宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

久々の大映画館

2022年09月17日 | テレビ・ラジオ・映画など

某日

ブラッド・ピット主演の『ブレット・トレイン』を観た。

全国公開の新作映画を映画館で観るのは、2020年の『鬼滅の刃 無限列車編』以来である。

(去年は単館の『映画:フィッシュマンズ』だけだったし。)

無限列車の次が弾丸列車というのも乙なものである。

久々の大スクリーンでの鑑賞には大いに満足。また映画、観に行こう。

しかし、年に1回しか映画を観ない私が言うのもなんだけど、これ、タランティーノが撮ったら百倍面白かったのではないかしらと思ってしまった。

何が違うのかなと考えるに、それは作品世界を成り立たせているものに対する愛の大きさ、だろうか。「偏執」とも言うが。

そもそも、こういうタイプの映画って古い時代のもののほうが、情報がなかった分、想像力がぶっとんでいて面白いような気がする。

あと、人間ドラマに深入りしない娯楽映画だと、演出や演じ方がかえって難しいんだなあと思った。

中途半端に登場人物の心理描写が入ると、なんか冷める。

真田広之さんはすごく格好良かったけど、なんというか、この映画世界に見合ったヌケ感とでもいうべき鷹揚さが、なかったかなぁ…と。

その点、ブラッド・ピットは、こんなバカっぽい映画の空気感に合わせるのもうまいよね。それがハリウッド・スターというものか。

でも、アメリカ人観客からみれば、ジャパニーズ・マフィア側の演技はあれで正解なのかな...生真面目っぽい感じで。

自分がハリウッド映画に思い入れがないからだけど「全世界の俳優が目指す憧れのハリウッド」ってこんなもん? 真田さんがもったいないようにも思ってしまった。アクションがやりたかったということならいいけど。

視覚的にはかなり好きだったけど(「モモもん」がイマイチかわいくないところもご愛敬。ネーミングは好きだけど。あと、最後に出てくるみかんはマンダリンじゃなくて日本の昔ながらのみかんであってほしかったかも)、エキストラもみんなオーディションで選ばれたのかなー何人くらいが日本語ネイティブなんだろうとか、そんなところに気をとられてしまった。車内販売員の女の子は日本語ネイティブっぽい感じだったけど、無名の女優さんだったらかなりうれしい抜擢ではなかっただろうか。

(↑後日この車内販売員の女の子はすでに有名なバイリンガルの女優さんと知る。失礼しました。ならこんな役でもうれしいのかなーと思っちゃうよ。)


都会の魅力

2022年08月10日 | テレビ・ラジオ・映画など

観たテレビ番組の備忘録。

NHKが続くが回し者ではない。

『街角ピアノ 渋谷 vol.3』

たまたま気づいてなんとなく録画してみた15分番組。

渋谷駅構内の井の頭線改札口近くの広場にアップライトピアノが設置されており、誰でも好きに弾けるとのこと。

番組で6人の演奏が紹介されたのだけど、すごいんですよ。

「真夜中のドア~Stay With Me」(松原みき)

(56歳 海外赴任先の街角でこういうピアノがあると弾いて、現地の人とコミュニケーションが楽しかった。)

「シュガーソングとビターステップ」(UNISON SQUARE GARDEN)

(鉄道好きの長野在住高校3年生。電車のモーター音が好き。)

「トムとジェリー」(上原ひろみ)

(理学部大学4年生 理数系とジャズは共通点がある)

「君は天然色」(大瀧詠一)

(26歳 80年代ポップス好き同じ年の彼が教えてくれた。1年前の結婚式で披露)

「時の流れに身をまかせ」(テレサ・テン)

(66歳 60歳を過ぎて電子ピアノを購入。昭和の歌謡曲を弾く)

「ウクライナ国歌」

(プロのピアニスト。ロシア留学経験あり)

