読売社説「対「北」着弾訓練 自治体は対応力向上に努めよ」(2017年11月25日 06時12分)を読んでJアラート(警報)に関して考察。まずは有事関連情報の弾道ミサイル情報から始めます。
北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達について(内閣官房)
>弾道ミサイルが日本に飛来する可能性があると判断した場合に、まず、弾道ミサイルが発射された旨の情報(①)を伝達し、避難を呼びかけます。 屋外にいる場合は、近くの頑丈な建物や地下(地下街や地下駅舎などの地下施設)に避難して下さい。
>その後、弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性があると判断した場合には、続報として直ちに避難することを呼びかけます((1)②)。 屋外にいる場合には、直ちに近くの頑丈な建物や地下に避難してください。また、近くに適当な建物等がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守って下さい。 なお、屋内にいる場合には、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動して下さい(※4)。
>その後、弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下したと推定された場合には落下場所等についてお知らせします((1)③)。 続報を伝達しますので、引き続き屋内に避難していて下さい。
>このほか、日本の上空を通過した場合((2)②)、日本まで飛来せず、領海外の海域に落下した場合((3)②)には、その旨を続報としてお知らせします。
まず弾道ミサイルの発射の時点で警報を鳴らすのは、早めに避難することの重要性を考えると理解できる部分はあります。ただ、これを真面目にやると北朝鮮がミサイルを乱発する度に警報が鳴って、真面目な人ほど一々自分のやっていることを中断して避難しないといけなくなります。それで着弾しないとなると徒労感が大きいというか、狼少年効果が働いて警報に対する感度が減じて本当の危機の時に警報が機能しないという問題があります。避難訓練は重要ですが、警報が鳴る時は、本当に逃げるべき時という状態が理想の状態です。
具体的には弾道計算を計算能力の高いコンピューターで瞬時に行い、日本に落下しそうにもない時は鳴らさないことが考えられます。この場合、万一計算が狂った時は(コンピューターは計算ミスをしませんが)、警報を鳴らすと共に迎撃ミサイルで迎撃して対処します。万一の時の責任問題に関して言えば、狼少年効果の問題を説明すればいいでしょう。そして何故計算が狂ったか調べることになります。ミサイル発射は北朝鮮だけではありません。中国だってミサイルを発射しますし、ロシアも極東でやるかもしれません。日本の領土をつけねらい居直る隣国の問題もあります。一々ミサイル発射した瞬間に対応していたら、対応するコストの方が重いのではないかと考えられます。
迎撃に関して言えば、新手のミサイルの開発動向は要注意でしょう。弾道計算では問題なくても内蔵した小さなミサイルを落とすようなトリックも考えられなくもありません。そういうミサイルを持っている国があるとすれば、その国のミサイル発射は要警戒せざるを得ません。迷惑ですね。
また、飽和攻撃も要注意です。一度に多数のミサイルを発射するなら、計算が追いつかないかもしれませんし、計算できても万一の時迎撃ミサイルが撃ち漏らす可能性が高くなります。この場合は発射するより前に兆候を掴んだ時点で広報・抗議することも考えなくてはなりません。
この辺の情報を明らかにすると日本の監視能力がバレる可能性はあります。それは問題だと思いますが、筆者の問題提起は警報が鳴る時は問題がおきる時だから絶対に逃げるべしという図式を確立させることの重要性です。地震警報・津波警報・その他有事関連警報も同じですが、極力精度の高い情報で狼少年効果が発生しないような努力も必要ではないでしょうか?日常生活において突然避難することの意味は決して軽くないと思います。寝ている時にも警報は鳴るでしょう。鳴る度に何も無かったということが続けばどうなるでしょう?警報というものは迷惑なもので、大した意味も無いという刷り込み効果が発生する可能性も否めません。
東日本大震災で警報を無視して多数無くなった人もいるということです。警報が狼少年効果を発生させることは寧ろ人命を損う可能性が高いのではないでしょうか?
