宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

学びへの動機づけを考える

2011年03月07日 | しつこく多言語
先日『街場のメディア論』(内田樹 光文社新書)を読んだことから、飛躍して、ふと、
「内田氏のブログ(http://blog.tatsuru.com/)で、英語教育について何か書いてなかったか?」と思い出す。
「英語」でブログ内検索すると、いくつか出てくる。
そのなかの、主に『英語嫌いを作る方法』『英語ができんが、何がいかんとや』を読んで我が意を得たりと思う。
乱暴に要約して、自分向けに解釈すると、
「(一部の)人は、学習するときに『得をするからやるのだ』と思うと、脳が萎縮してやる気が萎える」
ということだ。
この場合の「得」とはお金とか社会的地位とか、万人に分かりやすい報酬のことである。

学生時代に感じていたうっすらとした違和感の源が分かったこともさることながら、大人になってからも思い当たることがある。
自分でも不思議だったのだ。
外国語をいくつか、英語も含めて楽しく学習しているのだが、時々ふと「語学を生かしてキャリアアップ云々」といったフレーズが頭をよぎる。
具体的には、外国語を使う(世間体のよい)職業に就く、または、そのための資格として検定を受ける・・・といったことだが、そういうことを考え出したとたん、脳がフリーズするのが自分でも分かって、歯がゆいというか、ヘンな感じになるのだった。
でもそれは、脳の働きとしてはヘンなことではないらしい。

しかし、内田氏も「一部の子どもたち」と書いておられるように、上記の解釈が万人に当てはまるわけではない。
得をすることがはっきり分かっているからこそ、モチベーションが維持できて、嬉々として学べるという人もいるわけである。

こんなことを長々と書いているからには、私も「得したい」と思っているのである。告白すると勝間和代さんの『年収10倍アップの勉強法』という本もかつて買ったことがあるくらいである。
今おそるおそる(?)同書をひっぱりだして、ふいに発見したことは、
「この世には二種類の人間がいる」(あ、中野翠さんに同タイトルの著書があります^^)
それは、
「『得をする』と思うことが動機づけになる人と、拒絶理由になる人がいる」
勝間さんの本が人気なのは、「これを勉強すれば金になる」と言うだけでなく、そのことによって、自分の世界が広がり学ぶ喜びも得られるということを、合わせて語っているところだと思う。
行き着く先は同じ「学ぶ喜び」なのに、「お金(や他の得)」が、良いきっかけになる人と、逆に、それが邪魔になる人がいる。
どちらかというと、前者の人のほうが、世俗的な喜びも学びの喜びも一挙両得、文字通りお得な人に思える。
残念ながら自分はそうではないということを、もはや認めざるをえない。

しかしながら「得すること」がきっかけになる「学び」というのは、ごく限られているのではないか。外国語でいうと、「得にならない」国の言葉には、見向きもされないだろう。
「市場原理が支配する」とはそういうことなんだな。
なんだかいろいろくやしいなー。

かくなるうえは、いろんなことにおいて、ふとしたきっかけでなんだか分からないけど楽しくやっているうちに、世俗的な得もついてきた、というパターンに持ち込めないものか、と夢想している。
(夢想している間に、具体的に手を動かせって感じですが^^; 検定向けの勉強をしようかなーと思ったときによぎった気持ちを整理するためもあって書いてみたら、長文になりました・・・)

鍵盤楽器について

2011年03月02日 | しつこく多言語
パソコンのキーボードのことをフランス語では clavier と言う。
ということを今更ながら知った、と以前ここに書いた。

その後、ドイツ語で、ピアノのことを、Klavier と言う、ということを知った。
ふーん、ここから来ているのかなー。
そういえば、昔コマーシャルをやっていた電子ピアノの商品名は「クラヴィエ」じゃなくて「クラヴィア」だったかも。
そういえば、バッハの「平均律クラヴィーア」って、鍵盤楽器のための曲集ってことなんだね。「クラヴィーア」が何を意味する言葉なのか、全然気に留めていなかった^^;

