16日ソワレの観劇記でっす
今回はやっと、やっと前方に進出いたしました
6列目上手に近いセンターのお席
いや~~近かった
上手側なので、1幕のお目当ての場所
=エリー宿泊のお部屋は斜めから観る感じになって少し遠い、、、いや、十分近いんですけど
でもね~~何げにイイかも
顔はこっちに向いてるので姿や表情を全部堪能するには上手側の方が結構オイシイ……しかも
冒頭、エリーがバルコニーで佇むところで、いきなりエリーの視線上にいる自分に気づいて、、、ドキドキキュイ~~~ン
開始2分?で陥落。。。
あと、話では聞いていた(敢えてオペラで確かめなかったんです、っていうか、クリエだとオペラを使うのも気が引けて
)1幕ではエリーとアマンダは結婚指輪をしているのに2幕では外してることとか、シビルのメイクが3幕では泣き腫らしたのを表現=シャドウがぼやけてパンダ目になってる点等々、この目でしかと確認しました
ただ、前方席ゆえの難点
2幕の喧嘩シーンのテンポがど~にも乗れなくて……もちろん迫力は凄かったんですが、演出が見えてしまうというか、さじ加減が分かってしまうというか、机のひっくり返し方や転び方にそれを感じたのがちょっと気になりました。メタマクの時に感じた、音と動きと照明のタイミングが後ろと前で違いにも似てるような???ま、人間の耳と目って見聞きする位置で微妙な差があるから仕方ないのかな~~とも思うんですが。。。あとは、ちょいとお疲れ気味なところもあったのかなぁ
動きに俊敏さや遊び心を感じさせるような余裕が足りなかった感じ。悪魔並みの言い分
だとは思うけれど、お身体には気をつけつつ頑張っていただきたいですぅ
1幕、ますますスピードアップ
結構セリフが省略?飛んでた?変わった?ところがあって、「あのセリフはどこにいった?」と頭が混乱してしまうところがあったんですが(スミマセン
特定はできない…)、セリフじゃなくて普通にその場で頭に浮かんだことを喋ってると思わせるくらい自然で、益々こなれてきてました。特にシビルとアマンダ
肩に力が入りすぎかも
と思うような大仰な喋り方も減ってきてたので、とても聞きやすかったです
ヴィクター……じゅんさんらしさが出すぎ
とか漏れ聞こえてきてたんですが、そんなことはなくって良かったと思いますよ~~時折覗かせるイギリス紳士っぽい、嫌味に感じるほどの慇懃さを備えた振る舞い&口調。男の無邪気さ→厳格な空気に変えるところはホント、ゾクゾクしますわ。そうそう、あと、ヴィクター・アマンダ夫妻とエリオット・シビル夫妻が交互に出てくるタイミングも早くなってましたね~~元夫婦のはちあわせ→出て行くことを説得→失敗の場面、怒るシビルが出てくるところでアマンダはまだバルコニーのところにいたり……コレは結構
と思いましたね~~絶妙なタイミングが素晴らしかったです。
愛しのエリー…って、何だか歌のタイトルになっちゃってますが、今回のエリーは可愛いワガママっぷり全開でした。シビルに気持ちがないのも最初からミエミエというか、ここまであからさまにしなくてもいいだろう、ガキじゃあるまいし
とまで思うほど
パリに行こうと説得してシビルを怒らせ、結局エリーの方が逆ギレして「んんん~~~もうぅっっ」と駄々をこねるところとか、もう可笑しくて可笑しくて
でもね~~アマンダに再会してからの表情と雰囲気の変化は秀逸
切なそ~に、愛しそ~うに見てる視線が子犬みたいなんですわ
しかも、分かり合ってるというか、馴れ合ってるというか、2人の間に壁を感じさせない独特の雰囲気が出てるところが凄いな~~と思うんですわ。これぞ元夫婦をちゃんと表現してるって感じで……お互いの今の暮らしを聞くところとか、静かな愛情みたいなのを感じましたね~~
でも
ヴィクターのことを話すアマンダを見る時のエリーの視線。もう~~嫉妬の炎メラメラなんだから
表情にあからさまにそれが出てるのが可愛くもあり、自分勝手でもあり……で、静かにくすぶってた煙に火がぼぉっと点いて
アマンダに“愛の告白”をするところ、全身から
好き好き
な心が滲み出てましたわ。いや~~~じいが目の前に立ってたら、、、死亡決定でございますぅ
じいのお気に入り
