占い師の占い師 ・6
源内「ワシは、己が引退した後、お客を任せることが
できるのは、お前だと決めてたんじゃ」
透明「そんなこと、勝手に決めないで~っ」
源内「ワシは、お前を見込んでるんじゃ
ワシを支えてくれたお客達にも安心させてやらんと
いかんのじゃよ」
透明「そんなとこだけ、見込まないでくれ~っ」
源内「頼む後生じゃと思ってなっ」
透明「源内さんも知ってるでしょ
私も私のお客さんだけで、手一杯なの」
源内「そうは言っても、ちぃっとくらいなら、
空きがあるじゃろう
ワシのお客は、ワシと同じで、ヨボヨボだらけじゃし、
もう、おっちんじまって、そんなにいんから、
大丈夫じゃろ」
もう、おっちんじまって、そんなにいんから、
大丈夫じゃろ」
透明「そういう問題じゃないし、ちょっとブラックすぎるよ~」
源内「どうしても、駄目かのぉ~」
透明「・・・・・源内さん、私は自分のお客さんに責任を持って
占いをしているんだ
もし、今、ここでお客さんを増やすことだけを考えて
利益に走れば、今まで私を信頼して通ってくれている
お客さんを責任持って視ることができなくなる・・・。
それに、私の能力も無限じゃないんだ
師匠からも、能力のリミットを越えることは
してはいけないと、教えられてきているし、
これ以上の能力の使用は、確実に、自滅の道を辿る
ことになる・・・。
ことになる・・・。
それに、私は占い師を始めて、悩んでいた時に、
源内さんに教えてもらったんだよ」
源内「」
透明「お客さんの人生を背負ってこそ、人の運命に触れる
資格があるんだってね」
資格があるんだってね」
源内「」
透明「だから、安易に源内さんのお客さんを請け負う、
とは言えない・・・それに、源内さんのお客さんは、
源内さんを信頼しているんだ
だから、源内さんの代わりは、誰にもできないと思う
その人達の人生を、背負ってきたのは源内さんだからね」
源内「・・・・・はぁ~まったく、小僧が言うようになったな
確かに、お前の言う通りじゃな・・・。
ワシは、自分の引退をお前に押し付けようとしていたのかも
しれんなぁ~・・・。」
透明「源内さん・・・でも、源内さんのお客さんは、
源内さんが大切にしてきたのと同じように、
源内さんのことも大切に想ってくれていると思うんだ
源内さんのことも大切に想ってくれていると思うんだ
だから、今の源内さんの気持ちを伝えて、引退をすることを
言えば、わかってくれると思うよ
もし、その上で、そのお客さん達が、他の占い師を探して、
私の所に来るのであれば、私も源内さんと同じように、
その方達を支える覚悟はあるから、源内さんが代理を立てては
いけないと思うんだ」
いけないと思うんだ」
源内「・・・・わかったそうじゃな・・・よし、ワシから皆に
ワシの気持ちを伝えるとするか
すまんかったな時間を取らせて
まあ、今の時代、携帯電話だけじゃのうて、メールも
ネットもあるからな
ワシが引退しても、連絡をとって、最後まで面倒見ることも
できるじゃろうて」
できるじゃろうて」
その歳で、凄いな
透明「う、うんそのいきだよ」
源内「それじゃあの透明
ワシは、ハワイでパツ金のネーチャンとイチャイチャしながら、
お前の成功を祈っとるよ」
お前の成功を祈っとるよ」
ハ、ハワイですか
何だその、絵に描いたような業つくジジイは~~~っ
そんなこんなで、源内さんの鑑定が終了
一人の占い師が引退していった・・・。
透明「・・・引き際か・・・。」
「カランカラン 」
透明「おっと、つぎつぎ」
ちょっと、寂しい気持ちになりながらも、
次のお客さんを出迎える ・・・。
次のお客さんを出迎える ・・・。
続く ・・・。
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