占い師の日記

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師曰く・・・!・鑑定62ー6

2012年07月19日 08時00分16秒 | 鑑定61-鑑定63-むち打ち占い師の日記
師曰く・・・。・6






私は、やる気満々の千鶴ちゃんを

横目に、机の中から幾つかの

器具を取り出し並べる・・・。



千鶴「これって

透明「私の器具だよ

千鶴「

透明「さて問題

   この器具は何に使ったモノ

   でしょうか


千鶴「えっ

透明「私はこの器具をかれこれ

   15年以上使っているんだ

   まあ、言い換えればこの子達

   私の15年を支えてくれたと

   言っても過言ではない

   千鶴ちゃんにこの器具の想いや

   器具に対する私の想いがわかるかな

千鶴「15年も・・・。」




千鶴ちゃんは私の器具を一つ一つ大切に

触れてゆく・・・。

その中でひとつだけ薄汚れ古くなった

器に興味を示したようだ




千鶴「・・・・・・。」


器を持ったまま、目をつむり何かを感じ

とろうとする千鶴ちゃんを横目に

私は幼い頃の円を投影させていた



千鶴「・・・・何故だろう・・・

   すごく悲しい・・・・・

   器が泣いているみたい

透明「くすっ出来るじゃん

千鶴「えっ

透明「その器は私にとって悲しい想い出

   詰まったものなんだよ

   その気持ち、器の最後の努め、

   器の想いがちゃんと感じ取れたのは

   君がその器具達を扱う資格を得た

   ことと同じなんだよ


千鶴「悲しい想い出・・・資格・・・。」

透明「まあ、私の想い出は今は関係ないから

   いいんだけど資格を得るというのは

   器具を扱うモノとして大切なもの

   それは、自分が器具に選ばれたと

   認識しておくと良いかもね


千鶴「器具に選ばれた・・・。」

透明「どんな職業でも同じことなんだけど、

   一流といわれる人達は皆この感覚を

   大切にしている

   何かを作る、モノを書く、撮る、切る

   貼る、器具や工具を使うものはもちろん

   身体を器具と考えれば、楽器を奏でる、

   唄う、話す、表現する

   どの作業も使うモノのコンディション

   次第で結果が変わってくるものだよね

   特に魔術や法術なんかは、細かい部分で

   間違えたりすると命取りになる繊細な

   技術
だから、器具との対話やその器具の

   特性をしっかりと熟知したものだけが

   一流と呼ばれる者となりえるんだ


千鶴「私は、円先生みたいに一流になれるんで

   しょうか・・・

透明「くすくすまあ、君次第かな

   もちろん円はその筋では超がつく一流

   だと思う

   その先生が君に自分と同じ道をたどらせる

   ということは、円が君にどれほどの期待を

   もっているのか
それくらいはわかるんじゃ

   ないのかな

千鶴「・・・・・円先生・・・。」

透明「荷が重いかな

千鶴「いいえ光栄です

   私、その期待に応えたい

   透明先生どうすれば私は期待に応える

   ことが出来ますか



おっ初めて透明先生って言われた

くすっちょっとは認めてくれたのかな

まあ、認めてくれたついでにもう少しだけ

付き合いましょうか








           続く・・・。   






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コメント (2)
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