ロシア語では「グランドピアノ」のことを рояль (ラヤーリ)と言う、というのを辞書で見て、うわー覚えにくい、でもどこからこの言葉が?と疑問に思っていた。
(アップライトピアノのことは「ピアニーナ」と言うらしい。これはすんなり納得)
ところが、今回、ウィキペディアの「ピアノ」の項を見ていたら、このрояль (ラヤーリ)は、フランス語の royal (綴りは英語も同じだが)から来ていると書いてあって、びっくり。なるほどねー。

そもそも、「ピアノ」も「鍵盤」もイタリア語起源らしいということが分かった。
思いがけず、鍵盤楽器の歴史と伝播について、勉強になった(?)
(しかし、イタリア語では、鍵盤楽器は clavier だけど、パソコンのキーボードとかは tastiera と言うらしい・・・イタリア語は分からないので、とりあえずgoogle翻訳に入れてみて得た知識だけど・・・)

イタリア語といえば、来期のNHK『テレビでイタリア語』、ナビゲーターが高橋克実さんということで、ちょっと興味があるのだった。
でも、役者としての克実さんはすばらしい!と近年個人的に絶賛中なのだけれど、語学番組は、たぶんどちらかというと「素」の雰囲気で出るのだろうなー・・・ どんな番組になるのだろう・・・

文字を見ないで言ってみる

2011年02月09日 | しつこく多言語
NHKラジオ『まいにちドイツ語』入門編「ドイツ語,基礎のきそ」は、ドイツ語に触れるのはまったく初めての私のような人を対象にしているのだと思っていたのだが、必ずしもそうではないらしいということを、先週、知った。
「表現練習」のコーナーで、比較的簡単な基本文を、文字を見ないで言ってみるという練習は、中・上級の人にも役に立つと、講師の大谷先生が、おっしゃっていたので。
また、知識があるのに、どうもドイツ語が身についた気がしない、という人にも、この表現練習は効く、ともおっしゃっていた。
(該当箇所をストリーミングで確認できていないんですが、寝ぼけていたための幻聴だった、ということはないはず^^;)

たしかにたしかに。
「文字を見ない」ということでいうと、同じくNHKラジオ『英語5分間トレーニング』を、テキストなしで聴いている。
テキストを見ながらだと、おそらく、「なーんだ、簡単」と思いそうなんだけれど、耳だけだと、これがなかなかパーフェクトには聴き取れない。
文脈から単語を類推して、「えっこんな発音になるの!」と驚くこともしばしば。
結局最後まで、当てはまる単語が分からないこともしばしば・・・^^;
でも、それなりに「効いている」感じがある。
いやむしろ、テキスト併用より、効果あるかも?
というのは、手元にテキストがあると、どうしても「見ない」ことができないので^^;
(ほんとは、後で表現を確認して、暗記までできればベストなのだろうけれど)

以前、『まいにちドイツ語』入門編について、ほんとに入門者限定みたいなことを書いてしまったので、番組の意図はそうではないらしいということを知って、訂正を兼ねて、この項を書いてみました<m(__)m>

じわじわと効いてくる?

2011年01月24日 | しつこく多言語
2周目の『まいにちロシア語』、76課の「今日のポイント」のひとつは「形容詞の変化形のまとめ」であった。
形容詞の変化形については、『アンコールまいにちロシア語』でも何回かやっている。
このときはまだ意識して覚えていなかったので、とりあえず語尾は、女性形で迷ったら ой、男性形前置格は ом、というところから頭に入れてみた。
その成果もあってか、最初に聴いたときよりも、今回は、練習問題もスムーズに言えたような気がする。

『まいにちロシア語』と『アンコールまいにちロシア語(中級編)』、そして『テレビでロシア語』は、文法的には重なっている部分が多い(ほとんど?)。
なので、3つとも視聴する必要はないのでは?とちょっと思ったりしないこともなかったのだけれど、実はこの「同じことを違った形で、やや時間差で学ぶ」というのは、結構、効果が大きいのかも!と、はたと気づいた。
理屈(文法)を知るだけなら、ひとつでいいんだけれど、ふたつ、みっつと重なるごとに、自然に自分の身に付いてくる感じがするというか。
まぁ実際は、「自然」には身につかないんだけど・・・でもとりあえず、暗記しなくちゃというような気持ちの負担は減る、と思う。
よく言われていることだけど、くりかえし、って大切よねー。

