希望の党代表玉木雄一郎氏の(安倍首相の)所信表明に対する代表質問の重点部分の検討をします。希望の党が憲法改正論議に加わるかどうかは重要な意味を持つからです。対話できるなら、対話したいが首相の本音でしょう。勿論、以下は筆者個人の見解です(安倍首相の答弁は確認していません)。
>先のトランプ大統領との会談では、「日米両国が北朝鮮問題に関し、100パーセントともにある」と確認されました。トランプ大統領はかねてより、軍事行動を含め、「すべての選択肢がテーブルの上にある」と言っています。日米同盟の重要性は言うまでもありません。しかし「100パーセントともにある」とまで明言したのは、軍事行動も含めて行動をともにすると理解してよいのでしょうか。総理、ここは国民が一番聞きたいところでもあるので、明確にお答えください。
これは拡大解釈だと思います。トランプ大統領は軍事行動を含め全ての選択肢がテーブルの上にあると言っています。それに対して安倍首相は「100%ともにある」ですが、これはトランプ大統領が最終決断をしたら容認するという意味であるように受け取れます。それ以上の意味はないのであって、日本が軍事行動をするととるのは揚げ足とりの類と思います(あげてもいませんが)。民進党時代の癖が抜けきらないようで。安倍首相が憲法や自衛隊法が容認しないことをやろうとしているという印象操作であるように見えなくもありませんが、それは誤りでしょう。
>私は、北朝鮮への宥和政策には反対です。北朝鮮の核・ミサイル保有が固定化されてしまうような、最悪の宥和政策に引き込まれる事態は断じて避けなければなりません。しかし、制裁や圧力、過激な言葉の応酬は、必然的にエスカレーションをもたらします。総理は、こうした圧力の先の「着地点」を一体どうお考えでしょうか。
まず今のところはエスカレーションしていないですね。北朝鮮は今制裁に対して行動をおこしておらず大分大人しくなっているように見えます。全会一致の制裁で行動しても国際世論は好転しないと見ているからでしょう。北朝鮮最大の後ろ盾の中国の共産党大会にあわせたようにも見える衆議院解散の決断が功を奏した可能性もあると思います(北朝鮮が暴れたら北朝鮮に強硬とされる安倍政権の支持が増えると事前に指摘されていたと思います)。圧力の先の「着地点」は北朝鮮の核放棄・拉致問題解決しかないでしょう。あるいは圧力が体制転換を誘発するかもしれませんが、そこが着地点ではありません。この着地点は北朝鮮の決断によってもたらされるのが望ましく、軍事行動によってもたらされることが望ましいとは思えません。
>万が一にも軍事衝突が起きた場合、朝鮮半島にいる日本人の退避策をどう考えていますか。
これは日本を敵視する韓国が日本の自衛隊入国に同意しないみたいですから、米軍頼みと言われてますね。韓国の言う「歴史問題」とは日本の視点からはデマが多く含まれ、必ずしも丸呑みできる主張になっていないと思えます。韓国の日本敵視を止めさせるのは容易でないと思いますが、日本は解決に向けて動き出したようです(日本国際問題研究所が「歴史と和解」テーマに初の海外シンポ開催へ 日本側主張を積極発信 産経ニュース 2017.11.19 23:06)。日本では相手の主張を丸呑みすることが誠意と思っている人も多いようですが、少なくとも国際的には通用しないと思います。
>北朝鮮のミサイルの射程にすっぽりと入る日本と国民の安全を確保するために、どのような具体策を考えていますか。
イージス・アショアの導入が決まりましたね(秋田と山口への配備を検討しているようです)。今現在の危機に間に合わないことは間違いありませんが、それはもう止むを得ません。安倍政権は安保法制を通して日米同盟の絆を深めました(今回の危機で可能になった給油活動を行っています)。秘密保護法も役に立っていると言われます。ハードの整備は遅れましたが、決して安倍政権が北朝鮮対策に繋がる安全保障政策の基盤整備を怠ってきた訳ではありません。逆に玉木氏にお聞きしたいのは、民主党政権時代に北朝鮮対策に繋がるような何かをやったのかどうかということです。
>拉致被害者全員の帰国実現に向けた総理の具体的な方針を示してください。
対話より圧力を優先させるのが米国とも一致した安倍政権の方針だと思います。圧力の先の対話も首相は考えていると思いますが、外交問題であり具体的な中身までは言及できないのではないですか?交渉内容を表でベラベラ喋ってしまうようでは、交渉人としては問題ありでしょう。方針とはそもそも抽象的なものであって、具体的も何もないんだと思いますが、引っかけをちょいちょい入れるのはわざとなんですかね?
