妖精王・3
工房の中は意外に広く、整理されている
色々な工具と何かの焼けたような臭い
昔、刀鍛冶の工房へお邪魔した時に
見たような光景と、最新の何に使うのか
わからないような機械とが混在した
不思議な世界が広がっていた・・・。
昴「コーヒーでいいか」
透明「あ、ああ悪いね
そう言えば、さっきの子は」
昴「ああ裏の木の下で遊んでるよ
他の妖精もいるし、あの子と相性が
悪い子は、今の時間はいないから」
透明「相性」
昴「妖精は、自然元素の集合体だからね
水の妖精は火の妖精とウマが合わない
のが道理だろ
さっきのコロボックルは草木の妖精
だから、鉱物系や黄土系の妖精とは
相性が合わないことが多い
だから、今の時間は草木系の妖精が
いる裏庭で遊ばせていれば、安全なんだよ」
透明「ふ~んなるほどね~
でも、さっき言ってたコロボックルって、
アイヌにいた小人のことじゃないの」
昴「まあ、認識の差かな
大昔は、誰にでも視えたし会話もできた
いたって普通に日本に暮らしていた優しい
種族の妖精だったからね
どちらかと言うと、人間と妖精のハーフ的な
存在だったらしいから、人間と共存できても
おかしくは無いんじゃないかな
でも今は、人間の方が目を閉じてしまっている
視えたものが視にくくなり、まったく視えなく
なると、存在自体もとらえることができなく
なるもんなんじゃないの
だから、今はコロボックル達も人間と交わる
ことがなくなり、本来の妖精としての存在から
抜け出ることはできなくなってしまっているんだ」
透明「・・・確かにそうかもしれないね
感覚が退化してくれば、認識できるものも
少なくなる
目でとらえられないから、いないものとして
目に視えないモノの存在すら否定してしまう・・・。」
昴「この世界は、人間や動物以外にも、自然から産まれ
生命を持つモノ達が沢山いる
全てを否定してしまえば、この世の理なんて視えなく
なるものなのに・・・寂しいことだよ」
なんだろう
こんなに悲しい顔する昴をはじめて見た・・・。
いつもより饒舌だし、何かあったのかな
透明「なあ、昴俺は妖精には詳しくないけど、
昴は、妖精を触る力も言葉を理解する力も
あるじゃない
妖精ってお前にとって、一体どんな存在なの」
昴「そうだな~まあ、時間もあることだし、
たまには良いか」
次回、昴くんが妖精をレクチャーしてくれます
続く・・・。
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昴「コーヒーでいいか」
透明「あ、ああ悪いね
そう言えば、さっきの子は」
昴「ああ裏の木の下で遊んでるよ
他の妖精もいるし、あの子と相性が
悪い子は、今の時間はいないから」
透明「相性」
昴「妖精は、自然元素の集合体だからね
水の妖精は火の妖精とウマが合わない
のが道理だろ
さっきのコロボックルは草木の妖精
だから、鉱物系や黄土系の妖精とは
相性が合わないことが多い
だから、今の時間は草木系の妖精が
いる裏庭で遊ばせていれば、安全なんだよ」
透明「ふ~んなるほどね~
でも、さっき言ってたコロボックルって、
アイヌにいた小人のことじゃないの」
昴「まあ、認識の差かな
大昔は、誰にでも視えたし会話もできた
いたって普通に日本に暮らしていた優しい
種族の妖精だったからね
どちらかと言うと、人間と妖精のハーフ的な
存在だったらしいから、人間と共存できても
おかしくは無いんじゃないかな
でも今は、人間の方が目を閉じてしまっている
視えたものが視にくくなり、まったく視えなく
なると、存在自体もとらえることができなく
なるもんなんじゃないの
だから、今はコロボックル達も人間と交わる
ことがなくなり、本来の妖精としての存在から
抜け出ることはできなくなってしまっているんだ」
透明「・・・確かにそうかもしれないね
感覚が退化してくれば、認識できるものも
少なくなる
目でとらえられないから、いないものとして
目に視えないモノの存在すら否定してしまう・・・。」
昴「この世界は、人間や動物以外にも、自然から産まれ
生命を持つモノ達が沢山いる
全てを否定してしまえば、この世の理なんて視えなく
なるものなのに・・・寂しいことだよ」
なんだろう
こんなに悲しい顔する昴をはじめて見た・・・。
いつもより饒舌だし、何かあったのかな
透明「なあ、昴俺は妖精には詳しくないけど、
昴は、妖精を触る力も言葉を理解する力も
あるじゃない
妖精ってお前にとって、一体どんな存在なの」
昴「そうだな~まあ、時間もあることだし、
たまには良いか」
次回、昴くんが妖精をレクチャーしてくれます
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