『まいにちドイツ語』では、時々「ミニテスト」という名称で、少し前の課でやった表現を覚えているかテストされる。
これが・・うわーん、復習も一応やっているのに、パーフェクトに言えない・・・
でも、まぁ、今は理屈を初めて学んでいる段階だから、暗記まで頭が回らないのも無理はない、と自分を慰めてみる。
でも、こうやって、前の内容を再び思い出してみるというのが大切なのよね。
それにしても、番組の進め方や大谷先生のお言葉に、この『ドイツ語、基礎のきそ』は、まさに私にどんぴしゃの番組、ドイツ語に触れるのはまったくこれだけ、ほかに学習歴なし、毎日聴いているけど、ほんとに聴いているだけ(一応書き写したりもしているけど)―というひとに向けて、脱落せず付いてこられるように工夫しておられるんだろうなー・・・と感心するのであった。
前期は、入門を終えた人向けだったようなので(とどこかで見た)、タイミングよく自分に合った番組がある、というのも、継続のためのポイントか。

母音って?

2011年01月11日 | しつこく多言語
ロシア語の書き取りをしていて、例えば、изучать(勉強する)などのуをよく抜かしていることに気づいた。
(小学生がひらがなの単語をまちがえているような感じもあってお恥ずかしいですが^^;^^;^^;)
発音でуを意識していないせいかもしれない。
у(発音は「ウ」)はロシア語では母音だ。
で、ふと、あれ?「そういえば母音って何?」と今更ながら疑問に思う。
漠然と、日本語でいえば、a i u e o 、五十音の元を形成している、子音とくっつく、という認識しかない。
その認識をもとに、英語やフランス語だと、このa i u e o の口の開け方にもっとヴァリエーションがあって、母音の数が増える、というふうに捉えていて、深く考えることはなかった。

とりあえず、手元の国語辞典(岩波)を見てみると、

母音:声が口を出るまでの間、その通路が舌やくちびる等で妨げられない時の音。(以下略)

とある。
英英辞典 (Longman Contemporary)でも

Vowel: one of the human speech sounds that you make by letting your breath flow out without closing any part of your mouth or throat (以下略)

と大体同じ趣旨の事が書いてある。

なるほどー
今更ながら感心してしまった。
ある音を発したときに、喉からくちびるの先まで、息がどこにもつかえずに出てきたら、その音は、母音ってことなのね。
新たな認識が得られたことが嬉しく、ここに書き記す次第。
(・・・いや、たぶん常識なんでしょうけれど、なにぶん常識知らずなもので(-_-;) ・・・はるか昔、英語音声学とかの授業を取ったような記憶もあるのだけれど、身についていなかったのであった・・・)

復習復習

2011年01月08日 | しつこく多言語
(昨年より、なぜか「です。ます。」調で書くことが多かったのだが、見えない聴衆に呼びかけているような感じがなんとなく気恥ずかしくもあり、今回から意識的に「だ。である。」調で書いてみる)

年末から年始にやったこととやろうと思うこと。

ロシア語とドイツ語はNHKラジオテキストの復習をしている。
ドイツ語:入門編のテキストを順番に再度音読。
「きょうの表現」や「練習」の基本文を書き写す。
ロシア語:中級編の「作文にチャレンジ!」を復習。
放送中はカッコ内に入る語のみ考えていたのだが、今回は日本文を見て、ロシア語文全文を書いてみる。
これが、結構間違いだらけで恥ずかしい^^; 相変わらず単語のи とы とь 、アクセントのないа とо は間違えてしまうが、一方、綴りを覚えていなくても、発音どおりにアルファベットを並べれば合っているということもあるので、音声と綴りが一致している言語は(ロシア語は例外もいっぱいあるみたいだけど^^;)いいなと思った。
音声と綴り(の規則)の一致は、ドイツ語だとさらに顕著のようで、発音と綴りの関係をしっかり把握していれば、発音が分かっている単語をことさら書き取り練習をする必要はなさそうな。
『まいにちドイツ語』1月号の「講師ごあいさつ」で大谷先生も、ドイツ語は「音の言語」であり、黙って文字を眺める勉強方法では習得が難しくなるということを書いておられた。
とはいえ、聴きっぱなし読みっぱなしよりも、やはり書いてみると、頭への定着率が高まるような気がする。
これらの復習は空いている時間にちょこちょこと、今放送中のところまで追いついて順次進める予定。

