じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

10/14~26 芭蕉通夜舟 東京公演
 ≪地方公演≫
  10/29 群馬 11/2 宮城 11/12 岩手 11/16 兵庫 11/17 丹波篠山 11/23~24 名古屋 11/30 大阪

? はれ予報11月号
10/28 Numero TOKYO12月号(扶桑社)
11/1 CINEMA SQUARE vol.150(日之出出版)
   朝日新聞夕刊
   朝日生命生活情報誌「SANSAN」
11/7 映画「アングリースクワッド」完成披露上映会
11/22 映画「アングリースクワッド」公開

【2025年】
2月 WOWOW ドラマW「ゴールドサンセット」放送

TVTaro、そしてpapyrus

2009-08-30 20:39:30 | 内野聖陽さん
続きでっす

「TV Taro」も中心は悪エレの話……なんだけど、「役者流儀」というタイトルのコーナーということで内野さんの役者魂に溢れた言葉が散りばめられた素晴らしい記事でした 「自分自身が役者として完成しているなんて思ったことがないし、今の演じ方がベストだと感じたこともないんですよ。理想は与えられたキャラクターとして、ただその場に存在することなんですが、これが実に難しい。」と理想的な芝居についての質問に答えていらっしゃるんですよね~~でも、それが決して敷居の高い、近寄りがたい理想じゃなくて、どこかに人間くささを感じるところが良いんですよね~~更に「つくりものではあるけど、その人物の息づかいを自分なりに感じたいし、心のあり方を身につけたい」ともおっしゃっている。だからこそ リアルに心に突き刺さってくるんだと思うんだけど。

でもね、「男って意外と弱い生き物で…」と言いながらご自身が演じられる役にも愛すべき弱さを見出そうとされるとか 内野さん自ら悪いクセとおっしゃっているけど、ホント、マジ、そう思いますよ~~負の部分さえも許せないし嫌なのに惹かれてしまう部分があるから。時としてそれが欠点になることもあると思うんだけど、、、だからこそじいは望んでるんですけどね~~絶対に好きにならないような、すんごい悪い役をやってほしいな~~って

最後は「papyrus」 初めて見る雑誌ですぅ~~お店の中を探し回ってようやく発見 意外なことにこれでもか!というほど山積みになってましたわ 他の記事もなかなか読み応えのありそうな感じだったんですけど、一瞬迷いました だって、、、お値段もさることながら、通販カタログみたいに分厚いから重いんだもん ま、肝心の内野さんの記事が捨てがたい内容だったし、別のページに悪エレの1P広告を発見しちゃったから頑張ってお持ち帰りしましたが……肩が痛かったですわ。大きさはコンパクトでA4が入る通勤バッグにきっちり入ってくれたので助かったけど、、、やっぱり重いっ

これまたしつこく(笑)中身は悪エレなんだけど、サブちゃんの「自分の人生を消化試合として終わらせたくない。どこかで一発逆転ホームランを打って、一軍に行きたい」と思っているキャラクターの話から発展して、内野さんのお仕事に対する姿勢が語られている内容になっています。内野さんは役者として自己限定をなるべくしないようにしているし、「フィクションを作っていく、つまり未知なものをクリエイトしていく仕事だから、事前にゴールは絶対に見えない。どんどん予想は裏切られていく」そうです。でもそれは嬉しいことだって……でもね、「え?オレ、こんなこと引き受けちゃってたの?みたいな。そういうことばかりですよ、俺の人生」とおっしゃってますが……そういう行き当たりばったりが面白いし魅力なんだけどね、、、ちょっとは考えてよね~と思うところも無きにしも非ず、、、と……ね

演技表現に対して、安定感を求めたいとは思わないのか?不安はないのか?という質問で、「僕は変化し続けたいな。安定していないギリギリの状態に生きている人にエロスを感じる(笑)」と答えていらっしゃるけど、エロスを感じるという表現がツボでしたわ。何か~~こうぅぅ~~~上手くいえないんだけど、すんごく素敵 ただ華やかな存在感とか役になりきるとか、そういうことじゃないんですよね~~もっと根源的なものというか、時として触れられたくない心の奥底というか……だからこそ内野さんが演じられる役に心底陶酔して惹かれてしまうんだろうな~と思いますわ。

