ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

我が家は安全地帯だけど・・・

2024-12-30 02:00:06 | エッセー
 子供の頃からホントに憶病だったが、その上人一倍さみしがりで、過去に
一人で住んだ経験もなかった。ところが国内各地での講演が時々あった頃
アシスタントまで連れては行けずいつも一人だった。
 そのため、依頼先には街中のホテルをお願いして、電気をつけて寝たが
やはりとても怖かった。

 海外の国際学会に度々参加した頃は、大学教授の友人が「いい加減自立
しなさいよ」と言いながらもいつも付き合ってくれた。
 物音に過敏で絶えびくびくするが、最も困った思い出は、夫が救急車で
搬送され、その処置が終わり先生の説明を受けていたとき、先生の胸の
携帯が鳴った。するとそうでなくても緊張していたので、飛び上がって
しまった。すると先生が「ごめんなさいね」と誤って下さって、申し訳なくて
困った。でも、瞬時に体が反応するので、コントロールは絶対に不可能だ。

 そんな怖がりで淋しがりの私は、地下1階地上4階の小さなビルの我が家で
今日は一人だ。息子の奥さんのお父さんが亡くなったため、福島まで二人で
泊りがけで出かけた。テナント3軒は多聞遅くとも11時頃に帰ったしまう。
 でも駅前通りの商店街で、駅から近く終夜営業のセブンイレブンもある
のでとても明るい。ベランダに出たら寒くはなかったし、商店街なので
街灯も沢山ついて、人も二人歩いていた。警察も近いし不安なことは
ないのに、でも1時半に目が覚めたらどうしても眠れない。
 本当に憶病で淋しがりで、夫の写真に話しかけた真夜中だった。
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