たまたまなのか、ある程度の仕込みがあったのかは知らないけど、私の中では、「さすが渋谷」と感心するラインナップ。

1曲目から4曲目までの人はものすごく上手で、こんな人たちが普通に一般人でピアノは趣味と言っていることに驚く。都会ってすごい。

5曲目の人も十分に上手ですてきだなと思う。

6曲目の人は、聴く前は、こんなに上手な人ばかりの後にプロの演奏と言っても違いがあるのかしらと思ってしまったんだけど、違った。

感情の込め方が違うのかな。迫ってくるものがあった。

この番組は『ドキュメント72時間』の「渋谷 眠らないレンタルスタジオで」と一緒に録画したのだけど、なんていうのかなー、私は特に憧れていたわけでもないのだけど、渋谷がステキに見えた時代への郷愁があるのだろうか、「さすが渋谷だな」という視線が持てたことが印象に残ったのだろうか。虚構ではないリアルな人々の生活が垣間見えて、それがピアノとかダンスとかステキ方向で。裕福でないとピアノは弾けないと言われそうだけど、逆にお金があってもピアノが弾けるようになるわけじゃない。そういうお金だけじゃない都会の魅力が映っていると嬉しいのかな。


ドラマ備忘録

2022年08月10日 | テレビ・ラジオ・映画など

7月にさかのぼるものもあって記憶がもはやあいまいだが、観たテレビ番組の備忘録。

『空白を満たしなさい』(NHK)

なんの予備知識もなく、番組予告で見た阿部サダヲの不気味さにひかれて観てみた。

ドラマ中の台詞に文学っぽさを感じていたら、原作は平野啓一郎の同名小説とのこと。

興味を持って原作も読んでみた。

小説を読んだ後に第5話以降を観た。

原作の世界は損なわず、でも原作よりもより突っ込んだ所もあるドラマの脚色の仕方に感心した。

いちばんは阿部サダヲ演じる佐伯を死なせなかったところで、ドラマの展開上は納得なのだけど、序盤の佐伯がすさまじすぎて、あ、やっぱり普通の人だったのねというあっけなさも...難しいな。

それにしても、「復生者」という設定と、それに説得力をもたせる描写がすごい。

小説の発行は2012年だけど、それを今発掘してドラマ化する眼力もすごい。復生者差別とかコロナ禍を経てよりリアルに感じる。

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『拾われた男』(NHK-BS)

俳優松尾諭の自伝的エッセイをドラマ化ということで、松尾諭を演じる仲野太賀が時々松尾諭本人に見える演技力がすごい。

草なぎ剛と兄弟役で共演と話題だったようだけど、ほとんど出てこないなーと思っていたら、7話以降はがっつりと絡むらしい。(前回見逃し、再放送待ち)

ディズニープラスと提携ということでか、俳優陣は豪華だし、ロケも豊富で全体に資金潤沢な感じがあるが、お金があればいいドラマになるわけではない。登場人物や街や時代に愛情があるところがいいのかな。見方を変えれば、決して美しくなく、しょぼくさえない人物や場面も、みんないとおしく感じられる。

こちらでは脇役なのでことさら言うことでもないのだけれど、『空白を満たしなさい』での迫真の演技に涙していた鈴木杏さんが、普通に元気な芸能事務所社員役でほっとする。あのドラマでの主人公の妻の心情に同調すると、もうほんとうに辛いよ…


百の大変が

2022年06月18日 | テレビ・ラジオ・映画など

17日放送NHKBS「ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2022春」を観る。

ビジュアルとしてはフランスのアスパラガスの太さにびっくり。

フランスのいちごも日本のと同じくらいきれいな形。

辻氏は息子さんと二人暮らしになってから9年が経過したのだそうだ。今年息子さんは大学生。

9年といえば、小学校後半から、中学校、高校の全期間が入っているわけで、大変な時間だ。辻氏は今62歳だそうなので、50代の大半を思春期の子供と向き合いながら仕事と家事を両立させていたということで、なんという体力気力だろう。

