11時公演に行ってきました。いちおう前々楽
凄い盛り上がりでした……と言っても、いつぞやのダブル退団の時の異常な近寄りがたい空気ではなくて、まぁソコソコ普通な感じで
今回は二度とないであろうお席での観劇
SS席
3列目
センター近く
ヅカでオペラなしで観るなんて!!!じい、何のツテもない一般ピーポーだし、後援会なんて入ってないし、たとえ入っていても“下々の者”には縁のない場所←いろいろと事情が…ね、あるらしいので
たまたまダメ元で出したカード会社の抽選に当たっただけです
でも、周りはコアな方々が満載。オケピと銀橋を挟んでいるとはいえ、2・3列目でオペラでがん見って
2幕では泣いてる人がいるし
正直、この程度で泣いていいんですか?!と思ったのですが… でもね~~場の空気を壊しちゃいけないと思って
苦手な最後のショーも銀橋進出の時の拍手も、周りに合わせて頑張りました
いや~~ホント近かったですわ
最初の頃は慣れないし恥ずかしいし眩しいし、銀橋に誰かが登場する度にドキドキしちゃいました。目が合ってないのは分かってても、やっぱり自分の方を向いてたら「ハッ
」とか思っちゃうし(笑) 2幕からは慣れてきて大丈夫だったんですが、逆に冷静な目
男役の方々は女性にしたら高い方なんですよ
でも、やっぱり本物の男性と比べると線が細いし小さいな~~と感じました。舞台栄えはする方々ばかりだから、遠くから観る分にはいいのかもしれないんですけどね。で、逆に近すぎて困ることも……「私が踊るとき」は閣下とシシィが両側から銀橋を渡ってくるんですが、どっちを見よう?と贅沢な悩み
二人の火花バチバチの対決をフレームに収めるには厳しかったですね~~あと、1幕最後でシシィとフランツが一緒に生きていくことを誓う姿を銀橋から閣下が片ひざ座りで眺めるところ。実は勝手に思い込んでたことがあって、せり上がる装置がついているって……でも、実際はオケピ内に階段?があって、そこから普通に上がってくるのね
知らない方が良かった真実…か
でも、銀橋って思った以上に幅が狭いんですね~~あそこで普通に踊ったりできるのは凄いと思いました
あと、近いゆえに分かった表情。1幕ラストの「陛下と共に歩いてまいります」というシシィの言葉を聞いてすっごく悔しそうな顔をするところは「おぉ!」と
ヅカ版もナマで観るのは3回目。東宝版は完璧に把握してるし、ヅカ版との違いもバッチリ。ちょっとした歌詞の違いとか、舞台の出る位置とか、、、東宝版と下手&上手の出が逆なので。これを全て把握しているじい、十分にヲタだと思いますが
中身や舞台のレベルはともかく、音楽は同じですからね~~(オケは相変わらずのドヘタでしたが…)見えてはいけない幻影が
ま、これは情景反射というか、不治の病というか、仕方ない
ま、現トップの瀬名じゅんさんが前トップの退団公演でやったエリザでシシィをやってて、じいはこれは初ナマ宝塚で、この年の夏にじいの閣下を観尽したわけですから。。。あれから4年かぁ~
それにしても、さすがヅカ
セットは豪華というか派手すぎて眩しかったわ~~最初に黄泉の世界で閣下とシシィが出会う場面は、閣下が座っている椅子にゴテゴテ飾り?しかも椅子ごと動いてるしぃ~~~思わず想像しちゃった遊園地(笑) あと、閣下の衣装も……正直、ちょっと演歌歌手の衣装に似てる
これまた眩しかったですわ。
全体的な出来は、まぁ今持てる力は十分に出して作り上げた舞台なんじゃないかな~~と
ただ及第点ではあるけどインパクトには欠けるというか……歌は、、、まぁヅカレベル限定で悪くはなかったかな~~いちおう安心して聞けました。ただ役のオーラや感情が伝わってこなかったです。もう一息!あと一歩!!踏み込んで感じさせてほしいのに~~
正直そこまで求めるのは酷というか、できないだろうから(爆!)別にいいんですけど、何となく残念な感ありかも
特に!!ヅカ限定でじいのこだわり場面