思い出のメロディーが流れてきて2人がそれに気づくところ。今日は2人の表情がしっかり見えたんですが、エリーはハッと
なって口ずさむんですが、アマンダは苦味を含んだ微笑を浮かべて一度は思い出を突き放すような表情になるんですわ。何とな~~く男と女の違いを感じたような
2幕ですが、、、今回思ったのが、実は2幕&3幕は上手側の方がオイシイんじゃないかってこと←魔女視点で、という限定ですが
確かに1幕&3幕はエリーは下手にいることが多いんですが、2幕は断然上手
しかも、、、じい的には無条件にカッコイイタキシードやスーツも好きなんだけど、2幕のだらしなかっこいい方がツボ
となると、上手の方がそれを堪能できるんですよね~~そんなわけで、青いドレスガウンをバッチリ堪能しちゃいました
もう、ね~~テンション上がりまくりというか、、、こんな気持ちになるのは、やっぱり愛しの君だけ
ここのところ浮気続きで(笑)、ふと「アマンダは5分おきに不倫するには集中力に欠ける」というセリフを思い出して自分で可笑しくなっちゃったことも
ラブラブ→喧嘩の繰り返しのところ、ちょっとした掛け違いやすれ違いで良い方にも悪い方にも変化していくんだと思うんですよね~~最初の「クリブス」の後の仲直りで、アマンダが「私が悪かった。言い過ぎたわ」、エリーが「俺も君の癇に障るようなことを言ってしまった」と言うんですが、ソコなんですよ、まさに
冷静に考えれば分かることなのに、ちょっと気を遣えばいいことなのに、わざわざそのスイッチを押すか?みたいなことを言っちゃうものなんですよね~~コレ、修羅場前のやり取り(ブランデーを飲む飲まないの言い合いのところで特に!)で思いましたわ。じいは第三者的に一歩引いて見てるから「それは言っちゃマズイでしょ」「だからそこを突っ込んではいけないの!」と分かるんですよ。それをバカ正直に言っちゃう2人が切ないというか可愛いというか……もしかしたら、羨ましくもあるのかな~~そこまで剥き出しの感情表現を交わせる仲っていうのが
だからこそ、なんですよね~~切なかった
こんな風に思ったのは初めて。100%見せ合える仲だから上手くいくとは限らないし、「別の理想」を求めて、その中では生きられない自分もいて……実は「不機嫌なジーン」を思い出してたトコもあったんですわ。1幕でヴィクターがアマンダに「君がいつも大丈夫なようにしてあげるよ」って言うセリフがあるんですが、逆のことを仁子ちゃんが言ってるんですよね~~で、女性は「大丈夫なようにしてもらうことに安住できない」タイプで
更に、本当の自分を見せられる相手と平和に暮らすのも難しい。。。そんなところに切なさを感じつつ、バカだな~~可愛いな~~と思える男と女に乾杯
って気持ちでした。
3幕の4人で朝食
これ、1幕でパリに行き先変更する話をエリーとアマンダがしてて、「ルーアンの安宿でばったり遭遇。しかも朝食に下りてきたところで4人で食事して…」と話してたところに呼応してる
それを踏まえると1幕で更に笑えちゃったりするんですよね~~
アマンダのコーヒーに入れ方(エリーに対して“だけ”)はますます豪快になり、ヴィクターがシビルに言いたい放題文句を言われてるところは、ただ聞いてるだけじゃなくてコーヒーを入れてガタガタ震えながら「面白いこと」をしまくって……衝撃の?笑劇の?ラストに向かって更に笑いに拍車がかかっています
いや~~涙が出ちゃうほどでした
でね~~3幕のアマンダのセリフ、本日のじい的ヒット
エリオットの魅力を理解できないヴィクターに「上手く説明できない魅力というか、私の悪い部分が惹かれてしまう」みたいな内容のことを言うんですよ。じいもまさに“上手く説明できない”んですが、めちゃめちゃよぉ~~~~く分かります。強いて言うなら本能で惹かれてるっていうのかなぁ
分かりやすい褒め言葉にはならない、どちらかというとダメダメなところしか指摘できないんだけど、そこに何ともいえない魅力があるというか……じいにもいろいろと、、、ね、心当たりが
さ~~て、次回のデートは来週です
それまでに打ち勝たなくてはいけない浮気の虫がいろいろと。。。でも大丈夫
と、思います
今日エリーに会って確信したから……うん、きっと大丈夫