番組の最後のほうでブログの一文が紹介されていて

「百の大変が、一つの幸せを持ってくる。その一つが欲しくて、ぼくは毎日這いつくばっているのである。」

…私は「大変なことが百もあるんだったら、その一つの幸せは諦めよう…」と思いがちだったな…そこが違いだ…

ブログやツイッターも時々読んでいるのだけど、更新が頻繁で全然追いつけない。

6月30日に『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』という新刊が発売されるそうで、実はとても楽しみにしている。

辻氏といえば、昭和末期?ニッポン放送「オールナイトニッポン」の月曜2部をやっていて、私は月曜日は聴いていなかったのだけど、1部のデーモン小暮閣下(当時)が「愛をぅ!」とモノマネしていたのが、最初の認知だったような…

バンド活動時はほとんど知らなくて、作家デビュー後も読んではいなくて、文学ミーハー的には良い印象はなく、芸能ミーハー的にも「辻氏でいいのか」とそれぞれの時思った記憶があって、後年知り合った人が辻氏のライブに行ったことがあるというのを聞いて「…ふーん」とちょっとひいたりしたこともあったのだが、いつごろからか、ぐるりと印象が変わったのである。


時間がかかるの

2022年03月30日 | テレビ・ラジオ・映画など

「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」

NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の登場人物「伴虚無蔵(ばん・きょむぞう)」の台詞である。

ここに書いておいて座右の銘にしよう。

さて、この『カムカムエヴリバディ』、関連のラジオ番組『ラジオで!カムカムエヴリバディ』も聴いている。「NHKゴガク」アプリで一週間遅れだが。

ドラマの中の登場人物や事物、出来事を英語で説明してみるというのが前半のメインコーナー。聴く読むばかりで(ってそれもやってないけど…)常に受け身になりがちな私には、能動的に英語で考えようとするきっかけになっていい。後半は歴代ラジオ講座のスキットの再現があったり、安子やロバートの中の人がゲストで来たことも。途中、ドラマで英語が全然関係なくなってきて「ひなたの代わりに英語を学ぼう」という苦肉のタイトルになったりもしたが(^^;

歴代ラジオ講座のスキットは、平川唯一先生、東後勝明先生ときて、ついに、われらが(この番組の講師)大杉正明先生の講座紹介である。

1993年のルート66でアメリカ横断の話は聴いていた覚えがある。「ルート66」自体をこの講座で知ったような…?

そして1997年度の伝説の(?)講座はもちろん覚えている。と言いつつ今回のラジオで「そうだったこんなだった」と思い出しているわけだけど。「コレオグラファー」という職業名はこの講座で初めて知ったのだった。当時の人気の証左として、毎月のテキストは読者からのお便りページが大盛況だった。(SNSとか無かったせいもあるかもだが。)ロンドン留学中の鴻上尚史さんからのお便りにお便りコーナー係の人が興奮していたなぁ。

それにしても今回のラジオ番組の英文テキスト作成はご苦労なことであったと思う。(話の脈絡が見えなくなって)テキストの内容が進行中のドラマとまったく関係なくなってしまい、ちょっと苦しいなと思うこともあった。ドラマ終盤、やっと伏線回収が進んで、カムカム平川先生も出て来てよかったよかった。

ドラマとしては、伏線回収のあまりの遅さに、批判があったように思うけど、実人生では、何十年も何もなかったのに、ある時急にぱたぱたっと物事が動くことって、あるよなぁ。そういう意味ではリアルなドラマとも言える。

(でも過去のあれこれが全く無かったことになってるわけじゃないですよというちょっとしたエピソードはほしかったなとは思うけど)

それどころか、一向に伏線が回収されないまま一生が終わることだって、ままある。

大きな出来事でなくても、あの時のあれにはこういう意味があったのか、と、ふと悟るような気持ちになることが、ある。早死にしないで生き延びることの意味がある。

ずいぶん前にほうりなげてどこかに行ってしまったボールが、ある日ふと、手元にぽたっと落ちてくるようなことが、この先もあるんじゃないかと思ってみる。

うまく書けないなぁ…


どんな年になろうとも

2022年01月06日 | テレビ・ラジオ・映画など

1月5日朝、テレビをつけたら上原ひろみさんが出ていた。
1月4日にNHK静岡でやっていたインタビューを、翌日中部圏のローカルニュース枠で流していたようだ。

 