上掲写真は、テキストの文法事項をコピーしてA5ノート(ラジオテキストと同形)に貼り付けてみたもの。基本動詞の人称変化なども順次書き加えて、私用文法便覧をつくってみようかな、と。市販の文法便覧は、まだまだ入門編の私には見ているだけで頭がくらくらするようなところがあるので・・・
ちなみに、閉じているノート(A5とA6サイズ)の薔薇の花のカバーは、昨年のカレンダー(「パリのバラ」昨年1月7日のブログエントリーにも書いた)を利用してみたもの。お金を出して買ったカレンダーの場合、紙質もしっかりしていてなかなか良い。昨年お気に入りの絵や写真をまた楽しむことができます。全然貧乏くさくないですよお。おすすめです^^ (あ、「です。ます。」調で呼びかけてしまった)

英語とフランス語については、今まで買ってほうっておいておいた原書を丁寧に読み進めてみようと思う。
今までも、ぼちぼち読んではいたのだが、単語を調べずとにかく先に進むことを優先していると、うーん、なんとなく分かったような分からないような、でも日本語の本でもよく分からないことがあるから、それでいいのかな・・・などと、読後感が釈然としないことがしばしば^^; しばらくはひとつのテキストとして、ちゃんと単語も調べて、身につけることを意識してみようかなと。
これについてはまた次回。

今年を振り返って

2010年12月30日 | しつこく多言語
今年を振り返って
と、書き始めてはみたけれど進まないのは、NHKラジオ語学講座聴講中の身としては、新しい始まりは4月と10月だったわけで、今はまだ年度の途中という意識が大きいからでしょうか。
ドイツ語の本放送はお休みだけど、ロシア語は12月31日も通常放送だし。

(↑と思って朝ラジオの前に座っていたら違う番組だった・・・通常放送はお昼のアンコール講座のみだったようです。31日記)

2010年は、冬季オリンピックに始まり、フィギュアスケートにはまり、ロシア語を始め、語学学習の楽しさに味をしめて(?)ドイツ語も始める、という1年でした。

ゼロから新しい言葉のしくみを身につけていく過程はものすごく楽しいのですが、習得途上で停滞している言葉のほうも気になってきています。
ということで、来年は、英・仏語にもっと力を入れて、普通に(ってのもヘンですが)読み書き聴く話すができるようになりたいなと思っています。
となると、時間配分をどうするか考えてしまうのですがー・・・
このブログは、ソチオリンピックまでのロシア語習得過程を記録するというミッションも抱えているので(?)、他言語に軸足を移して、ロシア語をおろそかにするのは望ましくないんだよなー。
まぁ、そのあたりはお正月中に考えることに^^;

関連して、ロシアの歴史および西洋史とキリスト教については、やっぱり知っておかないとなぁと思う今日この頃。
いや、学生時代からずーっと思ってはいたのですが、どうも苦手で。
しかし、やはり年の功(?)、昔は自分と無関係に思えた歴史上の物事が、身近に感じられるようになってきた今なら、興味深く吸収することができるかも、と期待して、ちょっと本など読んでみようと思います。
(NHKテレビ『坂の上の雲』日露戦争前夜の話もなかなか興味深かった。ロシア語はほとんど聴き取れなかったけれど・・・)

ほかにもいろいろあるのですが、ま、来年のことは来年、具体的に、ということで、とりあえず本年は終わります^^;

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最後にあまり関係ないんですけど、
いつだったかの週刊文春のインタビューで、女優の由美かおるさんが、毎朝6時から、NHKラジオの基礎英語1・2・3を順に聴いていると語っていたのが、印象に残ったので、今年のうちに書き留めておこうと思います。
外国語学習のアンチ・エイジング効果を証明している(!?)

