

透明「まあ、宗教的なことはさておき、
先ずは、槙本さんにお伺いしたいのですが、
槙本さんは、死後の世界があると思いますか
」

槙本「えっ
い、いいえ


死は、ただ単に生命活動の終焉であり、
その先には、骨が残るだけだと思っています
」

透明「哲学者さんらしい答えですね

しかし、私は死後の世界があることを知っている

その上で、考えたいのですが
槙本さんと同じように

死後の世界は無いと考える方と、死後の世界はあるという
方の考えを比べると、今の時代、どちらが多いと
思いますか
」
思いますか

槙本「えっ
・・・そ、そうですねぇ~


現代社会では、そういった非現実的なことに関しては
エンターテイメント性をもって紹介される程度ですから、
実際に、死の先があるということを信じている人は
少ないのではないでしょうか
」

透明「なるほど~
確かに、都市伝説や怪談話などは、

見方を変えれば、エンターテイメントですよね

昔は、親や祖父、祖母などから、死後の世界の話を
聞かされることもありましたけど、今はそういった
話をされる方も少ないかもしれませんね
」

槙本「嘘をつくと、エンマ大王に舌を抜かれる

悪いことをすると、地獄に落ちる

などと言うことは昔から伝承されていますが、
それを信じていた昔の人は、純粋だったの
かもしれません

ですが、現代では、確証の無いモノや根拠の無い事柄は
全てフェイクとして捉えられてしまいますから
」

透明「なるほどね
でも、ここで1つ疑問がでますよね


槙本さんがおっしゃるように、現代では、死後の世界を
信じていない人が多いのであれば、昔の人が恐れている
死と、現代の人が恐れる死は、別のものとなりますよね
」

槙本「あっ
」

透明「昔は、槙本さんが言ったように、死後の世界があり、
悪いことをすれば、地獄に落とされてしまう恐れがあるから
死を恐れていた部分もあったと思います

それに、昔はお寺さんとの関係も近かったですから、
宗教的な教えも影響していたかもしれません

しかし、今の人達は、そのことを信じていないとなれば、
死というモノを恐れる理由は、何だと思いますか
」

槙本「そうですねぇ~
・・・表面的な痛みや苦しみとしての

イメージもあるかもしれませんが、現代的には、
存在の消滅を恐れているのではないかと

最近では、SNSなど、自分自身の存在をアピールする人が
多くなっていますから、自らの存在が消滅することは、
恐怖の対象となっていると考えられます
」

透明「う~ん
・・・それは少し、極端かな~
」



槙本「えっ
」

透明「存在の消滅が恐怖と直結しているのであれば、
消滅することでしか、存在をアピールできなかった人は
どうなるのでしょう
」

槙本「そ、それって
・・・自殺ですか
」



透明「ええ
・・・残念なことですが、自殺をする人の大半は、

死に対して恐怖ではなく希望を抱いているんです
」

槙本「き、希望ですか
」

透明「私事で申し訳ないのですが、私は自殺をしてしまい
この世に残ってしまった方の声を沢山聞いています

彼らは、死を選ぶ際に、決して恐れを抱いてはいなかった

・・・逆に、自分が死を選ぶことで、生きること、
生きなければならない、苦しみや恐怖から抜け出すことが
できるとさえ考え、死に対して希望すら持つていた・・・。
生きなければならない、苦しみや恐怖から抜け出すことが
できるとさえ考え、死に対して希望すら持つていた・・・。
もちろん、死後に待っていたのは希望ではなく、後悔に
なってしまうのですが・・・
」

槙本「ううっ
・・・・これも、完全に破綻していますね


確かに死は、人それぞれ違う感情で向き合っているのが
分かった気がします・・・そうか・・・今と昔、自ら死を
受け入れる人・・・それぞれが、死に対して持つ感情は、
決して恐怖だけではないということになってしまう・・・。
やはり、この題材は、答えが出ないモノなのかも
しれませんね・・・。」
透明「そんなことはありませんよ
」

槙本「えっ
」

透明「槙本さんは、哲学者になるんですから、そんな所で
諦めてはいけません

それに、この題材にも、ちゃんと答えはあるのでは
ないでしょうか
」

次回、死について考えます ・・・。
続く・・・。







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