Mさんは学会の理事仲間だが、私より年は若いが地方の大きなお宅で一人暮らしだ。
知的な人なのでいろいろと教えて頂くことが多い。全国で起きている強盗事件も
まったく恐ろしくないそうで、「もし入られても平気だし、たとえ襲われても全く
恐ろしくない」と明言したほどだ。私は人一倍淋しがりだが、まったく淋しくない
そうだが、それは一人暮らしの友人達に共通している。
「あまり寒いので外を見たら、雪が降っていました」写メール付きのラインが着た
7か月で母からひき離された私は、心理学的に言うと「見捨てられ不安」で、それが
高齢になってもまだ自分の中に現存している。そんな意味では今でもかなりエキセ
ントリックだと自覚している。寂寥感や恐怖感が全くなくなれば、私は随分強く
なれると思う。これ程アクティブで前向きの性格なのに・・・
昔座禅の仲間だった作家は、一緒に飲んでいる時がこう言ったことがあった。
「ハキハキして、一見シッカリしてそうだけど、何か頼りなげでほっとけないんだよね」
と。何かに燃えているのが好きで、また新しい指導をするつもりだが、それはもしかし
たら寂寥感の反面かも知れないと自己分析している。