でね~~ここでふと思い出した言葉があるんですよ。5年前か?「アクチュール」がまだ「男優倶楽部」という誤解を生みそうな雑誌名だった頃のインタ記事。内野さんが「何かしら挑戦しないと風は吹いてこない。気圧を変えないと現場で台風も生まれない」とおっしゃっていたのを思い出したんです。何か似てるな~~っていうか、全然ブレてないところが凄いな~と思いました。それに、今回は「一緒に真剣にものを作って肩をすかされない人たちだと思うと、どんな過酷な状況でも『やる!』って思っちゃう。一緒に死んでくれますか?みたいな(笑)」ともおっしゃってるんですよね~~確か、これは風林火山の時だったと思うんだけど、現場を支えるプロの仕事に心を奪われたって……「やるなら本気の目の色になっていたい」内野さんだからこそ、そういう人たちや作品と出会えるのではないかと。な~~んかエネルギーを貰いましたわ。じいも頑張らなくちゃ

、、、と言いつつ、サザエさん症候群になってる感じ 明日からまた病気の巣窟での仕事です。辞表を出すのかな?もうちょっと頑張るのかな??それは体調を見てからになると思います。ま、長くても次の〆日までの勤務になるはずだから……それに大阪でのデート が待ってるから。あと、明日も一つ楽しみあり。夜はライヴ@恵比寿 に行ってきま~す。
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アクチュール

2009-08-30 19:51:31 | 内野聖陽さん
今日は選挙の投票日。本当は9時ぐらいに行って投票所の近くで朝マックをしようと思っていたのですが、時間がズレて結局投票→別のお店でランチ になってしまいました 台風が来ているせい 急に降ったり晴れたり変な空模様です。次の土日は絶対にこういうことがないように……何があっても飛行機には飛んでもらわないと困るので

本日発行のフリーペーパー@神戸 残念ながら無理っぽいですぅ~ 遠征の時に会う約束をしている旧友が配布地域に住んでて、しかも神戸新聞を購読しているので聞いてみたら入ってなかったらしくて……「毎日とっちゃお」の時も似たような状況だったんですよね~~じいの生息地域は配布地域なのに置いてなくて、隣接している自治体の販売所まで買いに行ったので ゲットできた方のレポ待ちでございます。。。

で、じいの方はいい加減書かなくては ですね~~溜め込んだ 雑誌の記事の感想をドド~ンと三連発で 全て発売日にゲットしてたんですけど(疲れて帰ってきても内野的用事なら寄り道できる)今更な感じですがお付き合いいただけると嬉しいです

まずは「アクチュール」 いきなりですが先に言いたいことを少し。この記事を書いた人の文章、すんごく読みにくい 何だかバラバラしてまとまりがないように感じるんですよね~~どういう人だよ?!と思って調べてみたら結構舞台系のお仕事をしているみたいで観る目がないわけじゃないみたいなんだけど、意見の違い云々じゃなくて首をかしげるところが随所に 例えば、出とちり(レミゼの話ですよね~~目撃はしてないけど裕サマバルとの光景が浮かんできてニヤリ)のところで「そういう話も、役に向き合い過ぎるあまりの出来事なのかもしれないと思えてきた」と書いてますが、ちょっとズレてませんか?と……あと、BBの話で「(ラストのどんでん返しについて)この、心地よいヤラレタ感も、どこか「悪夢のエレベーター」を見た後と同じだった」って、心地よいだけか???そうじゃないだろうに、と思うんだけどな~~何だかプロの物書きとは思えない文章にちょいと苛々させられちゃった