OGPイメージ

インタビュー ピアニスト上原ひろみ "雲の向こうの光"(2022年1月4日放送)ニュース たっぷり静岡 - NHK

新春インタビュー2022。浜松が誇るピアニスト上原ひろみさんに、コロナ禍の中でのライブへの渇望や、新作で表現した心境をたっぷり聞きました。

NHKニュース たっぷり静岡 - NHK

 

 

今年の抱負を聞かれての

「どんな年になろうとも負けない」

これはぜひ書き写しておこうと思った。
ほんのささやかながらも、シェアしたい、広く知られればいいなと。
あと、ひろみさんの曲のタイトル「Silver Lining Suite」の、silver lining とは、雲の縁にできる光のリングのことなのだそうで。 この英語の慣用句は知らなかったけど、同じことを思っているものだなーなどと。


個人的紅白鑑賞録2

2022年01月04日 | テレビ・ラジオ・映画など
紅白歌合戦についての続きですがー

石川さゆりさんの、KREVA、MIYAVIとコラボしての「火事と喧嘩は江戸の華」、ラッパーと並んでも全然ひけをとらない、際立つ声と口吻、あらためてさゆりさんの凄みを感じた。
最終盤、出場者勢ぞろい場面での虎イメージの黄色いお着物もかわいかった。
ちゃっかり、いや、さりげなく藤井風さんとも接近していたような。

この全員揃っての「蛍の光」合唱場面、まふまふさんがmiletさんの後ろに立っていたのも個人的には印象的だった。
まふまふさんの歌、初めて聴いたけど、昔持っていた感覚を一瞬思い出した。あの感覚を持ち続けているのは辛いだろうなー。私は直視しないでいるうちにうやむやに溶けていった・・・ような。
miletさんは、年末に観るつもりなくたまたま観ていた「明石家紅白」で「さすが芸能界で頭角を現す人は違うなー」と、なんというか、あざとかわいいって言うんですか、関心度爆上がりで注目していたので。
方向性は全然違うと思うけど、言葉を交わしていたりするといいなー、などと。
(変な意味ではないのだが、こう書いてみるとオバサン的感想だな・・・)

この勢ぞろい場面では、端っこのほうの常田大希さんとMIYAVIさんのツーショットにも、なんとなくにっこり。
これはアイドルを見る時の目線だなー。

正真正銘のアイドル稼業の若者たちにはどうもぴんとこなくて残念。
なんだか皆さん、衣装も表情もクドイというか過剰というか。
単独のドラマ出演やバラエティ番組での発言とかは、ひと昔前のアイドルとは比べ物にならないくらい達者で、いいなと思うんだけど、肝心のステージパフォーマンスに惹かれないんだよなー。私だけか。
凝り固まった「アイドル」観が一新されるようなニュータイプの登場(または脱皮)に期待。

個人的紅白鑑賞録

2022年01月04日 | テレビ・ラジオ・映画など
2021年暮れの「紅白歌合戦」、個人的にはかなり楽しく観た。
録画なので、ところどころ早送りした箇所もあるけど、それほど多くはなく。
司会陣もそつなく。
大泉洋氏には、特にエヴァンゲリオンのくだりでは大いに笑わせてもらった。これ、他の司会者ではこのおかしみは出ないでしょう。
女性司会者は国民的女優というイメージがあるので、川口春奈さんはまだその域には達していないのではという疑念もあったのだけど、進行上手だしSDG'sのからみでもなるほどと。
そして、和久田麻由子アナウンサーの、あくまでさりげなく要所要所を締めていく術にさすが看板アナと感心しきり。

