

透明「(伝えたいこと
)」

ラン「(・・・・伝えて欲しい・・・。)」
透明「(わかった
何を伝えればいい
)」


ラン「(・・・・・・・幸せ・・・家族・・・・
・・・・お父さん・・・・お母さん・・・
・・・・ノリ・・・・・。)」
・・・・お父さん・・・・お母さん・・・
・・・・ノリ・・・・・。)」
透明「(くっ
・・・声が小さくなってゆく
)」


利乃「先生
」

透明「しっ
」

利乃「
」

透明「ごめんね
今、ランが伝えたいことがあるって


少しの間、ごめんね
」

私は、再度集中する

ラン「(・・・・海・・・・・山・・・家・・・・
・・・・楽しい・・・・毎日・・・・・・
明日・・・・・ありがとう・・・・・・。)」
・・・・楽しい・・・・毎日・・・・・・
明日・・・・・ありがとう・・・・・・。)」
透明「(・・・・・・わかった
それだけでいいの
)」


ラン「(・・・うん・・・ありがとう・・・
)」

ランは、そう言うとヨタヨタした足取りで、さっきまでいた
場所に戻り、伏せてしまった

私は、微かな声で話してくれたランの言葉をまとめ、
伝えなければならなかった・・・。
伝えなければならなかった・・・。
利乃「先生・・・・・。」
透明「きっと、どうしても伝えたかったのでしょうね

本当に苦しいはずなのに・・・。」
茂樹「・・・先生、ランは何て
」

透明「その前に・・・
」

私は、紀行くんを見ていた・・・。
この子にとって、ランの言葉はどう映るのか

色々な感情が入り交じり、私を躊躇させていた・・・。
利乃「の、紀行
そろそろ、寝なさい
」


茂樹「そ、そうだ
紀行、明日幼稚園あるから、

もう寝ないと
」

二人は、私の複雑そうな顔を見て、気を回してくれたようだ

紀行「・・・・・いや 
」


透明「
」

利乃「
」

茂樹「
」

紀行くんにも感じることがあったのだろう・・・。
今までに聞いたことが無いほど、強い言葉で拒絶する

透明「・・・・・。」
紀行「ラン・・・
」

茂樹「・・・先生
紀行にも聞かせてやってください
」


利乃「あ、あなた
」

透明「・・・・・。」
茂樹「きっと、紀行にも感じることがあったのだと
思います
」

透明「わかりました
紀行くん


頑張って話してくれた、ランの言葉聞いてくれるかな
」

紀行「うん
」

私は、言葉を紡ぎはじめる ・・・・。
続く ・・・。







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