で・・・?

8月末日記/例えてみよう2

2021年08月31日 | 音楽
日記
8月29日日曜日、映っていたテレビでたまたま観た「ちびまる子ちゃん」、「夏休みがあと72時間しかない」「宿題が終わってない」とか言っていて、すごく懐かしい気持ちになった。

さかのぼって
8月24日火曜日 パラリンピック開会式 最初のほうだけ観たのだけど、国旗入場時の辻井信行さんの音楽、佐藤ひらりさんによる「君が代」、清浄な雰囲気で、好みは別として式典ってこういうものだよなーと清々しい気持ちになる。後半のパラ楽団での坂本美雨さんの歌もステキだった。(これは矢野顕子さんのツイッターで知ってネットで観たのだけど)

同日帰宅前、久々にイオンモール内HMVを訪れる。あったーよかったー矢野顕子さんの新譜「音楽はおくりもの」。ブルーレイ付きを買いましたよ。正式な発売日は25日だけど、フライングゲットというやつである。店員の女の子はなんとなく不思議そうな顔をしていた。まぁいまやこのHMVもK-POPとジャニーズとあといくつか固定層向けの品揃えだからねぇ。

ということで「音楽はおくりもの」について。

なんとなく今回の新譜は「やわらかい」というか、矢野さんの形容に(意外だがわりと)使われる「ほんわか」なほうのイメージかなと思っていた。
「ゴリゴリ」「鋭い」「エッジが効いている」ほうが一般的にはカッコイイとされているよねと思ったりしていたのですが。
やっぱり、いいな。違うんだな。
やわくない。
まさに、曲名にあるけど魚肉ソーセージ的弾力というべきか。

このアルバム全体を例えてみると
・心がすさみそうなときにぎゅっと握る「お守り」
・「北極星」= (ほとんど)ブレない。道しるべ。
・「夏休みの肝油」(昭和50年代の肝油は夏休みの任意注文。給食がない間のサプリメント的役割? もはや栄養が行き届いて肝油の存在自体がなくなるまでの過渡的形態だったのだと思うのだけど。おいしくてつい1日に決められた量以上食べてしまっていた)
食べ物についてはもうちょっと気が利いた例えがしたいのだが思いつかない。
「1日1服(聴)」「滋養強壮」「おいしい」というところで「青汁」というのも考えたのだが、好みが分かれるかな。おいしい青汁はおいしいと思うのだが。
グリーンスムージーにするべきか。
(ちなみに突然だけど今日8月31日は「野菜の日」なのだそうだ。8(ヤ)31(サイ)・・・日本語がいとおしい。)
またいいのを思いついたら書いてみよう。

「わたしのバス」村田有美さんのバージョンも聴いてみた。ちょっと違うけど長距離バス版「津軽海峡・冬景色」みたいな感じも? ちょっとクールに強がっている感じが、私憧れの80年代初頭の女性像っぽい。Version2はなんとなくトトロのネコバスを思い浮かべてしまう。乗りたーい。
アルバム最後の「Nothing In Tow」、夏休みの終わりが、人生の夏にも重なるような。朱夏から白秋へという感じかな。(五木寛之さんの説がネットにあがっていてなるほどと)。夜明け(dawn)を待っているということで希望も感じる。nothing in tow って、夏バカンスの風物詩、車に牽引されるトレーラーをもう見かけないということなのだそうだけど、引っ張られることのない(引きずるものがない)心の状態も掛けているようで(「明鏡止水」という言葉が浮かぶ)詩としてもすばらしいなと思った。

「上を向いて歩こう」は

2021年08月12日 | 音楽
Olha pro ceu feat. Emicida/TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA


Olha pro céu / 上を向いて歩こう / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA with Friends


オリンピックについてはいろいろ考えてしまったけど、ここでは手短に。

東京オリンピック閉会式について。
東京スカパラダイスオーケストラの登場にはびっくり。
野田秀樹さん率いる「東京キャラバン」のほうに関わっていたから、開閉会式は出ないと思って油断していた。

演奏曲は以下のとおり
Call From Rio
花ふぶき ~愛だろ、愛っ。~
上を向いて歩こう
火の玉ジャイヴ
紅蓮華(アニメ『鬼滅の刃』主題歌)
Paradise Has No Border
愛の讃歌
歓喜の歌

このうち「紅蓮華」をのぞいて、「愛の讃歌」も「歓喜の歌」もスカパラの既存のアルバムで聴ける。
演出家がスカパラの全アルバムを聴いて選んだとは想像しがたいので、最初にこのセットリストを提示したのはスカパラ側なのだと思う。

という前提で「上を向いて歩こう」について、ひとこと言いたい。
この曲をスカパラは2016年ポルトガル語タイトル「Olha pro ceu」で、ブラジル人ラッパーEmicidaとコラボしている。
2020年、コロナ禍で、世界中が身動き取れなかった時に、Emicidaはじめ他国のミュージシャンたちとリモートで一緒に演奏もしている。
閉会式でこの曲を選択したのは、単に昭和の世界的ヒット曲を入れておけばいいだろうとかいう安易な理由ではないはずなのだ。
どうして、Emicidaのラップが入ったバージョンにしなかったんだろう。
映像でEmicidaが参加することも可能だったはず。
若者には断然こちらのほうが喜ばれたと思うし、年配者にとっても、今もこの曲が世界中で愛されていることが実感できていい気分になれただろう。
坂本九さんの歌声はもちろんすばらしいけれど、ここで元祖の歌声を乗せたことで、単なる昭和ノスタルジーに堕してしまった。
そしてそれはスカパラ本来の意図ではなかったはず。

坂本九の歌声を乗せるというのは演出家の指示(組織委員会からの指示かも?)だと思うのだが、それでスカパラが「主体的意志のないバックバンド」「昭和的演出に与する御用ミュージシャン」とかいう印象を持たれたとしたら演出家の罪は深い。
ミュージシャンの活動への敬意がないんだよー。

ネットの意見を見るとスカパラ登場を喜ぶ声はたくさんあったけど、スカパラと「上を向いて歩こう」の関係については見かけなかったので書いてみた。

ついでというのもなんだけど、コラボしてリボンスクリーンに映し出された都立片倉高校吹奏楽部の生徒たち、ざーっとでいいからテレビ画面に全員しっかり映してあげたらよかったのに。あれじゃ全然分からないと思った。

他にもいろいろ書きたいところだが、ひとまず。