でも、内野さんのお話そのものは濃厚な内容でしたね~~しかもたっぷり8ページ 写真も充実 おっ!“いつもの”衣装じゃない と思ったら今度は別の(笑)いつものやつ。いや、じいはナマでこの赤パンツを見てますけど、最初に見た時は素敵~ と思ったんですよ しかもじい的に思い出深いパンツだから でも、、、さすがに続くと……グハッ ノーコメントです(笑) インタの内容はもちろん悪エレが中心。悪エレ宣伝部からガイドラインが出ててネタバレしないように5つの紹介禁止箇所が記されていたとのことです。内野さんが「困っちゃうね。話すのが難しいなあ(笑)」って……そうでしょう、そうでしょう 天然なところがあるから、思わずポロッと言っちゃいそうだし~~いつぞやのシークレットライブでは、マクベスのあらすじを紹介された時に結末まで喋っちゃってたし、秘太刀の時は種明かしをしそうになって「ヤバッ…」みたいになったこともあったし。じい、今回は原作は読まずにまっさらな気持ちで見に行こうと思っています 帯付きは欲しいけどそれまではお預けで

悪エレで演じたサブちゃんですが、「基本は、見た目を考えるのは二の次」だけど今回は「見た目が重要だったので結構凝りましたね」と内野さん。水玉の赤いシャツはオーダーメイドなんだそうですね~~外見で分かりやすいものよりも内面からジワジワと魅せてくださるのが内野さんで、じいはそういうところが堪らなく好き……というか中毒になってるんだけど、内野さんが演じられているサブちゃんなら同じ電車に乗っていたら是非とも近づきたい……か…な ←自信はない しかも凝ったのは見た目だけじゃなくてコテコテの大阪弁にジェル3本使用の固めまくった髪 監督の堀部さんは驚かれたそうですが、そこまでトコトンやってしまう、しかも自覚なし???なところは魔女的にはおなじみというか、それが内野さんだよね~~と特に驚くこともなく(笑) でもさ、、、どうせ固めるなら懐かしのダイエースプレーなんていかがでしょう? 激しく髪には悪いと思いますがジェルを3本より楽々に作れるかも

今回の映画、エレベーターの中という密室の狭い空間。ライターさん、ここだけはGJ ということにしておきます……「舞台出身とはいえ、内野の場合は小劇場ではなく大きな劇場でのダイナミックな演技が魅力」と書いてましたが、大先輩の魔女サマにストプレ尽くしだった昔の話を伺った時に似たようなことをおっしゃっていたんですよね~~この人はココの劇場だとはみ出してしまうって 決して大味じゃないんですよね~~繊細さと大胆さを持ち合わせた自由自在で振幅が大きい素晴らしい役者さんだから 内野さんは悪エレの密室について「その狭さが、心理的に役者たちに負荷をかけるんで、むしろ僕たちにとっては狭いほうがやりやすかった」とおっしゃってて……しかも、堀部監督もカット割じゃなくて芝居で見せようとする撮り方をされたみたいなんですよね。いや~~濃厚なドラマが期待できそうですぅ~~とっても楽しみです

後半は内野さんの魅力に溢れた言葉がてんこ盛り「切羽詰った時に、人はどうするのか」というところに興味津々の内野さん……ご自身については「冷静に判断して行動するかもしれないし、一番パニックになるかもしれない…(以下省略)」とおっしゃってましたが、その言葉がいかにもAB型だな~と苦笑してしまいましたわ じい、AB型を身近で見て育ってますので心当たりがありすぎっ クールとバタバタ、どっちも持ってるから厄介な人種なのよね~~トホホ あと、「できたものだけ見てほしいほうですね。と、言うか、俳優で、素で勝負している人なんているのかな?僕はフィクションに携わっているという時点で、既に存在自体もフィクションだと思う」「もともと役者をやっていておもしろいと思うのは、日常より非日常に置かれた人間が何をするのかみることができること」「こんな人いないよ(笑)じゃなくてこんなひといたら素敵(うっとり)に変える」……でもね、完全に架空の人、夢の中の人じゃないんですよね。確かに内野さんが作り上げたキャラクターが目の前にいるわけなんだけど、そこには人間の真実が溢れていて説得力を持って心に訴えてくるし、それは内野さん自身の魅力でもあり。。。そのひしめき合いが難しくて面白いと思うし、演じる人を愛する所以でもある。リアリティあるものを思いっきり日常レベルで演じてしまったら、あまりに近すぎて心も目も閉ざしてしまう恐れがあると思うし~~←実際にそういう舞台を観て実感したことがあるので。それに、これまた何度もおっしゃっていることですが、初日を迎えるまでとっても苦しまれるそうなんですよね~~その結果生まれたものを見せてくださるわけだから、「自分と違う役を生み出すには相当なパワーで向かわないと」とおっしゃる内野さんに向き合うためには、受け止める方も満タンチャージにしとかないと でもね~~「日々格闘しながら、やっと初日を迎える」内野さんですが、永遠にお稽古したいわけではなくて「いや、期限が区切られているから」と夏休みの宿題と同じに語られるところがお茶目というか、そのサラリとしたところが素敵だな~と

