テレビ
4月11日「マツコの知らない世界」(TBS)
aiko がゲストで「ラジオの世界」。
aiko について異常に詳しいハガキ職人(と今でも言うのか)「グッドファーザー」さん、aiko 結婚後のお便りが紹介されていたが、レトリックに工夫があるから異常じゃない、と思っていたら、マツコからまさかのコメント「aiko の自作自演の可能性も」に笑った。
番組関係ないんだけど、文章技術を磨くことで、ストーカーなど精神異常の発露を抑えて心の安定を保つ効果があるんじゃないかとふと思った。今までプロを目指す以外の実用性を考えたことがなかったが。そういえば深夜ラジオのネタ投稿ってそのための訓練装置のようでもある。
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ラジオ
4月8日「坂本龍一ニューイヤースペシャル」(NHK-FM)
2023年1月1日の本放送は聴いていなかった。
番組中では映画監督ジャン=リュック・ゴダールの死についての言及があり、坂本さんの監督への思いが、そのまま私含め多くのリスナーの坂本さんへの思いと重なるようだった。坂本さんも90歳まで生きていてほしかった…
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4月6日には作家富岡多恵子さんの訃報があった。
そのころひっぱりだしていた坂本龍一さんのアルバム「GEM」(2002年に出たソロ、映画、TV/CMのベストアルバム3枚の応募券を送るともらえた。プロデュース曲ほか雑多な構成)に、富岡多恵子さんの「歌いましょうひとりで」が入っていた。
(You Tube でも聴ける。)
坂本さんのアレンジはもちろんかっこいいんだけど、この詩がすてきで、知ることができてよかった。
「お父さんの歌なんて 聞いたことないもんね」
の「聞いたことないもんね」のイントネーションが関西の人という感じがする。
この詩の中の「お父さん」を、私は「父性的なもの」に変換していたのだけど、本当に直截にお父さんのことで、お父さんとの関わりが富岡さんの詩人としての出発点だったとのこと。(とYou Tube のコメント欄で知った。)
「みんなでハミングするなんて そんなのはウソの歌」
「ひとりだけで歌う歌ってあるんです だれにもわからないけれど ひとりだけで 小さな声で歌う歌がー」
恥ずかしながら富岡さんについては、文壇における関西女流の重鎮というイメージだけでろくに知らなかったのだった。
思い出すのは中野翠さんのコラムの一節。
「昔、雑誌編集者をしていたころ、作家の富岡多恵子さんに電話でインタビューの依頼をしたら、『暑いからねぇ……』と断られた。『暑い』ということだけを理由に仕事を断る人は、まぁ、珍しい。私は『わかる、わかる』とおかしくなって、笑いながらアッサリと引きさがった。」(『私の青空』所収「ウサギとキリギリス」)
このエピソードが印象的で勝手に親しみを持っていたのだった。
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写真は昔の携帯電話に入っていたもの。
ほとんど何が何だか分かりませんが^^;
坂本龍一さんのコンサート(Playing the Piano 2009年4月17日@富山県オーバード・ホール)にて、撮影OK時。
ちゃんとお元気な時に全国行脚のピアノコンサートもしてくださったこと、あらためてありがたいことだった。
同年10月17日 金沢21世紀美術館にて