『まいにちフランス語』テキストを買った

2010年12月25日 | しつこく多言語
現在毎月購入しているテキストは、NHKラジオ『まいにちドイツ語』と、同テレビ『テレビでロシア語』の2冊です。
(NHKラジオ『アンコールまいにちロシア語』は半年分が1冊になっているので毎月買う必要がない。お値段だけで考えるとかなりお得だ。)
1月号は『まいにちフランス語』も加わりました。
新作の応用編がなかなか面白そうだったので、ネットストリーミングでも聴けるしと思って、購入することにしました。
それぞれ違う言語のテキストを3冊レジに出すのは少々恥ずかしかったりもしたのですが・・・って、多言語学習に励んでいらっしゃる人は大勢いるのに、恥ずかしがる必要もないんですけど、やっぱり「一道専心すべし」というココロがどこかにあるからかなぁ・・・

ま、それはともかく、
『まいにちフランス語』テキストは、巻末の「単語ア・ラ・モード」という連載で、パソコン周りの用語がまとめてあったのも、購入理由のひとつでした。
私がフランス語を熱心に学習していたのは主に90年代だったので、まだIT用語を覚える必要性を感じなかったのですよねー。
恥ずかしながらパソコン(に限ったことではないけど)の「キーボード」のことを「クラヴィエ (clavier)」というのも、つい最近知った次第。そういえば昔そんな名前の電子ピアノが売られていたような・・・
(知ったのは、東京外国語大学言語モジュール内フランス語ダイアローグにて。http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/index.html
こういう形の社会還元はすばらしい!)

フランス語に関しては、文法はいいとして、語彙力をつけたいのと、発音もちゃんとやり直したい・・などと思っています。
「文法はOK!」と言いつつ、上記「単語ア・ラ・モード」の穴埋め問題で現在形の変化を間違えて焦ったりもしているわけですが^^;

読み物として、ほかに奥本大三郎氏のエッセイもおもしろいし、「クイズdeフランス語」のBD(フランスコミック)の絵もかっこいい(クイズに出てきた成句をどれも知らず、また焦って調べた^^;)、なかなかお得な気持ちになります。

『まいにちドイツ語』テキストは口絵ページがおいしそうなのは嬉しかったりするのですが、「ドイツ語力アップ計画」という検定試験対策ページ?は、入門編の私には見る気もせずまったくスルー、ちょっともったいなく感じています。検定を受けられるくらいになるまで、テキストは取っておけってことかもしれないけど。

一方、9月号で半期終了した『まいにちロシア語』テキスト巻末の読み物とクロスワードは、今も恋しく思っているのですが、巻末数ページのために毎号テキストを買っている人はいるのでしょうか??

語学学習に必要なもの

2010年12月09日 | しつこく多言語
どんよりしたお天気やその他もろもろで、気持ちもネガティヴになりがちな今日この頃。
ロシア語学習についても、以前は、ほんの少し分かっただけでもものすごく嬉しかったのに、このごろは、「ああ、まだほとんど分からない・・・」と嘆きがち。ネガティヴです。

そんな今日、NHKラジオ『まいにちロシア語』の直後にやっている『英語5分間トレーニング』、番組最後の岩村圭南先生からのメッセージは

Always be positive, and keep practicing!
(いつもポジティヴに、練習を続けましょう。)

でした。
(always の位置がここでよかったか自信ないんですけど^^;)

機嫌の悪いときは、英語講座のいくつかにありがちな無駄に明るい番組進行(「ヒ~アウィゴー!(Here we go!)」とかね)にムッときたりもするんですけど、今日は、
「うんうん、語学学習にはポジティヴな気持ちが絶対必要だ。そしてとにかく続けることが必要なのだ」
とメッセージが心にしみました。