台本に向き合う話をされるところやオンとオフの切り替え、最近は少し肩の力が抜けてきているような?話等々は、変わらないところ&また一つ脱皮されたのかな というのを感じました。「私生活」辺りの頃はどことなくもがいていらっしゃるようなところがちょっとした言葉の中に感じたことがあったので。

BBの話ももちろんあり。「(小児性愛者なのか?という疑問とかじゃなくて)そこで繰り広げられる男と女の深い溝や深い感情やら、人間の醜悪なものまで含めた愛おしさやら、沢山沢山リアルなものが描かれているところがすごいと思います」って……そうなのよぉぉ~~その奥深さにどれだけ苦しんだかっっっ 機会があるならじいの心を思いっきりぶつけてみたいところですが、凄いリアルでざらざらしてて厄介で魅力的な作品。こんなお芝居に触れられたことは悔しいけど 感謝ですよね~~でもね、レイについて語る内野さんへ ウーナって、いや女って年齢に関係なく底知れない正負のパワーがあるのよ

うわ~~随分長くなっちゃった 続きは次へ
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ブラッド・ブラザーズ

2009-08-30 01:22:42 | 観劇記
今日はクリエにて「ブラッド・ブラザーズ」を観てきました。「私生活」以来のクリエですが、相変わらずの詰め込み客席で でもハコの規模はそんなに大きくないので後ろでも十分に観やすい感じ←がん見する必要もないので ギリギリまで迷ってたんですよ~~行くなら8月の方のキャストがいいな~と思っていたので。そしたら友人の悪魔の囁き……いえいえ 心惹かれる感想に「やっぱり行かねば!」ということで急遽テレザで予約 残り少ないA席、21列目の下手のお席で堪能してきました。

じい、実はこの作品を観てるんですよね~~ずっと昔に 当時夢中だった某俳優さんにナマでどうしても会いたくて まだ学生だった頃でチケットは決して安くないし、そもそも田舎育ちでチケの買い方なんて知らないし(ネットなんぞありませんでしたから)、プレイガイドといえば市街地の家電量販店の中にある地元企業がやってる…って感じのところだったので。なので、こっちに住んで昔は我慢を重ねていたこういう経験ができるのが夢みたいで……確かお小遣いを溜めたのか?バイトをしたのか??忘れちゃったけど、とにかく行きましたね~~当日券、しかも千秋楽という まぁ今考えれば無茶なことですが……ただね~~一番印象に残っているのは、千秋楽で、特別カテコがあって、客席降りがあって、お目当ての人に握手をしてもらったこと ヘタレ以前の問題ですよね~~でも、音楽な耳 は健在だったようで、じいの体のどこかに残っていたみたいです。今日観劇してて最後のナンバーは聞き覚えがあって少しだけですがちょっとだけ当時を思い出したので

おっと……昔話はこれくらいにして、本日の観劇記、行きまっす(ネタバレありなのでご注意を

この作品は1983年のローレンス・オリビエ賞の受賞作で、というと2007年受賞は……フフフ 北九州の話になりそうなので止めときます どちらかというと古典的な作りかな~~ミュージカル特有の突然歌い出すところがあったし、無理にそこで踊らなくても~と思うような場面も結構あったので。ま、歌というよりもストプレ部分が多い感じ 耳に残るナンバーといえば「マリリン・モンロー」とか「嘘だと言って」くらい???派手なナンバーがあるわけではないので。