ルドルフの棺の上で死を求めるシシィに「死は逃げ場ではない」と言って突き放すところ……上手の壁にすがる姿が切なさ満載なのに、そこまで走っていく姿にまずツッコミ。普通の全力疾走、運動会じゃないんだから
その後の「愛と死の輪舞」リプライズも普通すぎて物足りないし。ま、じいの中にはどうしても宙エリザというデフォがあるのでね~~これを超えるものに出遭うのはなかなか困難
瀬名トート、じい的には2年前に観た水さんのよりは好みかも、です
さらに4年前に観たシシィ役よりもやっぱり似合ってるような
見た目的に……か
思いっきり少女マンガから抜け出したような風貌で、正直女っぽいところもあるかな~と思ったんですが、以前ある演目で某組某トップさんに感じた女性な面が見え隠れするところに感じた気持ち悪さはなかったです。ホント、キラキラな夢の世界を描いたマンガを読んでいて良い気分になるのと同じ感じ、その時だけ気分良くさせてくれたらいいというか
まぁね~~スターのオーラに包まれた人が目の前にいたらおかしくなるのも無理ないっ
歌はソコソコでしょうか???「最後のダンス」は迫力
今回の閣下、どちらかというと切ない系よりも包容系なんですが(シシィの配役が下級生からの抜擢というせいもあるのかもしれないけど
)、苦手な俺サマな感じはなくて、耐え忍ぶ感じでもなくて、優しく待って待って待ちわびて~という感じでした。最後にシシィを迎え入れるところ……ここもじいのチェックポイント(笑) 自信たっぷりに手を広げるのはNG
来てくれるかな~って感じで視線を逸らしているところにシシィが飛び込んできて~~と、基準は何かというのは黄泉の国に通われた方は分かると思いますが
瀬名トートはただただ優しく受け入れてたんですよね~~その後のせり上がりでシシィが跪くのは嫌なんですが、一段高みに上ったところで受け入れている感じは、、、嫌いではないです
凪七シシィ、普通の娘役トップのような華やかさには少々欠ける
でも、精一杯歌って演じているのは分かりました。かなり難航したらしい今回のシシィ役……かなりの抜擢人事だったそうですが
まぁそれなりに。。。ヅカ版って健気で可哀想な面を強調するんですよね~~東宝版だとタイトルロールということもあるから強い面を押し出しているし、ウィーンオリジナル版に至っては強いというよりも強情で人の話を聞かなすぎてヲイヲイ
だし。凪七シシィは派手さがない分、1幕では可憐さに欠けるな~~物足りないな~~という感じはあったけど、2幕の落ち着いた感じは良かったと思います。ただね~~やっぱりまだヒロインを演じるには早すぎ
今できることはやり尽くしているんだろうけど、今一歩足りないのよね~~
霧矢フランツ、う~~~ん
申し訳ない
オーストリア皇帝の威厳が感じられず、ただの金持ちボンボンにしか見えなかったです。めちゃめちゃ優しそう、というか人の良い雰囲気は感じられたんですけどね~~で、威厳といえば城咲さん演じるゾフィー様
東宝版の1幕の寿ゾフィーの感じを彷彿させる美貌と強さを兼ね備えた皇太后だったんですけど、どう頑張っても女官長どまり
せいぜいリヒテンシュタインってところでした
ルキーニの龍真咲さん、ルキーニの持つ狂気さはなかったけど、存在感は悪くなったです。もう少し遊びやふざけた部分と狂気な部分が備わってくれるといいんだけどな~~そして
ルドルフ、、、これが大問題。今回は役替わりで遼河ルドだったのですが、はっきり言って殺意を覚えました
歌、演技ともに棒……ってか大根すぎっ
閣下が拳銃を渡す前に撃ってますよ~~じいなら。いや、マジ、酷かった
ちょっと甘々な評価かなぁ~~ま、あくまでヅカレベルでの話ということで←これはこれで失礼ですよね~~(爆!) ただ、ここまで別物に作り変えてくれると、割り切って楽しめるということもありますわ、、、好き嫌い、上手下手は別にして。マンネリ化、再演しすぎ、キャストもグダグダで、さらに昨今のゴシップで地に落ちた東宝版を観てるよりはある意味何も考えずに観られる分は楽なのかな~と。ま、ネタ?息抜き??として…ですけどね