

何だか、槙本さんがモジモジしちゃってる・・・



ちょっと、キツかったかなぁ~

槙本「わ、私の幸せは、人を研究し、あらゆる思考から
1つの答えを導き出すこと・・・だと想います
」
1つの答えを導き出すこと・・・だと想います

透明「う~ん・・・そうなると、今の槙本さんは幸せ
」

槙本「・・・・あれっ
い、いや



幸せではないかもしれません
・・・未だ、論文は

空を舞ってる状況ですし、人に認められていないと
いう時点で、私の考察は、人を納得させるだけの
答えを持っていないということですから
」
答えを持っていないということですから

透明「クスクス

でも、今、幸せを感じていませんでしたか
」

槙本「えっ
」

透明「私には、先程の槙本さんが生き生きとして
見えていたのですが、気のせいだった
」

槙本「・・・・た、確かに、先生と論考を重ねていて、
楽しかったとは、想いますが・・・結果としては、
論破されてしまいましたから
」

透明「あっ
ご、ごめんね


さっきのは、論破と言うよりは、付け足しのつもり
だったのだけど
槙本さんに不快な想いを

させてしまっていたのであれば、申し訳ないです
」


槙本「いえいえいえいえ

私は、先生と論考を重ねられて、凄く楽しかったので、
全然、不快な想いはしておりません

それよりは、もっと知りたいと想いました
」

透明「それは良かった

でも、槙本さんの幸せは、やはりそこでは
無いみたいですね
」

槙本「えっ
どういう・・・。」

透明「私は、沢山の人を鑑定してきて、ある程度は
人の幸せについての見解は持っていますが、
槙本さんの幸せというのは、先程おっしゃっていた
ことよりも、前に存在するように思うんです
」

槙本「前・・・ですか
」

透明「ええ
人間というのは不思議なもので、

1つの事にこだわると、その事自体を
ものすごく難しいものに捉えてしまうことが多い

でも、その人にとっての幸せは、もっと前にある
ものなんですよ

例えば、槙本さんの幸せが結果という大前提から
抜け出せないようにね
」

槙本「結果・・・・あっ
」


透明「何となく、わかりましたか

結果の伴う幸せというのは、その結果を導きだした
時点で終わってしまう幸せだということです
」
時点で終わってしまう幸せだということです

槙本「た、確かに
人は幸せになろうと結果を求めますが、


その結果が導き出された時点で、その幸せは終わりを
むかえてしまう・・・ということは、幸せというのは・・・
」

透明「そのまま、続けて
」

槙本「幸せというのは、幸せを追い求める過程にあると
いうことでしょうか

いや、その方がしっくりくる

幸せを追い求め、その事が成就した時、人は幸福感を
感じることができるが、その後、追い求めるモノが
終わってしまえば・・・そうか

先生が先程おっしゃっていた、結果に対する結論も
人によっては、想像と違ったものになることもある

幸せを手に入れたつもりでも、行き着いた先にある
ものは、予想と違う答えであることも、想像通りの答え
であることもあるのだから、結果が全て幸せに繋がるとは
限らない・・・一時的な高揚感は、確かに幸せと感じる
かもしれないが、それは一時的な達成感であって、
絶対的な幸せの定義からは外れる・・・。
そう考えれば、幸せの定義というのは、幸せを追い求めている
過程の中にこそ存在しなければならない

しかし、追い求めている間にも、その事柄が上手く
進む場合と、進まない場合もある・・・・・・。」
ちょっと、詰まったかな

透明「確かに、幸せは自分が幸せになるために追い求める
過程の中に存在するのかもしれないけど、確実に上手く
行くとは限らないですよね

そういう進まない時は、イライラしたり落ち込んだりも
するから、全てが幸せとは言えないかもしれないけど、
人には知恵という武器がある
」

槙本「そうか
そう言った挫折感や喪失感を途中で感じていても、

自分の中に確固たる幸せの理想像が存在すれば、
思考が働く

そういった時、人は後悔をしないのではないか

うん
そうか
そういう時の人の思考は、


求め方に間違いがあるのかもしれない

失敗を教訓にして、違うアプローチを思考する

人は、自分の中に自分の信じる幸せを描き続けることが
できれば、幸せを追い求めることを止めたりはしない
できれば、幸せを追い求めることを止めたりはしない

いや、待てよ・・・裏を返せば、追い求めることを
止めないだけの理想を持って人生を進むことこそ
幸せなのではないのか
」

クスクス
・・・本当に興味深い


私の知り合いにも哲学者さんはいるけど、
何故、人は答えに向かって思考し続けている時、
これほど輝いていられるのだろう

これほど輝いていられるのだろう


本当に人間というのは面白い

透明「出来るじゃないですか
」

槙本「えっ
」

透明「今、槙本さんは、大勢の人の思考の中にいるんですよ

気付いているかな
」

槙本「あっ
」

透明「クスクス
人が人を想う時、それは人が人を

感じているという事でもあります

そこには、人が人であるがゆえの思考が存在し、
全てがつながっている・・・。
全てがつながっている・・・。
これこそが、真理を感じることなのだと想います
」

槙本「真理を感じる・・・何でしょう・・・何だか思考が
溢れ出す感じが・・・とても心地良いです
」

透明「クスッ
やっぱり、槙本さんの幸せは、そこにある

みたいですね
」

槙本「
」

透明「槙本さんの幸せ、それは未知への探究心

自らの理論が1つ完成しても、次を追い求める
無限の思考の中にあるのではないでしょうか
」

槙本「その通りです

何故だろう
今まで自分で考えていたモノが

完璧な形に変化したような、不思議な感覚です

そうか
先生が私の幸せを聞いたのは、こういうこと

だったのか

今なら、本当に良い論文が書ける気がする
」

透明「良かった
少しは役に立てたみたいだね
」


槙本「はい
あ、あの、先生
」


透明「んっ
」

槙本「もう一つだけ、先生の見解をお聞きしても
良いでしょうか
」
良いでしょうか

次回、難題が ・・・。
続く ・・・。







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