あらすじはこちら 最後は悲劇的な結末です ミッキーがエディを撃ったと同時にミッキーは会場に入ってきた警察官たちに射殺される。ラストの演説会場は思いっきり客席を使うんですわ。ミッキーとエディが舞台上で対峙し、客席真ん中の通路に警官たちが銃を構え、後ろから母親2人が入ってくる。じいの席の真横には久世さん演じるライオンズ夫人が!!!ふと気配に気づいて斜め後ろをみたら立っていてビックリでした。ある意味威圧的な存在感、、、凄かったです あと、、、演出というか伏線の入り方 ちょっと露骨過ぎ 不吉な未来を予感させる迷信=テーブルの上に新しい靴を置く、というのはいいとして、子供時代の遊び道具におもちゃの銃を登場させるところとか、ミッキーに双子の片割れは赤ん坊の時に死んだ話をする歌の中に天国だの裕福な暮らしだのを想像させる歌詞が出てきたり、因果応報な内容=借金や買い物の支払いを彷彿させるような歌が繰り返されたり。。。悪くはないけど、あまりやり過ぎると安っぽい感じになるような気がするので

ただね~~最後は予想外にダダ泣きでした いや~~ここまで涙涙になるとはっっっ 銃弾に倒れた二人に寄り添う本当の母親……そして二人の手を繋がせるんですよ。もし二人が一緒に育ってたらどうだったのか考えると必ずしもこの悲劇を避けられたとは言えないし、ミッキーが最後に母親に言った「どうして僕の方を預けてくれなかったの?」という言葉は二人を同じように愛し続けた母親の気持ちを思うと切なくなるし、エディは裕福な暮らしをしていたけど決して幸せだったとは言えないし……だからこそ、プラスにもマイナスにも引かれ合う二人が真実を知らずに並んでいる姿は悲しかったし、真実を知った後→二人とも死んで倒れていたという姿は堪らなかったですね~~ それに、ずっと観てて思ったんですが、ライオンズ夫人は完全に悪役なんですよね。子供を1人分けてと言って、いつでも会いに来ていいと言っておきながら秘密がバレるのが恐くて引っ越す、愛情のかけ方がどう見ても間違っている、、、正直その身勝手さにムカつきました でも、実の母親のジョンストン夫人にも罪はある。どんな理由があっても子供は手放すべきではなかった。そのことにおいて罪は消えないわけで……ただ、それも環境がモノ言う部分はあると思いましたね~~ギリギリのところで生活していて、世間に対してあまりにも無防備なところがある。知識がないから無茶な生活をしたり、その場限りの浅はかな判断で子供を上げることにしてしまう……許されない罪と自分の力ではどうにもできない現実。そういうものを全部含めて涙が溢れたのかもしれないなぁ~

あと、やっぱり階級制度も外せないかな~~ミッキーとエディが18歳で再会した時に、ミッキーは失業中でエディは大学生活を満喫中。あまりにも生活が違う二人がぶつかり合うシーンがあるんですよ。ミッキーは「お前みたいな境遇なら子供のままでいられるけど俺は違う」と言ってエディに対して羨望と憎悪を投げつける。一方のエディは「今は仕事よりもクリスマスを楽しもうよ。お金だって僕が持っているから大丈夫」って。ふと思い出したのがミーマイ。ジェラルドが「朝起きて仕事に行くなんて、そんな恐ろしいこと」と言ってるんですが、上流階級の考え方が表されたセリフだと思いましたわ。しかも悪気はないんですよね~~ただ“知らない”だけ。でも、今回はこんな風に溝のあるやり取りをするのが本当は同じ出自で血の繋がりのある双子だけに、その「溝」がより深く、より広く、そしてあまりにも哀しい、そしてすご~く皮肉めいたものを心に埋め込まれたな~と思いました。

