宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

中年と喜劇

2021年06月30日 | テレビ・ラジオ・映画など
前期のNHK連続テレビ小説「おちょやん」も、見逃した回もあるけど、全体に楽しく観ていた。
主演の杉咲花さん、相手役成田凌さんの演技力には感心するばかり。
が、戦後のお話は、中年の俳優さんで観たかったかなという思いもある。
歳取った分出てくる味わいというのが、このドラマの後半部分には特に大切なものだったような気がする。
主演のお二人は十分にうまく演じていたのだが、やっぱり若い。
年齢的には、主役千代ちゃんの奉公先「岡安」の篠原涼子、名倉潤のご夫婦ぐらいの俳優さんが演じるともっとしっくりきたんじゃないかと。実際には前半からの流れで配役を変えるのは難しいと分かっているけど。
決してドラマを貶めているわけではなく、若さ礼賛の世の中で、中年が演じたほうがいいと思えるドラマがあるというのは嬉しいし、若い俳優さんたちのこれからの変化も楽しみである。

そしてもう一つ、ふと思ったのは、「コメディー」と「喜劇」はちょっと違う?ということ。
杉咲花さんはコメディードラマもハマる人だと思うけど、「喜劇」な感じがあんまりしなかったかな?と。
私がもったいないと思ったのは「岡安」のライバル芝居茶屋「福富」の女将役いしのようこさん。
モブシーンというか、複数の人が画面に映るちょっとした場面の動きに「ややっさすが、志村けんと同じ舞台に立ってきた人は違う」と思ったことがあった。自分がその期待値で観ていたせいもあるかもだけど(^^;
方向性は違うけど篠原涼子さんも「喜劇センスの高さ(?)」で起用されたのだと思うのだけど、お二人ともあんまりそれを生かす場面がなかったのが残念だったかな。
個人的には、かどうか分からないけど、「岡安」婿養子の「だんさん」名倉潤さんが、なんだかいちばんぴったりハマっていたような気がする。場が和んでいた。やっぱり笑いの世界に身を置いてる人は違うのかなー。

トータス松本さん演じるダメ父テルヲとか話題になっていたことは置いておいて、あんまり見かけなかったと思う個人的感想を書いてみた。