大事な問題は気付いた時に極力検討して直していくべきでしょう。
北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達について(内閣官房)
>弾道ミサイルが日本に飛来する可能性があると判断した場合に、まず、弾道ミサイルが発射された旨の情報(①)を伝達し、避難を呼びかけます。 屋外にいる場合は、近くの頑丈な建物や地下(地下街や地下駅舎などの地下施設)に避難して下さい。
>その後、弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性があると判断した場合には、続報として直ちに避難することを呼びかけます((1)②)。 屋外にいる場合には、直ちに近くの頑丈な建物や地下に避難してください。また、近くに適当な建物等がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守って下さい。 なお、屋内にいる場合には、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動して下さい(※4)。
>その後、弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下したと推定された場合には落下場所等についてお知らせします((1)③)。 続報を伝達しますので、引き続き屋内に避難していて下さい。
>このほか、日本の上空を通過した場合((2)②)、日本まで飛来せず、領海外の海域に落下した場合((3)②)には、その旨を続報としてお知らせします。
まず弾道ミサイルの発射の時点で警報を鳴らすのは、早めに避難することの重要性を考えると理解できる部分はあります。ただ、これを真面目にやると北朝鮮がミサイルを乱発する度に警報が鳴って、真面目な人ほど一々自分のやっていることを中断して避難しないといけなくなります。それで着弾しないとなると徒労感が大きいというか、狼少年効果が働いて警報に対する感度が減じて本当の危機の時に警報が機能しないという問題があります。避難訓練は重要ですが、警報が鳴る時は、本当に逃げるべき時という状態が理想の状態です。
具体的には弾道計算を計算能力の高いコンピューターで瞬時に行い、日本に落下しそうにもない時は鳴らさないことが考えられます。この場合、万一計算が狂った時は(コンピューターは計算ミスをしませんが)、警報を鳴らすと共に迎撃ミサイルで迎撃して対処します。万一の時の責任問題に関して言えば、狼少年効果の問題を説明すればいいでしょう。そして何故計算が狂ったか調べることになります。ミサイル発射は北朝鮮だけではありません。中国だってミサイルを発射しますし、ロシアも極東でやるかもしれません。日本の領土をつけねらい居直る隣国の問題もあります。一々ミサイル発射した瞬間に対応していたら、対応するコストの方が重いのではないかと考えられます。
迎撃に関して言えば、新手のミサイルの開発動向は要注意でしょう。弾道計算では問題なくても内蔵した小さなミサイルを落とすようなトリックも考えられなくもありません。そういうミサイルを持っている国があるとすれば、その国のミサイル発射は要警戒せざるを得ません。迷惑ですね。
また、飽和攻撃も要注意です。一度に多数のミサイルを発射するなら、計算が追いつかないかもしれませんし、計算できても万一の時迎撃ミサイルが撃ち漏らす可能性が高くなります。この場合は発射するより前に兆候を掴んだ時点で広報・抗議することも考えなくてはなりません。
この辺の情報を明らかにすると日本の監視能力がバレる可能性はあります。それは問題だと思いますが、筆者の問題提起は警報が鳴る時は問題がおきる時だから絶対に逃げるべしという図式を確立させることの重要性です。地震警報・津波警報・その他有事関連警報も同じですが、極力精度の高い情報で狼少年効果が発生しないような努力も必要ではないでしょうか?日常生活において突然避難することの意味は決して軽くないと思います。寝ている時にも警報は鳴るでしょう。鳴る度に何も無かったということが続けばどうなるでしょう?警報というものは迷惑なもので、大した意味も無いという刷り込み効果が発生する可能性も否めません。
東日本大震災で警報を無視して多数無くなった人もいるということです。警報が狼少年効果を発生させることは寧ろ人命を損う可能性が高いのではないでしょうか?
大事な問題は気付いた時に極力検討して直していくべきでしょう。