もう話が先に進んでいるが、NHK朝ドラBS再放送中の『あまちゃん』について、10年前は特別な感想はなかったのだが、若き日の春子さんが、新進女優の歌の影武者となり、歌はヒットするが、そのために自身のデビューへの夢が絶たれるという流れ、春子さんの気持ちに同調するとあまりに辛すぎる。しかも24年間誰にも言わずに…それだけに「ファン第1号」正宗さんとの結婚に至る説得力がすごい。名シーン、名脚本。
本放送中の『らんまん』もおもしろく観ているのだけど、ここのところ、これがアカハラというものかーという流れが辛い…優秀な人が日本では希望が持てず外国流出という現代の状況を反映しているのかもしれないけど。
イヤな役だけど田邊教授役の要潤氏は、役柄の幅が広がって評価が上がるのではなかろうか。
(私の中ではいまだに『動物のお医者さん』の二階堂(観てないのにぴったりと思う)、「うどん県の人」のイメージだったので、朝ドラだと『まんぷく』の画家もその延長上だったかなー)
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と、観た映画について書く予定が、朝ドラの話が思いがけず長くなった。
昨日観たのはトム・クルーズ主演
『ミッション・インポッシブル デッドレコニング PART ONE』
酷暑を逃れるためという理由も大きかったためか、涼しい館内に落ち着いたらうっかりうたた寝したりもしてしまったのだが^^; 気づいたらものすごいカーチェイスが始まっており、一気に目が釘付け。
いやー、メジャーな洋画をあまり観ていない者の感想でお恥ずかしいですが、黄色いフィアットが石畳を走り回る場面では『ルパン三世 カリオストロの城』を思い出し、「アニメみたいな動きを実写でやっている!」ことに驚いたり。爆走する列車の上での格闘は『鬼滅の刃 無限列車編』を思い出したり。(そういう設定自体は他の映画でもあると思うけど…)アニメの刷り込みって怖い…
が、この映画のすごさは「アニメみたいな場面なのに、本当の人間が演じていて実際ある景色」なところ。
いやもちろん、私にはよく分からない撮影技術が画面上に施されているのだろうけれども。
コンピュータでつくった限りなく本物に近いようにみえるもの、よりも、実際に地球上にある本当のもの、のほうが圧倒的に感動する。好みによると思うけど私は。(だからSFやファンタジー系の映画は苦手なのかも…)
とにかく、今回割引なしの正規料金で観たのだけど、全然もったいなくなかった。いろんな意味で豪華絢爛、すごく贅沢な気持ちになった。
『ミッション・インポッシブル』のシリーズ、全然観ていなかったので、分かっていないこともあるけど、これ1本の初見でも大丈夫だった。冒頭トム・クルーズも言っていたが、これは断然映画館で観るべき映画だし、PART TWO を観るためにも、長さに躊躇せず観ておいてよかった。
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さかのぼって28日に観たのは
主人公がモスクワ留学中のフィンランド人ということで、学習ロシア語っぽい感じもあり、旅行で使われるロシア語とか、ちょっと私も聞き取れているかも?と嬉しかった。
そもそも、ロシアの夜行列車の個室は男女同室になることもあるのかー、乗務員やホテルの人の対応が、いかにもロシアあるあるという感じで(実際は知らないけど)おもしろかった。
観ながらなぜか「若さ」ということも思った。主人公と同調して旅気分だったが、もはや私は極寒には耐えられないような。気候だけでなく、過ぎてしまえば懐かしい、旅にまつわるトラブルのあれこれも、乗り越えられるのは「若さ」ゆえ…かも…などと。映画内の時代が携帯電話がまだない90年代という設定だったためもあるかも。
フィンランドとロシアが「近い」というのも、ほんとにごく最近知ったことだった。
いつかロシアには行ってみたいけど、もうこの映画のような感じで旅行ができることはないんだろうなと思う。旅行はできても気持ちが違うような…
(そういえば列車同室のロシア人リョーハの台詞に、ああ一般的なロシア人はやっぱり「偉大な国ロシア」という気持ちがあるんだろうなーと思った)