ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が11月4日の一斉逮捕で物議を醸しています。最近ではレバノンのハリリ首相の拘束疑惑もありましたね。欧米での懸念に理解できるところはあります。
でもムハンマド・ビン・サルマーン皇太子はイスラム諸国の中でも超保守的とされる宗教界と戦ってきた人物とされています(サウジ突然の政変、その真の狙いはどこにある Newsweek 2017年11月17日(金)15時40分>社会的な側面では、超保守的な宗教界を相手にムハンマドは戦っている。宗教界はあらゆる手段を使って、特に女性をめぐる変化を阻もうとしてきた。サウジアラビアは女性の自動車運転を禁じていた世界で唯一の国で、女性の運転禁止は国家のイメージを悪くするだけだった。これを変えようとする過去数十年間の努力がやっと実った形だ)(サウジアラビアの改革は宗教と衝突する(Financial Times 2016/4/28 15:45 archive.is))(サウジ、女性の運転容認 宗教界の反対押し切る 日経新聞 2017/9/27 9:42)。
だからと言って政敵相手に何をしてもいいという訳でもないと思いますが、政治的安定がないと、古今東西難しい問題を解決するのは難しいのも確かなことです。中東ではフセインという独裁者を倒したら、ISというよりタチが悪いのが出てきたという事実もあります。
宗教弾圧が望ましい訳ではありません。ですが決め付ける訳ではありませんが、イスラムとテロの関係は囁かれて久しく、今のところこれといって打開策がある訳ではありません。宗教を隠れ蓑にテロが許される訳ではなく、過激派であるところのヒズボラなどの勢力に厳しい姿勢(シーア派過激派のみに厳しいのかもしれませんが)のサルマーン皇太子が宗教界に対して優位に立つことは、対テロの観点から一歩進むと考えられなくもありません。あまりに閉鎖的なブラックボックス組織は何を考えているか分かりませんし、宗教テロは現実の話です。サウジ王家も閉鎖的かもしれませんが、サウジのイスラム保守派よりは開明的なところがあるでしょうし、行動を見る限りは、現実を踏まえながら、改革を進めているようにも見えます。
サルマーン皇太子の全てを認める必要はないと思いますが、一歩引いて改革を支援する必要があるのではないでしょうか?
サルマーン皇太子とて国民の支持、支配者階級の支持が必要ですから、欧米の操り人形と見られる訳にはいきません。自分の方がサウジを良い方向に導けると味方に対し説得できることが重要で、あまり全力でサルマーン皇太子の悪い(ように見える)部分を批判することは良い結果をもたらさないように思えます。
実際問題、(同じ中東の)ヒズボラのような過激派と戦うためには強い指導者が必要なところもあるのではないですか?
でもムハンマド・ビン・サルマーン皇太子はイスラム諸国の中でも超保守的とされる宗教界と戦ってきた人物とされています(サウジ突然の政変、その真の狙いはどこにある Newsweek 2017年11月17日(金)15時40分>社会的な側面では、超保守的な宗教界を相手にムハンマドは戦っている。宗教界はあらゆる手段を使って、特に女性をめぐる変化を阻もうとしてきた。サウジアラビアは女性の自動車運転を禁じていた世界で唯一の国で、女性の運転禁止は国家のイメージを悪くするだけだった。これを変えようとする過去数十年間の努力がやっと実った形だ)(サウジアラビアの改革は宗教と衝突する(Financial Times 2016/4/28 15:45 archive.is))(サウジ、女性の運転容認 宗教界の反対押し切る 日経新聞 2017/9/27 9:42)。
だからと言って政敵相手に何をしてもいいという訳でもないと思いますが、政治的安定がないと、古今東西難しい問題を解決するのは難しいのも確かなことです。中東ではフセインという独裁者を倒したら、ISというよりタチが悪いのが出てきたという事実もあります。
宗教弾圧が望ましい訳ではありません。ですが決め付ける訳ではありませんが、イスラムとテロの関係は囁かれて久しく、今のところこれといって打開策がある訳ではありません。宗教を隠れ蓑にテロが許される訳ではなく、過激派であるところのヒズボラなどの勢力に厳しい姿勢(シーア派過激派のみに厳しいのかもしれませんが)のサルマーン皇太子が宗教界に対して優位に立つことは、対テロの観点から一歩進むと考えられなくもありません。あまりに閉鎖的なブラックボックス組織は何を考えているか分かりませんし、宗教テロは現実の話です。サウジ王家も閉鎖的かもしれませんが、サウジのイスラム保守派よりは開明的なところがあるでしょうし、行動を見る限りは、現実を踏まえながら、改革を進めているようにも見えます。
サルマーン皇太子の全てを認める必要はないと思いますが、一歩引いて改革を支援する必要があるのではないでしょうか?
サルマーン皇太子とて国民の支持、支配者階級の支持が必要ですから、欧米の操り人形と見られる訳にはいきません。自分の方がサウジを良い方向に導けると味方に対し説得できることが重要で、あまり全力でサルマーン皇太子の悪い(ように見える)部分を批判することは良い結果をもたらさないように思えます。
実際問題、(同じ中東の)ヒズボラのような過激派と戦うためには強い指導者が必要なところもあるのではないですか?