会場の東京国際フォーラムは、観客席がグレーなのでちょっと暗く感じたかな。
特に審査員席周辺がちょっと寂しかったような。
NHKの施設じゃないから、いろいろ融通利かなかったのかな。
でも建物のいろんな場所を使っているのもおもしろかった。
(去年自分が訪れていたらもっと興味深く観られたのにー・・・と、矢野顕子さんのさとがえるコンサートに行けなかった無念さが再浮上したりもしたが・・・)
舞台上の演出もごちゃごちゃしすぎず、往年のものよりもハイクオリティな感じがした。

一番印象的だったのは、やっぱり、藤井風さん。実家からの中継ーからの東京国際フォーラム会場への突然の登場、かな。審査員の清原果耶さん、泣いちゃってたなー。
トリにMISIAさんが歌った「Higher Love」、初めて聴いたのだけど、藤井風さんの提供曲だったのねー。
いろんな不安が吹き飛んで温かいものに包まれるような、新年を迎えるのにぴったりの曲だったと思う。
昭和的な考えだと、初出場なのに2曲歌ってトリにもピアノで参加とか、ありえないことだけど、風さんはすっと普通になじんでいた。新時代だな。

皆さんステキだったけど、超個人的に印象に残ったのは

Perfume:特にファンというわけでもないけど、10代20代のアイドルにはない風格を感じた。ああいうスタイルだとやっぱり若いほうがいいという風潮が根強くあると思うけど、年齢と活動歴を重ねて、より魅力的になっていることが嬉しく感じた。

薬師丸ひろ子さん:歌手活動40周年ということで、自分も2021年は過去を振り返ることが多かったので、勝手に重ね合わせてしみじみした。高校卒業の頃に読んでいた「月刊カドカワ」たぶん3月号、薬師丸さんは大学卒業ということで竹内まりやさんと対談していたなーなどと思い出したりして。
「Wの悲劇」撮影の頃は、薬師丸さん、まだ大学生だったのねー。もっと大人っぽく思っていた。
「Woman ”Wの悲劇”より」は、ほんとうに名曲。
数年前カラオケにハマった頃に、じっくり詞曲を鑑賞してあらためて感動していたのだった。

とくに心震えるのがこの歌詞↓

「ああ時の河を渡る船に オールはない 流されてく」

松本隆さんは(個人的好みでいえばウェットでスイートすぎるかなーと思うこともあるけど)、やっぱりすごい作詞家だ。

かつての紅白でTOKIOが歌っていた「宙船」(中島みゆき詞曲)の

「その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
 おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな」

にも衝撃を受けたものだが。

人生を例えるのに「山」よりも「海」のほうがしっくりくるほうなので「船」や「オール」に感じるものがあるのだろうか。

他にも書きたいところなのだが、話が逸れていったので、また別の項で。

新年はプラス思考で

2022年01月04日 | テレビ・ラジオ・映画など

写真は12月31日23時45分から1月1日0時10分までNHKEテレで放送
「2355ー0655 年越しをご一緒にスペシャル 2021年-2022年」
での一企画、「たなくじ」。
パラパラ切り替わる画面をスマホで瞬間撮影して結果を知るという画期的おみくじ。
「ウルトラ大吉」 やったー!!
急いで撮影したら、その後もまだパラパラやっていたので、もう1回シャッターを切ってみた。
そちらも
「大活躍吉 引く手あまたの1年になるでしょう」
・・・ほんとかな? でも、まぁ、ここはやっぱり、やったー!!
田中さんのポーズ、表情も、こなれてきて(?)ノリノリで楽しい。

「NHKプラス」ならまだ観られると思うので、見逃した方はよろしかったらお試しを~。

(と書きながら、私はまだ利用したことはないけれど・・・私はオンタイムで観られない紅白歌合戦を予約録画した際に、番組欄を見ておもしろそうとついでに録画したものを視聴したのであった。視聴時刻が5時過ぎ(1日午前)なのはそれゆえ)