長くなりそうなので、本日は外交安全保障まで検討したところで終わります。続きは土曜以降を考えています。
>先のトランプ大統領との会談では、「日米両国が北朝鮮問題に関し、100パーセントともにある」と確認されました。トランプ大統領はかねてより、軍事行動を含め、「すべての選択肢がテーブルの上にある」と言っています。日米同盟の重要性は言うまでもありません。しかし「100パーセントともにある」とまで明言したのは、軍事行動も含めて行動をともにすると理解してよいのでしょうか。総理、ここは国民が一番聞きたいところでもあるので、明確にお答えください。
これは拡大解釈だと思います。トランプ大統領は軍事行動を含め全ての選択肢がテーブルの上にあると言っています。それに対して安倍首相は「100%ともにある」ですが、これはトランプ大統領が最終決断をしたら容認するという意味であるように受け取れます。それ以上の意味はないのであって、日本が軍事行動をするととるのは揚げ足とりの類と思います(あげてもいませんが)。民進党時代の癖が抜けきらないようで。安倍首相が憲法や自衛隊法が容認しないことをやろうとしているという印象操作であるように見えなくもありませんが、それは誤りでしょう。
>私は、北朝鮮への宥和政策には反対です。北朝鮮の核・ミサイル保有が固定化されてしまうような、最悪の宥和政策に引き込まれる事態は断じて避けなければなりません。しかし、制裁や圧力、過激な言葉の応酬は、必然的にエスカレーションをもたらします。総理は、こうした圧力の先の「着地点」を一体どうお考えでしょうか。
まず今のところはエスカレーションしていないですね。北朝鮮は今制裁に対して行動をおこしておらず大分大人しくなっているように見えます。全会一致の制裁で行動しても国際世論は好転しないと見ているからでしょう。北朝鮮最大の後ろ盾の中国の共産党大会にあわせたようにも見える衆議院解散の決断が功を奏した可能性もあると思います(北朝鮮が暴れたら北朝鮮に強硬とされる安倍政権の支持が増えると事前に指摘されていたと思います)。圧力の先の「着地点」は北朝鮮の核放棄・拉致問題解決しかないでしょう。あるいは圧力が体制転換を誘発するかもしれませんが、そこが着地点ではありません。この着地点は北朝鮮の決断によってもたらされるのが望ましく、軍事行動によってもたらされることが望ましいとは思えません。
>万が一にも軍事衝突が起きた場合、朝鮮半島にいる日本人の退避策をどう考えていますか。
これは日本を敵視する韓国が日本の自衛隊入国に同意しないみたいですから、米軍頼みと言われてますね。韓国の言う「歴史問題」とは日本の視点からはデマが多く含まれ、必ずしも丸呑みできる主張になっていないと思えます。韓国の日本敵視を止めさせるのは容易でないと思いますが、日本は解決に向けて動き出したようです(日本国際問題研究所が「歴史と和解」テーマに初の海外シンポ開催へ 日本側主張を積極発信 産経ニュース 2017.11.19 23:06)。日本では相手の主張を丸呑みすることが誠意と思っている人も多いようですが、少なくとも国際的には通用しないと思います。
>北朝鮮のミサイルの射程にすっぽりと入る日本と国民の安全を確保するために、どのような具体策を考えていますか。
イージス・アショアの導入が決まりましたね(秋田と山口への配備を検討しているようです)。今現在の危機に間に合わないことは間違いありませんが、それはもう止むを得ません。安倍政権は安保法制を通して日米同盟の絆を深めました(今回の危機で可能になった給油活動を行っています)。秘密保護法も役に立っていると言われます。ハードの整備は遅れましたが、決して安倍政権が北朝鮮対策に繋がる安全保障政策の基盤整備を怠ってきた訳ではありません。逆に玉木氏にお聞きしたいのは、民主党政権時代に北朝鮮対策に繋がるような何かをやったのかどうかということです。
>拉致被害者全員の帰国実現に向けた総理の具体的な方針を示してください。
対話より圧力を優先させるのが米国とも一致した安倍政権の方針だと思います。圧力の先の対話も首相は考えていると思いますが、外交問題であり具体的な中身までは言及できないのではないですか?交渉内容を表でベラベラ喋ってしまうようでは、交渉人としては問題ありでしょう。方針とはそもそも抽象的なものであって、具体的も何もないんだと思いますが、引っかけをちょいちょい入れるのはわざとなんですかね?
長くなりそうなので、本日は外交安全保障まで検討したところで終わります。続きは土曜以降を考えています。