ポジティヴさに加えて必要だと思うものは「ミーハー精神」です。
どんよりしていたのに、ロシアのアイスショー番組の一場面(You Tubeの)を観たら、たちまちテンションが上がり、ロシア語ほとんど聴き取れなかったけど今は気にしなーい、どしどし勉強して分かるようになるわよー、と意欲が甦ってきた私、「ミーハー精神」の重要性を実感した瞬間でした。

英語やフランス語の学習初期段階では、この手のミーハー精神を向ける対象が見つからなかったんですよねー。
「ミーハー」というのは、ここでは幅広くテンションが上がるタイプの好奇心、という意味で書いたのですが、その最たるものが芸能ミーハー、洋楽や映画のスターに恋焦がれた結果、語学の達人に、という話を聞くとうらやましく思ったものでした。
私は基本的に擬似恋愛方向への情熱が薄いので(批評するのは好きだが)、今後もそういう方向での語学上達は望めそうにないのですが、ともあれ、単純に「わーキャー」と嬉しくなる対象があると、常にポジティヴ、意欲が持続しそうではあります。

以下、ミーハーというのか分からないけれど、テンションが上がった映像。

チェブラーシカ サッカー
http://il.youtube.com/watch?v=dDd9Bsdx4GY

(ぱっと聞いて「牛乳が好き」っていうのしか分からなかった・・・)

チェブラーシカ in 吉祥寺 2009年10月11日
http://il.youtube.com/watch?v=iJNA2wGLSd0

(ああ・・・いとおしい・・・冷静に見ると、中のひと、ごくろうさまです^^; 誰か壇上で一緒に踊ってあげればよかったのにー)

格変化について2

2010年12月01日 | しつこく多言語
格変化に関しては、「朝、顔を洗う」「食後、歯を磨く」くらい、「こうしないと何かヘンだ。気持ち悪い」と思うくらい、自分で習慣づけてなじませることができればベストなのだろうなと思います。

個人的かどうか分からないけれど、感覚的には、ロシア語の格変化はわりとなじみやすいなーと思いました。
といって、適当にしか覚えていないので、筆記テストをやったらダメダメな予感はあるのですが^^;
言葉では説明できないけれど、語尾がこう変わるという根拠が感覚的に納得できるというか。
なかなかよくできてるなーと感心さえしたりして。

と、あらためて書くのは、ドイツ語の名詞の格変化が、いまだもうひとつしっくりこないからなのでした。
まぁ、学習時間の差というのは当然あるかもしれませんが。
(『まいにちロシア語』では、格はひとつずつ、じっくりと学習したような気がするので)

昔よく聞いた「デア デス デム デン」の丸暗記方式ではない、効果的な覚え方はないものかと頭をめぐらせてみたのですが、結局丸暗記がいちばん速いように思いました。
しかし、たとえば『まいにちドイツ語』の練習にあった「その男性に1冊の本をプレゼントします」という文章を何回も言ってみたら、さすがに、「その男性に」と言いたい時は、デアでもデンでもなく「デム」! と、「食後、歯を磨かないと気持ち悪い」に近い感覚になってきたので、やっぱりなじむまで練習するというのがいちばんなのでしょうね。

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外国語学習ブログに、よく『外国語上達法』が挙げられていて、初めて名前を知った次第なのですが、千野栄一氏の本に以下のような記述がありました。

「英語のように入っていくのは楽だが、いつまでもマスターしたという境地に達しない奥深い言語もあれば、習得しようとすると最初にガチンと衝撃があって、あとは比較的坦々と進めるタイプの言語があり、どうやらその衝撃の核をなしているのが格であるらしい。」
(『格談義』:『注文の多い言語学』千野栄一(大修館書店)所収)

ロシア語はじめ、格変化の多い言語を学ぶ者にとっては、なかなか元気がでるお言葉。しかしながら、前半の英語についての記述にも、「ほんとそうなんだよな~」と、なんとなくため息がでたりもするのでした・・・