「NHKプラス」といえば、利用促進CM(っていうのかな?)での
「今悩んでいることは?」だったかの質問に、鈴木奈穂子アナウンサーが
「ありません。プラス思考なので」
と、即座にきっぱり答えているのを、見るたびに感動している。
すごいなぁ。
不自然じゃないし、嫌みでもない。
これを言っても反感を買わない人選はものすごく難しいと思うのだ。

お造りと音楽

2021年12月14日 | テレビ・ラジオ・映画など
はや12月も半ばである。
矢野顕子さんの「SUPER FOLK SONG」の一節「残り時間のやるせなさ」がたびたび頭をよぎる今日この頃。
(そういえば、「SUPER FOLK SONG RETURNED」の一節「When I'm sixty four !」って、ビートルズの曲から来ていたのですね、ということを今年初めて知った(^^;しわとしわが倍したからってわけでもないのね。)

某日
またまたNHKEテレ『クラシックTV』「蔦谷好位置と語るストラヴィンスキーの魅力」というのがおもしろそうと思って観る。
私はフィギュアスケートで知った「火の鳥」くらいしかなじみがないけれど、ストラヴィンスキーは現代のミュージシャンにも影響を与えているらしいというので興味があった。
蔦谷好位置氏についてはよく知らないながらも、『関ジャム』で大江千里「Rain」を熱く語っているのを見て以来、好みが合いそうと思っていたのだった。
「春の祭典」の話が主だったのだが、「ゴジラ」(伊福部昭)や「ジョーズ」(ジョン・ウィリアムズ)の主題曲にも影響を与えていたとか、なるほど。音楽史的に革新の時代だったとか、リズムの話とか、ストラヴィンスキーが武満徹を「発見」したとか、果たしてとても面白かった。
この番組、MCの鈴木愛理さんも、ほどがよくて好感度大。

某日
これもNHKEテレだけど『シュガー&シュガー サカナクションの音楽実験番組』トークゲストがくるり岸田繁氏ということで観てみる。
その中で、岸田氏が語っていたことに「魚のお造りを食べて『うまい!』と思うことと、お造りが食卓にのぼるまでの過程(魚を解体したりetc.)を結び付けている人は少ない。結び付けているのが理想だけど、そこをうるさく言ってもしょうがない」というのがあった。
岸田氏は音楽のつくり手としての意識を語っていたのだけど、聴く側の自分にも「なるほど!」と思うことがあって、感銘を受けた。
私は音楽的素養才能もないし、特別自分で音楽をやりたいわけでもないのに、こんな自分が音楽の構成要素や作り方に興味を持ってもしょうがないというか、おかしいかなぁと思っていたのだが、料理に例えるとおかしくない、と思えてきた。
「おいしい」と味わうことが第一歩で、そこから調理に興味を持つ人もいる。
一流シェフにならずとも、調理過程やら必要器具やら材料の産地やらを知ることは興味深い。
知らなかった時よりも「おいしい」に敬意が加わる。
岸田氏が「ピタゴラスが音律を発見して、鍵盤をつくった」みたいなことをちらっと言っていて、そうそう、なんでドレミファソラシドなのというところから疑問なんだよなぁー・・・

まったくの蛇足で申し訳ないんですけど、この番組で岸田氏は正面に大きな編み込み柄が入った茶色のセーターを着ていた。
たぶんどこかのかっこいいブランドのセーターなのだと思うけど、何か気になる。
中野翠さんの「キメツケ御三家登場」シリーズ「お茶目セーターの男(ケント・ギルバート・はらたいら・関口弘)の巻」がふと思い浮かび、本をひっぱり出す。(『ひょんな人びと 92・私の青空』所収 ざっと30年前ですね・・・)
その後、ビートたけしの柄セーターについても書いていた気がしたけど、どうだったかな?

「・・・私の頭には唐突に『お茶の間の知性』というフレーズが浮かぶ。日本の家庭の団らんムードにしっくりなじむ知性。けっして毒にもジャマにもならないかしこさ。親しみやすくわかりやすい『頭のいい人』。」

Eテレ出演にあたって、あえて意識してのスタイリングだとしたらすごい。無意識だとしてもすごい。