

最臥「レン
・・・この子は、幼い頃に虐待をされていた
らしく、瀕死の状態で保護されたとの話でな・・・。

らしく、瀕死の状態で保護されたとの話でな・・・。
その時のショックからか、それまでの記憶が
ほぼ無いようなんじゃ・・・。」
透明「・・・・その後、ご両親は
」


最臥「それがの・・・この子が保護された場所には、
同じく瀕死のご両親もいたらしいんじゃよ
」

透明「
・・・・それって、何か強盗とか
」


最臥「いいや
・・・そういった形跡は無かった

らしいんじゃが・・・・。」
最悪のケースが頭をよぎる・・・。
最臥「今、透明くんが考えている可能性を、
儂も考えたんじゃが・・・。」
透明「その当時、霧神さんは
」

最臥「まだ、7歳だった・・・。」
透明「7歳・・・・小児厄ですね・・・。
私が能力に目覚めたのも、小児厄の5歳。
その時に、死線をさまよった経験には、
何か因果関係がありそうですね

でも、もし霧神さんが、過度の精神的圧迫を
もって、死線をさまよい、突然能力に開花したの
だとしたら・・・。」
最臥「まさに、暴発じゃよ
」

透明「・・・・・。」
最臥「まあ、これはあくまでも現状証拠を並び立てて
無理やり繋げただけの予想じゃから、
本当のところは分からん

じゃが、もしこの子が、その現場を見ていたり
記憶していた場合を考えると、不憫でな
記憶していた場合を考えると、不憫でな

この子の記憶は、引き出されない方が幸せな
気がしていたんじゃよ
」

透明「だからフィルターを・・・。」
霧神「・・・・今となっては、無意味でしたが ・・・。」
ALL「
」

その場にいる者が、一斉に距離を取る

霧神「・・・・・。」
最臥「・・・起きていたのか
」


霧神「まあ、途中からですが

今更、何もしませんよ

あまり、距離を取らないでくださいな・・・。
あの~
ここは、地獄でしょうか
」


揚羽「何を言っておるのじゃ

ここは、先程の公園じゃ
」

霧神「あら
あなた、先ほどと・・・
」


突然、慌てて周りを見渡す霧神さん



霧神「ど、どういうことですか 

風忌の門は

あなた達は、一体

ま、まさか、風忌の門を 
」


うわ~っ
思いっきりパニクってる・・・


狩理「レンファン
落ち着け 


風忌の門なら、お前の大好きな透明が消し去って
くれたぞ

きっと、お前を守るために奇跡を起こしたんじゃ
ないのか
ニヤニヤ
」


透明「しゅ~~~り~~~~っ 
」


揚羽「この
痴れ者が~ 
」



六羽「しれももんが~が~~
」

留鬼「六羽さん
」

最臥「ははははははっ
」

霧神「な、何が、可笑しいんですか



・・・・透明さん・・・本当に、私を
」

透明「い、いや、いやいや





ここにいる、全員をというか、ココらへん一帯を
というか・・・
」

霧神「嬉しい
」

透明「狩理~
」


狩理「おっと、これは度が過ぎたかな



だが、お前はこの場の全員を守ったということ
だけは、本当のことだからな
」

霧神「・・・・・。」
最臥「霧神さんや
自分のしでかした愚かさくらいは、

わかっておるのだろう
」

霧神「・・・・はい・・・・。」
留鬼「少しは正気に戻ったみたいですね
」

狩理「いやいや
わからんぞ~


こやつ、先程まで鬼のような形相をして
おったからなぁ~

コイツのように
」


揚羽「あ~ん
キサマ
消滅させてやろうか
」



狩理「お~怖~っ

確か、こんな顔した女を、透明は一番嫌い
だったはずだよな~
」
だったはずだよな~


霧神「
」

揚羽「
」

シュ~っという音が聞こえてきそうな煙幕がでて

元の姿に戻る黒揚羽くん
・・・完全に、狩理のペースだね




揚羽「ご主人さまぁ~~~っ
揚羽~
怖かったですぅ~~~っ
」

揚羽~


かえって怖いんですけど・・・

霧神「・・・・私・・・怖かったですか
」

それは、もお~ 



透明「いやいやいやいや



もう、その話は良いから

それよりも、さっきのこと・・・聞かせてくれませんか
」

霧神「さっきのこと
」

透明「はい
あなたは先程、最臥さんのフィルターに対して、

無意味だったと言いましたが、あれは
」

霧神「・・・そのままの意味です

施設に保護された私は、そこでも力に振り回され、
周りから気味悪がられました・・・。
その後、最臥師匠が私を引き取ってくれましたが、
徐々に記憶が戻ってくるに連れ、師匠の気遣いに
耐えられなくなり、家を出ました・・・。」
耐えられなくなり、家を出ました・・・。」
透明「それじゃぁ、記憶は・・・。」
霧神「ええ、大体は思い出しましたよ

あの日、両親は二人揃って、私を壁に押し付け
動けなくし・・・全身に痛みだけが走っていた・・・。
動けなくし・・・全身に痛みだけが走っていた・・・。
何をされたのか
なんていうのは、思い出したくも

ないので、どうでもよいですが、その時の痛みで
能力が暴発したのでしょう

次に瞬間には、目の前に血だるまの両親が転がって
いましたよ・・・クククククッ ・・・いい気味です
」

透明「・・・・。」
最臥「レンファン・・・
」

霧神「師匠・・・勝手に家を飛び出したのは、謝りますが、
同情され続ける苦しさもご理解ください
」

狩理「コイツ
最臥様が、どれだけ心配して、どれだけ

探していたのか、知らんのか~~~
」

霧神「・・・・。」
次回、霧神さんの目に涙が ・・・。
続く ・・・。







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