キャスト感想。一部思いっきり毒吐きありですが

主役の二人、めちゃめちゃ素晴らしかったです 特に子供時代は抜群 ずっとずっと前に観た時は、、、スミマセン どう見てもオジサン二人が子供の服を着て、一歩間違うとコントですか?みたいな感じだったので 聞かん坊でやんちゃな悪がきのミッキーの武田君、可愛かったですね~~思わずヨチヨチ としてあげたくなっちゃう感じ。反対に岡田さん演じるエディはガキ大将にいいように使われるヘタレ少年。世間知らずのボンボンで素直に悪知恵を教え込まれていくところが凄く面白くて 二人とも絶対にこういうの、近所にいたよね~~と思うキャラクターでした。今の子供たちには分からないかもしれないけど、野原で年の違う近所の子供たちが一緒に駆け回る経験をした世代なら実感できると思います。人差し指と中指をクロスするネタとか、めちゃめちゃ懐かしかったわ~~

子供時代はミッキーの方が好み でも、2幕で成長してからは完全にエディに恋してました……はい、白状いたします またもや浮気の虫が 岡田さん、素敵ですぅ~~ 本当はミッキーの彼女のリンダが好きだけど本心が言えなくて、そしたらリンダが薬中毒になったミッキーのことで相談しに現れるところで、二人が昔3人で無邪気に遊んでいた頃のようにデート(ある意味……ね)する場面、思いっきりハートを飛ばしまくりでした 勝手にリンダになりきってお姫様気分 実は、、、マリウスの時も同じ感じだったんですわ。彼だけがやる演技にも惚れたんですが……コゼットになりたかった もうぅぅ~~じいが浮気しちゃうのは本命がちゃんと捕まえてくれてないから!と勝手に責任を押し付けちゃいます

母親役のTSUKASAさんはハスキーボイスでジャズシンガーっぽい歌い方 この作品はかなり……っていうかほとんどこのジョンストン夫人が歌っているんですよね~~冒頭シーンはちょっと年を取りすぎな感じがあったけど、後半は母性に溢れた母親にピッタリ。もう一人の母親・ライオンズ夫人の久世さん、確か前にお会いしたのはM!の時の男爵夫人だったかな~~あの時も悪くなかったし、今回も上流階級の夫人を見事に演じていたと思います。最初はちょっと、、、ジョンストン夫人同様に……ね ただ欲を言うならもう少し強い存在感が欲しかったかも

リンダの鈴木亜美ちゃん。じい、ASAYANでデビューする過程から知っていますが、ずいぶん線が太くなったというか、男よりも成長が早くてませている女の子っぷりが良かったです。昔はいかにも男受けするような雰囲気が何だかな~ と思っていたんですが、大人になりましたわ~~亜美ちゃん

そして、、、ストーリーテラーの下村さん。言っちゃっていいですか~~邪魔 かつらのせいもあるんですが見た目が思いっきり千の風の人 それも気に入らなかったのですが、それ以上に存在がとにかく目障りで……確かにアクが強い、どす黒い雰囲気が必要な役だと思うんですよ。ただの狂言回しじゃなくて、ラストの悲劇を予感させるものを随所に埋め込む大事な役どころ!それなのに存在が邪魔ってどういうこと???歌は確かに上手い……と言っても特別凄いわけではないし、オレ様的な歌い方や仕草があるけどそれが許させるだけのものがないんです。例えば、この前まで吸血鬼だった人は他はどうであれ(爆!)「~様だから」と許される部分はあるし、時に派手すぎる存在感でヘキヘキすることがあるジャベでジョンな人もその華やかさで納得させるものがあるんですよね。でもね~~それがないんです、、、大根以外の何者でもない……某劇団にいれば他もそうだから(爆!!)主役を張って目障りになることもないんだと思うんですけどね~~何だかこれならマンネリ化してでも兄ルキの方がマシに思えてきた…

最後は毒吐きになっちゃったけど、この点を除いたら良い観劇でしたわ 初日付近に行かなくて良かった~~通ってた可能性大!ま、それはそれでもっと深いところまで探れた作品だと思いましたが……1回では観切れない、感じ切れない多くのものが潜んでいると思うので
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